KK氏の『Change.org』署名活動ページが検索できない件・タグ「noindex」の仕込みは超簡単、いったい誰が何のために…!?

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検索エンジンに反応してもらいたくなければ、この「No」にチェックする
サイト内でさえ検索できなかったのは、ここが「no」になっていたからでは…!?

YouTuberの水面ニュースさんが、昨日『KK氏署名活動に妨害工作か? メタタグ『noindex』の再来!!』という動画を投稿し、大きな反響を呼んでいる。「署名しようと思ったのに、ググっても探せない」「『Change.org』の中で検索しても、ページが存在しないようだ」といった声はTwitterでも上がっていたが、検索されてもページが表示されないタグの“noindex”が案の定、仕込まれていたことがわかったというのだ。



たとえば弊ブログは、ブログソフトウェアの「WordPress」を利用し、多数あるテーマから1つを選び、CSS編集を重ねてサイトを構築した。『Change.org』が同じとは限らないが、こういうことの設定は全社共通なので、筆者でわかる範囲で解説させていただくと、こんな感じになる。

 

■設定はごく簡単なチェックのみ

各種の検索エンジンのクロール(データを収集する機能)に対し、反応してもらうか敢えて隠しておくかは、サイト全体、そしてページごとに設定が可能だ。まずはサイト全体を世間の目から隠したいときはこれを設定する。

サイト全体の検索を避けたければ、ここにチェックを入れる
サイト全体の検索を避けたければ、ここにチェックを入れる

例えば、サイトがまだ完成せず、あれこれテスト投稿などを繰り返すとき、敢えてそのチェックを入れておくことによって、サイト全体を「非公開」の状態にしておくことが可能になる。ただしその設定を行えるのはサイト運営者だけだ。

 

そしてもちろん、投稿したページごとの設定も可能だ。例えば筆者も、投稿した内容にちょっと問題が発生し、画像の差し替え、加筆や修正などが手間取ると考えたときは、これをいじっておくことがある。

検索されることを避けたければ、この「いいえ」を選ぶ
検索されることを避けたければ、この「いいえ」を選ぶ
さらに、サイト内でもこのページが検索されることを避けたければ、この「no」を選ぶ
さらに、サイト内でもこのページが検索されることを避けたければ、この「no」を選ぶ

 

つまり、特定のページだろうがサイト全体だろうが、皆さんに見てほしいときは検索エンジンのクロールに「反応させる(index)」に。そして、世間の目から隠しておきたければ「反応させたくない(noindex)」を選ぶ。いたって簡単な操作であることが、皆様にもおわかりいただけただろうか。

 

■NTTドコモとauが携帯電話の解約ページを隠したことも

これが「卑怯なやり方だ」として大きく話題になったのは、2021年の携帯電話の解約方法のページだった。「ケータイWatch」というニュースサイトが2021年2月26日、『解約ページ/MNP転出ページに検索サイト避けの「noindex」――総務省指摘でドコモとKDDIがタグ削除』という記事を掲載した。

NTTドコモとauには、解約やMNP転出手続の方法を紹介するページが存在したにもかかわらず、そこに「noindex」タグを設定していたため、顧客がそのページにまったくたどり着けないという問題が起きていたのだ。

総務省はこの件について、問題の通信事業者はNTTドコモおよびKDDIだとし、両社に設定を解除するよう迫った。また武田総務大臣は両社に「ユーザー目線で不断の努力を」と求めた一方、ソフトバンクはその設定を行っていなかったと発表している。

 

■まとめ

ニューヨークのTakuyaさんは与えられた申請フォームに文字を入力するだけで、設定をいじることができるのは『Change.org』のスタッフのみ。しかも以前のさまざまなキャンペーンは軒並み検索が可能だった。何か大きな圧力をかけられたのでは…というYouTuberさんたちの推測に、筆者も一票を投じたい。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参照:
『YouTube』水面ニュース ― KK氏署名活動に妨害工作か? メタタグ『noindex』の再来!!

『ケータイWatch』武田総務大臣、ドコモとauの「noindex」問題に「ユーザー目線で不断の努力を」

『ケータイWatch』解約ページ/MNP転出ページに検索サイト避けの「noindex」――総務省指摘でドコモとKDDIがタグ削除