赤坂東邸北側に7億円もする秋篠宮家のプレハブ棟が 第251号・252号建物の謎

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赤坂東邸の共用付属棟が取り壊され、そこに秋篠宮家専用の倉庫および職員のための建物が(画像は『YouTube』のスクリーンショット)
秋篠宮家専用の倉庫および職員棟 これに7億円かかる理由がわからない(画像は『YouTube』のスクリーンショット)

 

NEWSポストセブンによる昨年8月下旬の 『佳子さまの「ひとり暮らし」、建設費用11億円の豪邸とは別に「赤坂御用地東地区周辺整備工事」の名目で約5億円の追加工事』という記事。東地区とは、まさに秋篠宮邸や旧ご仮寓所があるあたりである。

この話は嘘ではなく、それどころか今年になってもっと経費が加わり、すでに7億円を突破したことが宮内庁による歳出概算要求書からわかった。



 

◆春の園遊会の動画でとんでもない事実が発覚

宮邸の完成でご一家の仮住まい期間が終われば、職員の事務スペースや収蔵庫などとして使われる予定だった旧ご仮寓所。筆者はそれが医療施設の機能を持つ「ゴカグーショ病院」だと疑ってきたが、トップシークレットの建物に職員が頻繁に出入りするわけもなく、彼らはどこかに追い出されるだろうと予想していた。

そんななか、テレ東BIZさんが春の園遊会の映像を紹する動画の冒頭で、「赤坂東邸の共用付属棟が完全に取り壊され、そこに秋篠宮家専用の倉庫と職員棟が建てられた」と説明してくれた。「ゴカグーショ病院」疑惑は、グレーからますます黒に近づいてきた気がする。

赤坂東邸の共用付属棟が取り壊され、そこに秋篠宮家専用の倉庫および職員のための建物が(画像は『YouTube』のスクリーンショット)
赤坂東邸の共用付属棟跡地に秋篠宮家専用の倉庫および職員のための建物が(画像は『YouTube』のスクリーンショット)

 

詳しくは、こちらの動画の1分6秒目あたりからご覧いただきたい。

 

新しく建てられたのは倉庫棟、事務棟、車庫棟、ゴミ集積所だが、プライバシーを考えると倉庫棟と事務棟は同じ建物ではないだろう。Google Earthで確認したところ、こんな写真が得られた。

赤坂東邸の北側に白いプレハブ棟を建設中(画像は2024年3月に撮影されたGoogle Earthのスクリーンショット)
赤坂東邸の北側に白いプレハブ棟が。建設の最終段階か(画像は2024年に撮影されたGoogle Earthのスクリーンショット)

 

 

◆調べたきっかけは「京都御所50号・51号建物」

皇室費に関する『 歳出概算要求書』の「施設整備費」には情報が満載だが、筆者は令和6年度のものにある「京都御所第50号・51号建物」という表記が気になってしまった。

その工事は、天皇家の約6万点もの典籍・文書等蔵書を収めた京都御所の御文庫を、7,900万円ほどの予算で2年かけて整備するとのこと。書庫、文庫、倉庫などを彼らが「第●●号建物」と呼ぶことを知った。

7900万円弱の予算で2年かけて整備されるという京都御所の御文庫(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)
7900万円弱の予算で2年かけて整備されるという京都御所の御文庫(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)

 

◆歳出概算要求書の金額に驚く

同じ令和6年度 歳出概算要求書の21ページから始まる「016 皇居等施設整備費」。その施設整備費の項目に、非常に大きな数字が記載されていた。

こちらは「施設整備」の項目にあった。前年度は驚くことに5億1500万円が投じられていた(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)
こちらは「施設整備」の項目にあった。前年度は驚くことに5億1500万円が投じられていた(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)

 

「赤坂御用地東地区周辺整備」として本年度は4,730万円とあるが、(カッコ)で示された令和5年度は、なんと5億1,576万円もの額を要求していた。これが昨年8月にNEWSポストセブンが放った「追加で5億円の周辺整備工事」という件であろう。

