愛子さまの御称号の件で、先日こちらの12月3日付の記事「敬宮」という御称号 ── 制度の喪失と“名字化”報道が生んだ誤解の構造にコメントさせていただきました。

リンクに貼った共同通信の記事にある宮内庁の説明に私は納得しました。こちらです。

共同通信 2022年09月20日
愛子さまはなぜ「愛子さま」と報道されるのか　称号「敬宮さま」は幼少時だけ？
https://www.47news.jp/8336372.html

ところが、Xで真偽不明な主張が投稿されたので気になっています。かつて、どちらかのメディアにお勤めだったことを思わせる文章も添えられていました。

上記の共同通信記事に対して、@RYO74505906 さんは…

昔は敬宮さまと呼んでいたんですよ。悠仁さんが生まれたときに報道各社に宮内庁を通じて発表（報道連絡）があったんです。

 

誕生の当日か翌日に「悠仁さまの誕生に際し、皇后美智子さま（当時）が敬宮さまの称号について、『秋篠宮家の孫たちと分け隔てなく育てたい、これからは報道機関も秋篠宮家の孫たちと同じように呼んでほしい』と、宮内庁を通じて発表しましたので、記事⚪︎⚪︎行を送信します」と。

 

その後に各社の判断で今のような形になりました。産経は保守なので、ずっと敬宮さま呼びを続けているんです。
https://x.com/RYO74505906/status/1991155096550293607

はい。そして、私は社内で仕事中でしたが、取材記者たちは現場にいた時間帯なので、おそらくマスコミの皇室担当はこの放送を聞いていません。

 

共同通信の大木さんも2年間に「なぜか」という記事で、自分は分からないと書かれてました。聞いた人も、私のように会社を辞めてからでないと、このような発信はできないと思います。
https://x.com/RYO74505906/status/1996542199472005309

＞ 悠仁さんが生まれたときに報道各社に宮内庁を通じて発表（報道連絡）があった

これが事実だと確認できる資料（週刊誌記事など）は存在するのでしょうか？

エトさんの記事に私が追加でコメントしたとおり、宮内庁HPが「皇室の構成」ページの説明文の表記を「敬宮殿下」から「愛子内親王殿下」に変更したのは2019年5月1日で、悠仁さま誕生よりずっと後です。

さらに、宮内庁HPでキーワード「”敬宮”」で検索すると、悠仁さま誕生以降の宮内庁発表資料にも普通に「敬宮」という表記が出てきます。

しかも、皇嗣職が発信した、佳子さん29歳誕生日文書(令和5年12月29日）には、「天皇皇后両陛下と敬宮愛子内親王殿下がお出ましになった際には、…」と書いてあります。
https://www.kunaicho.go.jp/activity/activity/03/birthday03-r051229.html

美智子さまの平成26年お誕生日文書でさえ、「夕刻には敬宮さま始め未成年の内親王，…」という表現を使っています。
https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h26sk.html

ちなみに、「”敬宮愛子”」で検索した場合、14件がヒットし、うち12件は誕生日会見などで記者が質問した文中の表現「敬宮愛子さま」です。ただ、悠仁さま誕生翌年の平成19年以降の皇太子誕生日会見では、記者は「愛子さま」と言っており、これが問題の通達の影響かは分かりません。

意外なことに、宮内庁が作成した文書で「敬宮愛子内親王殿下」表記を使っているのは、佳子さん29歳誕生日文書だけです！　美智子さまの指示で報道各社に通達したのだったら、お仲間の文書にこれはあり得ないと思います。

（メールで：神奈川県在住Hさんより）

画像引用元：『宮内庁』佳子内親王殿下29歳のお誕生日に当たり令和5年12月29日宮内庁皇嗣職

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