【YOUR VOICE】あのトンボ論文、東京のど真ん中で絶滅危惧種を発見なら科博「昆虫MANIAC展」に関連資料が欲しかった
驚きのメールがYさんインタビュー記事に 「トンボ論文責任著者の人物紹介に仰天。トンボを愛していると言える?」を拝読しました。
実は私も昨年の夏、上野の国立科学博物館で開催された、その昆虫MANIAC展に出かけておりました。「赤坂御用地のトンボ相」の話題があり、関心を持ったためです。感じたことを綴ってみたいと思いますが、私も写真をいろいろと撮ってきましたので、併せてご覧ください。
【Part1】
上野駅の周辺には、昆虫博のポスターがあちらこちらに貼られていました。

当時は「赤坂御用地のトンボ相」が話題になっていて、秋篠宮悠仁さんが筆頭著者で、共著は国立科学博物館の研究員の清拓哉氏と農研機構の飯島健氏。それで東大に推薦でご入学か、といった報道でにぎわっていた時期でもありました。

おまけに、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは昨年8月25日、京都の「国際昆虫学会議」にご臨席され、清拓哉氏も国際昆虫学会でポスター発表でした。そんなわけでトンボ論文について何らかの資料展示が掲載されているのだろう、拝見してみたいと思ったのでした。
ところが残念なことに、「赤坂御用地のトンボ相」に関する企画はなく、トンボの扉のコーナーにはトンボの標本、ゴキブリの標本 (ゴキブリも確かに昆虫だが、研究の対象だと言うことも初めて認識しました)、他にハチの扉、チョウの扉、クモの扉、カブトムシの扉、のブースが。最後には、東京の生態系の昆虫の一覧がありました。
『赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と人の手による維持管理―』論文には、都心のど真ん中でも赤坂御用地で多くのトンボが観察されたとあったのですが、昆虫展の「東京における分布」にはその関連資料も言及もない。あっても良いはず。あれだけマスコミを使って「絶滅危惧種を悠仁さまが発見」とアピールしたのにおかしいと感じました。
そして、最後のコーナーにその昆虫展に関わった研究員さんたちのプロフィール・コーナーがありました。皆さんのユニークな人物紹介にぐいぐいと引き込まれましたが、清拓哉氏のプロフィールは何か不平不満を抱えているような、チョウ類に恨みでもあるような、そんな感じがしました。