 

少し上にスクロールして戻ると、庁費「雑役務費」にも関連した記載が続々と見つかった。

今年度も、解体だ整備だとして1億数千万円の予算を組んでもらっているのだろう。青く囲んだ251号建物がいかにも怪しい(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)
今年度も、解体だ整備だとして1億数千万円の予算を組んでもらっている。青く囲んだ251号建物がいかにも怪しい(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)

 

赤坂東邸屋外通路屋根新設に3,200万円。倉庫解体に936万円。そしていかにも怪しいのが「第251号」と呼ばれる建物であった。その改修には9,212万円。NEWSポストセブンは5億円追加工事と表現していたが、どんどん加算されていることがわかる。



◆プレハブなのに高額の設計費を計上

さらには、988万円というとんでもない額の「設計費」が計上されていた。プレハブとは、規格に従って現場で組み立てるだけの簡易な工法のこと。こんなだから、X(Twitter)や掲示板で「秋篠宮家は会計監査が必要」という声が続出するのだ。

 

あの白いプレハブ棟を建てる設計費が988万円というのも驚く(画像は『YouTube』のスクリーンショット)
あの白いプレハブ棟を建てる設計費が988万円というのも驚く(画像は『YouTube』のスクリーンショット)

 

◆それぞれのお引っ越し代

ちなみに「事務棟」のお引っ越し代は、令和5年・6年を合わせて316万円ほどとなっている。

こちらは「雑役務費」の項目にあったお引越し代。前年度は26万円も、今年度は290万円を要求(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)
こちらは「雑役務費」の項目にあったお引越し代。前年度は26万円も、今年度は290万円を要求(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)

 

一方、『令和4年度 歳出概算要求書』には赤坂御用地第252号建物という記載が見つかった。備品等移納経費に483万円とあるので、ひょっとしたらプレハブ棟のもう片方、つまり倉庫棟が「第252号」と呼ばれているのかもしれない。

この第252号建物も、プレハブの片方のことではないだろうか(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)
この第252号建物も、プレハブの片方のことではないだろうか(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)

 

千円以下切り捨てでここまでの額を計算すると、計7億1,441万円にもなる。NEWSポストセブンの昨年夏の記事から、あっという間に1.4倍に膨れ上がってしまったようだ。

そういえば、秋篠宮邸改修・増築工事を国民に説明するにあたって、前皇嗣職太夫の加地隆治氏と西村宮内庁長官の “報連相” に関する意見が一致せず、ギクシャクとしてしまったことがあった。このプレハブ棟への言及はなかったと思うが、こちらもいずれ、「グズグズしてタイミングを逃してしまった」という釈明とともに説明していただけるのであろうか。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

※ お詫び:当初の記事では、この後に「赤坂東邸の本邸まで取り壊された。宮内庁の昨年6月の声明は嘘だった」といった記述をしてしまいましたが、それは誤認でした。申し訳ございませんでした。スマートフォンからGoogle Mapを見て、東邸本邸のすぐ北にある建物の屋根を「更地になり、ここに建設され本邸は駐車場になってしまった」と勘違いしたことが発端でした。ご指摘をくださったX(Twitter)のフォロワーさまにも心から感謝申し上げます。



画像および参考:
『YouTube』テレ東BIZ ― 北大路欣也さんが感心する「愛子さまの15年間」たくさんの縁に結ばれ…初めての園遊会【皇室ちょっといい話】(145)(2024年4月24日)

『NEWSポストセブン』佳子さまの「ひとり暮らし」、建設費用11億円の豪邸とは別に「周辺整備」の名目で約5億円の追加工事

『Google Earth』赤坂東邸

『宮内庁』PDF令和4年度歳出概算要求書

『宮内庁』PDF令和5年度歳出概算要求書

『宮内庁』PDF令和6年度歳出概算要求書