【YOUR VOICE】何かがおかしい「佳子さまペルー訪問」のメディア報道

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秋篠宮家の次女・佳子さまのペルー公式訪問について、2023年11月4日のNHKの報道によると、「首都リマで外交関係樹立150周年の記念式典に出席されました」とあり、ほかの報道では切手のデザインの除幕式が報道されていた。

しかし、公式な外交関係樹立150周年の記念式典は8月26日に終了している。

当時の林外務大臣もビデオメッセージを送り、ペルーの外務大臣、片山駐ペルー日本大使ら150名の出席で行われたことが既にニュースに上がっていた。その数日前には岸田首相もペルーの大統領とテレビ会談を行っている。8月26日には記念植樹やあわせて記念切手のデザイン発表も行われている。いわゆる公式行事は滞りなく終わっているのだ。

またペルー日系人協会主催の150周年記念式典が行われた報道もあったが、全く熱烈な雰囲気が伝わってこない。

こんなだったんですね。だから報道でも「式典が盛大に行われました」という言葉が用いられなかったのでしょう(画像はYouTuber『あきらっちスカッと皇室』さまより拝借)
この状況ゆえ、報道でも「式典が盛大に行われました」という言葉が用いられなかったのでしょう(画像はYouTuber『あきらっちスカッと皇室』さんより拝借)

 

ペルー日系人協会といえば、本年7月国際交流基金から国際交流基金賞が授与されている。また10月18日には東京で海外在住日系人を労うレセプションが開催され、秋篠宮夫妻がペルー日系人協会のフアン・カルロス・ナカソネ・オオシロ氏と親しく歓談されたことが、写真付きで報道されている。その2日後には、同氏による記念講演会も開催されたそうだ。

これらの経緯を見ると、11月の訪問が必然ではなく計画的なものであったことが推測できる。律儀なペルー日系人協会による佳子さまのための「150周年記念式典」は、国際交流基金賞受賞に対する答礼の意味も考えられる。

 

なぜ今ペルーに行く必要があったのか。政情不安が報じられ、一部地域では12月9日まで非常事態宣言が敷かれている現況で、なんとも時節外れのご訪問である。

これは何を意味しているのか。佳子さまのための撮影会に莫大な費用を投入したのだろうか。マチュピチュやクスコに行きたいという佳子さまのための、稚拙な「やらせ」だったのか。秋篠宮家のアゲアゲキャンペーンだったのか。

とはいえ、ペルー日系人協会の受賞に異を唱えるものではない。受賞理由を読んでみて、ペルー日系人協会が医療、日本語教育、日本の古典文学の翻訳出版などに貢献してきたことに対しては大きな敬意を表したい。中でも日本語教育においては、南米における日本語教育のハブとして皆さまが活躍してこられたという事実は特筆されることである。

南米で日系移民と関わった親族を身近に持つ経験からすると、高齢の日系移民の方々は古き日本、また皇室や天皇にいまだノスタルジアを抱き、2世、3世になると完全にその地に溶け込んでいる。まさか私利私欲で動く皇族が日本にいるとは、考える由もない。

この団体に招待されたにもかかわらず、佳子さまは挨拶のなかで国際交流基金賞の受賞について触れていない。むしろ、触れないことの方に何かやましさを感じざるを得ない。

 

霧のマチュピチュで「うおー」。年齢にそぐわない幼稚な言動には慣れているが、何かにつけ勉強不足を感じる。運悪く霧に包まれた景色に遭遇した生の声を発信できないものなのか。

同行の記者団やメディアも多分現状は分かっていて、忖度報道に縛られ、その域を脱していない。これではジャニーズ王国に屈してひと言も発することができなかったメディアの体たらくと同じだ。

搭乗した民間機の機体トラブルのため、予定より1日遅れて現地時間の2日深夜にペルーに到着した件も、「お疲れも見せず」止まりで報道が薄い。

南米行き路線は、私自身も経験があるが遅延は珍しいことではない。公式日程に穴をあけないスケジュール管理は必須。臨時便を出させたことによる、ほかの乗客の混乱などの報道もないが、同行記者団はつぶさにわかっているはずだ。ここでも「皇室特権発動」はなかったのかどうか。

 

また6日にはペルー外務大臣が急遽辞任に至った。産経ニュースには「訪米したボルアルテ大統領とバイデン米大統領との首脳会談を実現できなかったことへの批判が原因とみられる」とあるが、「佳子さま訪問中の行事には影響せず」などとノー天気な報道であった。

 

さらには、南米訪問で眞子さんが着た振袖の着用や、ブータン国王を表敬した時に眞子さんが着たターコイズの刺繡地スカートのワンピースを、「佳子さまは大聖堂訪問の際に着用された」などと各メディアが報じている。

前代未聞の結婚をした姉を賛美するかのような佳子さまは、公式訪問の意味を忘れているのではないか。大聖堂の訪問では、デザイン性が高いものよりシンプルなドレスがいいと普通なら考えるものだが、そうした服装のTPOなどへの配慮もない。

姉のドレスを着用して、眞子さんの存在を匂わせるという意図は国民感情を逆なでするものである。この点についてもメディアは盲目的に佳子さまサイドに立っている。公正中立の立場で国民への目配りがない。

一方、ファッションリーダーなどと言われているのならば、自分に似合う色映りやサイズ感、さらにTPOを重視するものだが、なぜか無視、それよりは匂わせに重点が置かれている。

佳子さまカラーとも言われるレッドのレースのワンピースは、国内でもテニス協会式典や世界青年の船代表との歓談、国体の視察や式典、またソフトボールの観戦でも。ペルーでも学校訪問や高齢者施設訪問、はたまたお菓子作りの実習見学でも着用されていたが、胸元のレースが地肌に触れる服はときに不潔感があり、見る者を納得させる配慮がない。仮にも皇族である。

 

ペルー訪問を終え、いよいよ帰国との報道があった。佳子さまにおいては、紀子さまがイギリスやベトナムでやらかしたような顕著な失敗談はなさそうではある。総じて軽い扱われ方なので、平常運転の行動でも釣り合いが取れていたのであろう。

ペルーはまだまだ貧しい人々が多い国である。私が見たブラジルと同様、路上で物乞いする人や、聖堂入り口での物乞い、車内や街中でもチップを願う人などが沢山いると聞く。しかし彼らを排除せず、人々は施しを行いながら共存している。佳子さまは、自分に足りていない慈愛の心をこの旅で獲得できただろうか。

そしてメディアの方々も、帰国後はもっと事実を掘り下げ、多角的に報道してくれる中立公正な姿勢を心より期待したい。

(関西在住 教育従事者T.Nさん)



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