【YOUR VOICE】天皇家と皇嗣家であまりにも異なる「距離感」と「空気感(雰囲気)」 

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天皇家と皇嗣家、それぞれの国民との「距離感」とそれぞれが醸し出す「空気感(雰囲気)」の差がますます広がっているように感じる。

天皇家のご静養先での歓迎ぶりや、気軽に話しかけられるようなご様子を拝見していると、こちらまでほっこりした気持ちになる。そこに居合わせた方たちも幸せな時間を過ごされたことだろう。それは天皇陛下ご一家のお人柄であり、国民へ寄り添うお気持ちからの配慮も大きいと思われる。

 

それに比べ皇嗣家の出先での警備ぶりはどうだ。6月に北九州で行われた「みどりの愛護」のつどい、7月の鹿児島での「2023かごしま総文」を始めとして、各出先での警備は厳重を極め、ペットボトル、カメラなどの持ち込みは禁止され、皇嗣家と国民の距離はますます離れるばかりだ。

北九州の会場付近では、YouTuberの方が警備の警察官に囲まれ、会場に近づくことすら許されなかった。「2023かごしま総文」で映し出された映像では、会場の一面を皇嗣家のために空席とし、ポツンと2人の姿がスポットライトで照らされて、高い位置から参加の高校生を見下ろすという異様な光景を見せられた。

周りには国民の姿などはなく、警備の人間ばかり。これでは国民との距離は物理的にも心情的にも遠く離れていくだけだ。根本には皇嗣家からの国民への不信感があるのだろう。これが将来の天皇家だろうか。

国民へ寄り添い、常に国民の幸せを祈っておられる天皇家は、そこが皇嗣家とは大きく違う。天皇家には、国民を信頼してくださっている雰囲気が感じられるのだ。

 

平成24年(2012年)に、自民党から「日本国憲法改正草案」が出されている。今後、憲法改正が議論されるベースとなるものだ。天皇に関する条文も改正対象になっており、改正や新設もある。その中に天皇の国事行為等を規定する条文があり、気になるものが「新設」されていた。

「第一項及び第二項に掲げるもののほか、天皇は、国又は地方自治体その他の公共団体が主催する式典への出席その他の公的な行為を行う。」

これこそが、平成時代に憲法を改正してまでもやりたかったことではないだろうか。そして、これが皇嗣家に引き継がれ今に至っているが、国民はこのような「公務」を果たして望んでいるのだろうか。

国民が皇室に望んでいるのは、政教分離で切り離されてしまった「宮中祭祀」ではないだろうか。それを真面目にしてくださっていると信じているから、私たちは敬愛もするし尊敬もできる。日本人が日本人らしく希望を持って生きていける根本となるものが、皇室の在り方として必要なものではないのだろうか。

 

残念ながらそうした精神は、キリスト教系の上皇后や皇嗣家の方々には初めから望めないことだったのかもしれない。今の残念な日本が、早く本来の日本らしい日本を取り戻し、日本人が日本人らしく希望を持って生きていける国にしていくのが、政治家の役目ではないのか。

そのためにはどうしたらいいのかを、もっと真剣に国民も政治家も考えなければ、日本に未来はないだろう。

(福岡県在住:あくたれエイチさんより)




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