「悠仁さま論文」のオツネントンボは元気に生きていたのか… 秋篠宮さまの5年前の会見がいかにも怪しい
このたびトンボの専門家である清 拓哉氏を頼りに、3名の共著となる『赤坂御用地のトンボ相』なる論文を発表された悠仁さま。そこには、東京都としても大変珍しいトンボの写真があった。いかにも「悠仁さまが見事に発見されました」と言わんばかりの展開であるが、そのトンボ、ひょっとして…?
◆研究者が悠仁さまを大絶賛
このたび発表された悠仁さまの論文に関しては、多くの報道が絶滅危惧I A類に指定される「オツネントンボ」「オオイトトンボ」といった非常に珍しいトンボが発見されたことを絶賛。豊富な自然が残る赤坂御用地ならではだとしている。
さらに、国立科学博物館に所属するトンボの専門家・清拓哉氏(論文の研究主幹)によると、昨年4月に赤坂御用地で悠仁さまからパソコンのデータを見せられた際、同地の調査を元にしたかつての論文には載っていない、稀少なトンボをたくさん見つけられていることに感心したという。
◆絶滅危惧IA種のトンボが発見される
今回、オツネントンボとオオイトトンボの2種が発見されたことを「特筆すべきだ」としている清氏。オツネントンボのメス(菖蒲池で2018年7月1日に撮影)とオス(菖蒲池で2022年5月3日に撮影)については、論文の図18–25で写真が紹介されていた。
2018年の7月、まだ11歳の悠仁さまがメスの写真を上手に撮れたとは、どうしても信じがたいが、2022年5月3日なら憲法記念日の祝日でもある。おそらくこの写真が「悠仁さまのお手柄」ということになっているのではないだろうか。
オツネントンボ(Sympecma paedisca)は一般的に、図鑑では「北海道,本州,四国,九州に分布。羽化は初夏。未熟成虫のまま、そして成虫のまま越冬可能」「羽を揃えたとき、前翅と後翅の縁紋が揃わないのがホソミオツネトンボとの違い」などと説明されている。
ちなみに、大変貴重な発見であったというもう一種のオオイトトンボについての説明はこんな感じである。
10. オオイトトンボ Paracercion sieboldii (Selys,1876) (東京都区部:絶滅危惧IA類)(図35)前回調査では未記録.本調査では,2022年7月2日に菖蒲池で,2022年7月17日に表町池で確認した.
こうなると気になるのは、オツネントンボのオスについてである。
◆眼の色が青く変化するオツネントンボ
「羽化の次の年の春に交尾して水辺に産卵し、眼の色が青く変化する」というオツネトンボ。そこに興味を持ち画像を検索してみたところ、このトンボは腹(胴部)に羽をピンと揃えて止まる種類であることを知った。
どうか皆さんも、オツネントンボの画像をこちらでざっとご確認いただければと思う。
◆元気なオツネントンボと標本のオツネントンボ
実際に、葉に止まっている元気なオツネントンボの姿を捉えた短い動画があるので、まずはそちらをご確認頂きたい。
一方、弱ってしまった、あるいは死んでしまったトンボは脚が閉じてきて、腹も垂れてくるものだ。下の写真で4枚の羽を上下に広げてあるのは、標本では前翅と後翅の縁紋がよく見えるようにするためだ。
もう1度、この度の論文で紹介された写真をご覧いただきたい。筆者はオツネントンボの脚があまり開いていないこと、腹の垂れ具合がどうにも気になってしまう。
◆どこか不自然だった5年前の秋篠宮さまのアピール
秋篠宮さまは令和元年の会見で、当時お茶の水女子大附属中学校に進学されたばかりの悠仁さまについて、「これまで赤坂御用地では発見されていなかった種類のトンボを、複数見つけた」と誇らしげに話しておられた。
「ははぁ、なるほど。今回の論文はその正式な発表だったんだな」と今になってわかったが、その会見では記者との間で、ちょっと不思議なやりとりがあった。どうかじっくりとご覧いただきたい。
ー 秋篠宮皇嗣殿下
ここのところの近況ですけれども,本人はかなり以前からトンボに興味を持っています。ここの赤坂の御用地内,いろんなところのトンボをずっと観察してるんですけれども,赤坂御用地内も3年前(2016年?)からですかね,一定の間隔で,どういうトンボがいるのかという調査をしています。