そんな折り、11月24日の【YOUR VOICE】論文の「今回の調査で確認できず」キトンボ記載なし 須田・清両氏の『皇居のトンボ類』109頁との整合性が… で、清拓哉氏は昆虫が大好きなわけではないと知り、大変驚きました。
そこで、自分が撮影した「研究者に聞いて見ました」コーナーの写真を改めて見直しました。清拓哉氏のことが書かれたものを発見しましたが、その記事と昆虫展の人物紹介で雰囲気がどうも一致しません。違和感があるのです。
そこで、なぜ清拓哉氏はプロフィールにあのような語りを書いてしまったのか、私も勝手な妄想と想像をしてみたくなりましたので、どうかお付き合いください。
『短編推理小説 赤坂御用地のトンボ相の論文が発表されるまでの成り行き』
悠仁さんの大学進学においてアピールできるものとして、一般人が入ることできない赤坂御用地で、何か目ぼしい研究材料はないかと探していたら、皇居に悠仁さまの家庭教師として勤務していた、農研機構の稲作研究のプロ、飯島健氏に相談したところ「トンボを題材にしては?」ということになった。
「皇居のトンボ類」をバージョンアップする話が持ち上がったが、秋篠宮邸改修の大工事で赤坂御用地に珍しいトンボはあまりいない、さて、どうしようとなったが、インターネット上には画像も氾濫しており、国立科学博物館には標本も豊富。なんならメルカリで手に入れられるとわかった。
しかし、時間が迫っていたので取り敢えず、「皇居のトンボ類」を叩き台にしてネット検索や画像で下書きを作ってみた。もちろん、その下書きで発表しても中学生の自由研究の域でしかない。
一方、国立科学博物館には寄贈されている標本は一杯あるし、以前「皇居のトンボ類」の著者が所属している国立科学博物館に相談してみては?ということに。推薦に必要な権威付けには、どうしても「皇居のトンボ類」の研究者ご両名の名前が欲しかっただろう。
科博を資金援助するために昨年8月上旬に立ち上げられた、科博の『地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ』というクラファンを覚えていらっしゃるだろうか。
>秋篠宮家が科博を私物化したがった? 昨年のクラファン9億円超を怪しんでわかったこと
2024年10月3日12:48 PM
博物館館長に宮家の側近から、「どうしても箔が欲しいのでご両名にお名前を借りたい」と相談を持ちかけ、謝礼として寄付をされて頂ける話はついているので、とお願いしたらとのことで纏まり、しかし、S氏からは断わられた。
東京大学卒で東大の研究員の仲間もいるS氏は、1968年生まれで公務員として天下りを考える年齢でもあり、恐れるものもなく頑なに断った。当初は清拓哉氏も「上辺だけの論文では…」と断ったのだろう。
ただし国立科学博物館としては、寄付金を得られる形にまでこぎつける必要があった。
清拓哉氏は2004年3月に京都大学を卒業し、自然教育園のトンボ相 の論文もあるが、30半ば過ぎの研究者として、より良いポストを得られるのかもしれない、断るのはもったいないと思ったことだろう。
そして科博の館長や主管も「どうせ、赤坂御用地の様子を一般人は伺い知れないから」「皇室の論文にケチを付ける輩はいない」と多寡を括っていただろうし、今後の国立科学博物館で出世コースを約束しつつ清拓哉氏を説き伏せ、それで名を貸すことになったと想像する。
清拓哉氏も研究者としての矜持を持ち合わせておられるはずだから、他の論文と同じようにきちんと査読をしてもらっての論文発表になると考えていたのだろう。
論文発表が世間に知れるまで、実は「赤坂御用地のトンボ相」の原稿を見ることなく、大学の推薦合格が目的で論文として発表されたというのは報道で知ったのではないだろうか。
「赤坂御用地のトンボ相」論文の内容への批判で、責任著者の清拓哉氏宛てにはたくさんのメールが届いたことだろう。だが「自分は名前を貸しただけなのに…」と不満でしかない。。問い合わせのメールアドレスを公開したものの、返信しようもない。
なぜ自分が責められなければならないのか、もしや騙されたのではないだろうか、そんな思いを言葉で説明出来ないまま、やるせなさをプロフィールに吐露してしまった。
閲覧者に自分の気持ちをせめて汲み取って貰いたいとの思いがあったのではないだろうか。周囲も「これはちょっと…」と感じても、腫れ物に触るような気持ちもあり、清拓哉氏の気持ちを尊重し諌めるに至らなかった。
以上は、私の想像である。
【Part2】
清拓哉氏の気持ちもわかります。深い傷を負ってしまったことでしょう。
ただプロフィールからは、責任著者としてあの論文に名を添えたり、自ら昆虫MANIAC展を監修されたりといった姿勢が感じ取れず、残念でした。あれでは研究者を志す少年少女、学生たちが失望すると思います。


おまけにトンボ観察の中心となったはずが、論文を出した後、菖蒲池は大きな工事で潰されてしまったとか。「赤坂御用地のトンボ相」が有耶無耶になってしまったのであれば、大学推薦の根拠や、国際昆虫学会2024京都大会の発表は意味をなさないと思います。
日本全国のトンボが赤坂に集結しているのならば、国立科学博物館は名誉にかけて、「赤坂御用地のトンボ相」の纏め上げた資料ぐらい公開してはいかがでしょうか。
せめて、あの論文に画像を示したトンボたちを標本箱に納めて示すべきだと思います。ただその際、論文で腹の先に丸い穴が開いていたトンボたちを、どう説明するのだろう、とは思います。
【Part3】
最後に【国立科学博物館公式】かはくチャンネルが最近アップした、『国立科学博物館 筑波地区バックヤードツアー「昆虫標本室」』はとても面白いです。まだの方は、是非ご視聴ください。
筑波標本室に置かれているみたいな昆虫の標本が、以前は国立科学博物館本館の昆虫コーナーにもぎっしりと置いてあったように記憶しています。
(メールで:関東在住NNさんより)
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