小室夫妻が暮らし始めた街は世帯平均年収なんと7,700万円! 「全米憧れの街」は中国人急増でヘイトクライムも

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写真が充実しているウェブサイトではこのような角度からも(画像は『ZeroDown』のスクリーンショット)
写真が充実しているウェブサイトではこのような角度からも(画像は『ZeroDown』のスクリーンショット)

女性セブンがこの度すっぱ抜いた「小室さん夫妻のニューヨーク市郊外の2億円新居」の話題。マンハッタンから北上したウェストチェスター郡の、スカースデールにある物件という筆者の見立てが正しいと仮定して、もう少し話を進めてみたいと思う。

(先の記事ではスカーズデールとしていましたが、Wikipediaがスカースデールとしているため、今後はそちらで統一したいと思います。)

 



◆平均年収は7,700万円。専業主婦が半分という豊かさ

大富豪は別として、それなりの資産を誇る人々が好んで暮らす「憧れの郊外の街」というものが全米の各地にある。実は、そのランキングで2位になるほど、スカースデールは人気の住宅街だ。

『Suburbs101』というウェブサイトによると、アメリカでは珍しく、そこに暮らす世帯の専業主婦(主夫はまた別に)率は36.45%にもなる。それでも平均年収は51,6371ドル(日本円にすると7,724万円)と非常に高い

邸宅はどこも、現代の大工さんでは作ることができないヨーロッパ由来の美しい建築様式が素晴らしく、殆どが「購入」であり、「賃貸」は10%に満たないという。

また生活費もえらく高い。4人家族で、月々平均14,789.64ドル(約221万円)かかるそうだ。

スカースデールの世帯平均年収は、日本円にして約7,700万円だそう(画像は『Suburbs101』のスクリーンショット)
スカースデールの世帯平均年収は、日本円にして約7,700万円だそう(画像は『Suburbs101』のスクリーンショット)

 

小室夫妻の新居そのものは、やや小ぶりな印象もあるが、それにしても、こんな街になぜ仲間入りできたのだろう。祖国からの送金を、何やら別のルートで浄化して受け取っているのか、それとも現地にパトロンがいるのか…。

 

◆真冬の通勤はどう対応する?

上の画像でみると、スカースデールに暮らす人の平均通勤時間は平均44分とある。しかし、圭さんの場合はもう少しかかりそうだ。

自宅から「スカースデール駅」までの距離が2km弱。メトロ=ノース線に乗って、マンハッタンの「グランド・セントラル駅」まで31分。朝は車を使うより断然早いそうだ。そして駅からローウェンスタイン・サンドラー法律事務所まで1kmちょっとある。

ウェストチェスター郡は冬に雪が積もる。その季節に2km近くあるスカースデール駅まで歩くとは、まず考えられない。

雪かきが必要なスカースデールの冬 起きたら車の上がこんなことになっていた…という朝も(画像は『Alamy』のスクリーンショット)
雪かきが必要なスカースデールの冬 起きたら車の上がこんなことになっていた…という朝も(画像は『Alamy』のスクリーンショット)

「冬は車で通勤する」などと言い出しても、凍結した路面など本人は運転した経験がないだろうし、スピードを出せない分、冬の渋滞はひどいものがある。結局は総領事館であれこれと手配し、朝早くから高級車で送り迎えすることになるのでは…?



◆ひたすら増え続ける中国人世帯

北米の緑を大切にした高級住宅街は、祖父母も呼び寄せて一緒に暮らせるような物件も多く、ご存じの通り中国人の世帯が非常に増えている。

小室さんに家を貸した人物も中国人だが、このスカースデールにある不動産会社のウェブサイトを見てみると、どこにも中国語を話せるチャイニーズ・アメリカンのスタッフがおり、共同経営者だったりする業者も多いことに気づく。

たとえば、「サザビーズ・インターナショナル・リアルティ」の認定不動産販売業者であるジェシカ・チャンさんは、中国で育ち米国で修士号を取得すると、スカースデールの街並みに惹かれ、家族を呼び寄せて定住することを決意した。

全米公立学区ランキングというものがあるが、ベスト10のうち4つをウェストチェスター郡のエッジモント、スカースデール、ライ、チャパクアといった学区で占めているという点も見逃さなかったという。

米国の不動産を取得して移住を図ろうとする中国人にとって、特に人気なのはワシントン州、カリフォルニア州、ニューヨーク州。チャンさんは「仕事探しの選択肢の多さ、そしてわが子に最高水準の教育を受けさせられるかどうかが、土地選びの基準になる」と語っている。

 

◆ヘイトクライムに巻き込まれる不安

住民の構成がかつては白人が9割超だったというこの街も、先の『Suburbs101』を見ると近年は白人が79.3%に減り、アジア人が15%に増えているもよう。中国の人は祖国の親族を近くに呼びよせたがることが多く、ひょっとしたらすでに2割を超えているのかもしれない。

地元紙の『The Scarsdale Inquirer』によると、高級住宅街で治安がよいことで知られてきたスカースデールでさえ、ときには中国人コミュニティの開催したイベントが「ここはアメリカだ。自分の国へ帰れ!」の怒鳴り声とともにクラッシュされることがあるそうだ。



◆まとめ:もっと良い物件をなぜ選ばなかったのか

スカースデール界隈の不動産に関し、上述のジェシカ・チャンさんがお薦めしたいのは、ヒースコート通り(Heathcote Road)に立つ、美しく、かつ大きな豪邸だそうだ。

セレブや富裕層は、門から中が見えないタイプの豪邸を購入する。土地が広い分価格もケタがひとつ違う(画像は『Google検索』のスクリーンショット)
セレブや富裕層は、門から中が見えないタイプを選びセキュリティを強化。土地が広い分価格もケタひとつ違うそうだ(画像は『Google検索』のスクリーンショット)

 

ヒースコート通りの両脇の物件は緑豊かな広大な土地が自慢で、そのおかげで門から建物までが遠く、視線が遮られている。安全面とプライバシーの両方を確保するなら、なぜ小室夫妻はそうした物件を選ばなかったのだろうか。

お金がないのか、あってもケチッたのか、パトロンさんが「その程度しか出せないよ」と言ったのか…。

もう1つ不思議なのは、なぜ小室夫妻は購入ではなく賃貸にしたのかということ。最悪のケースとして、万が一、天井や壁に極小サイズの隠し撮り用のカメラや盗聴器が仕込んであったら、どうするのだろう。賃貸契約では壁をはがして確かめることもできないだろうに…。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『Suburbs101』The Truth About Living in Scarsdale, NY

『alamy』 WEATHER WINTER HOME SCARSDALE NEW YORK USA

『Sotheby’s International Realty』A Chinese Legend Lives on in Westchester County

『エトセトラ・ジャパン』小室夫妻の2億円新居があっけなく判明 ゲートのないコミュニティーの角地で大丈夫なの?