それでやっぱり,そうやってモニタリングしていると,今から何年前でしょうか,皇居と共に赤坂御用地の生物調査というのが行われたわけですけれども,その時に記載されていなかった種類が何種類もいるということが,それで分かったんですね。
今はそれらのトンボが,今度は,単に飛来してそこにいるのか,それともそこの場所で繁殖しているのかということを,続けて調査をしているようです。
私は息子にも時々話しますけれども,そういった調査というのは,その時,何かすごい発見があるとかいうことではないかもしれませんけれども,後々,この中の一つのエコシステムがどういうふうに変わっていったかということをですね,知る上で大切なものになると思っています。
ー 記者
すみません,殿下。先ほどの、国立科学博物館の調査では分からなかった種類のトンボが,悠仁親王殿下の調査によって分かったという…?
ー 秋篠宮皇嗣殿下
そういうことですね。
(殿下、肝心の主語を忘れておられます!)と感じたのであろう記者。彼は気を利かせて「具体的に発見したのは悠仁さまですよね?」「国立科学博物館の調査では見つけられなかったんですよね?」と促し、秋篠宮さまがそれを肯定した。
だが、宮内庁がこの件を伝えた英語版の文書はちょっと違った。秋篠宮さまが主語をはっきりとさせなかったせいで、悠仁さまではなく手前の文章の主語である「国立科学博物館の研究者」が発見したということになるだろう。その研究者には、このたびの論文の研究主幹を務めた清 拓哉氏も含まれている。
In the natural course of this monitoring, although I cannot recollect exactly how many years ago, biological studies were conducted at the Imperial Palace together with the Akasaka Estate, which revealed that several previously unrecorded species inhabit the Akasaka Estate.
◆まとめ:どうしても疑いたくなるのは…
「羽と腹をまっすぐに揃えて止まる姿を捉えた写真」がスタンダードという種類のトンボなのに、腹が垂れている。これに筆者は、つい「本当に元気に生きていたのだろうか。まさか弱ってしまった後なのでは?」と疑ってしまった。
何しろ悠仁さまの作文に剽窃という行為があったことは有名だ。激似なのに語順だけ並べ替えられているというのは、引用文献の記載漏れというより「バレないよう工夫した」が正しいのではないかと思っている。
加えて今年の夏、おひとりで茨城県つくば市の農研機構を訪ねた際には、1個だけのモモをじーーーーっと眺めるという、とても不思議な映像が公開された。
リンゴ農家なら冬を前に鳥たちに分け与えようと、収穫の最後の1個を「木守」として残す風習がある。だが、カラスが地面を甘い果実で汚すだけなのに、モモで夏にそれをやる必要があるのだろうか。
このたびのオツネントンボ発見も、いわゆる「悠仁さま=ご優秀設定」の演出だったのかも…と勘繰ってしまうのは、そういったことがあまりにも続いたためである。
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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『Yahoo!ニュース』悠仁さま初の学術論文を共同執筆 「トンボ相」について 国立科学博物館から発表
・『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理― 秋篠宮悠仁・飯島 健・清 拓哉
・『岐阜聖徳学園大学』オツネントンボ(photo = S. Kawakami)
・『慶応義塾幼稚舎サイエンスミュージアム』オツネントンボ標本
・『エトセトラ・ジャパン』記者の奇妙なフォローで成り立つ秋篠宮さまの「お誕生日会見」 トンボ観察を応援も宮邸改修工事が延々続いた矛盾
・『YouTube』 Noordse winterjuffer Sympecma paedisca, vliegje vangend