記者の奇妙なフォローで成り立つ秋篠宮さまの「お誕生日会見」 トンボ観察を応援も宮邸改修工事が延々続いた矛盾

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令和元年の会見で、長男の悠仁さまの「トンボ新発見」について語った秋篠宮さま(画像は『宮内庁』HPのスクリーンショット)
令和元年の会見で、長男の悠仁さまの「トンボ新発見」について語った秋篠宮さま(画像は『宮内庁』HPのスクリーンショット)

11月30日がお誕生日の秋篠宮さま。毎年のお誕生日会見ではよく長男・悠仁さまのご成長について触れ、筆者にとっては執筆のヒントになることもいっぱいだ。だが令和元年の会見内容には、かなり気になる点がある。



秋篠宮さまの令和元年の会見で驚いたのは、お茶の水女子大附属中学校に進学された悠仁さまが、これまで赤坂御用地で発見されていなかった種類のトンボを「複数見つけた」と誇らしげに話されたこと。そのあたりについて、宮内庁のホームページから抜粋してみた。

令和元年の会見で、記者のフォローのおかげで長男の悠仁さまが「トンボの新発見があった」と語った秋篠宮さま(画像は『宮内庁』HPのスクリーンショット)
令和元年の会見で、記者のフォローのおかげで長男の悠仁さまが「トンボの新発見があった」と語った秋篠宮さま(画像は『宮内庁』HPのスクリーンショット)

ー 秋篠宮皇嗣殿下
ここのところの近況ですけれども,本人はかなり以前からトンボに興味を持っています。ここの赤坂の御用地内,いろんなところのトンボをずっと観察してるんですけれども,赤坂御用地内も3年前からですかね,一定の間隔で,どういうトンボがいるのかという調査をしています。それでやっぱり,そうやってモニタリングしていると,今から何年前でしょうか,皇居と共に赤坂御用地の生物調査というのが行われたわけですけれども,その時に記載されていなかった種類が何種類もいるということが,それで分かったんですね

 

今はそれらのトンボが,今度は,単に飛来してそこにいるのか,それともそこの場所で繁殖しているのかということを,続けて調査をしているようです。

 

私は息子にも時々話しますけれども,そういった調査というのは,その時,何かすごい発見があるとかいうことではないかもしれませんけれども,後々,この中の一つのエコシステムがどういうふうに変わっていったかということをですね,知る上で大切なものになると思っています。あとは何でしたか,教育方針。

 

ー 記者
すみません,殿下,先ほどの国立科学博物館の調査では分からなかった種類のトンボが,悠仁親王殿下の調査によって分かったという

 

ー 秋篠宮皇嗣殿下
そういうことですね。

 

◆打ち合わせ済みの記者によるフォロー

宮内庁記者クラブのある記者は「先ほどの国立科学博物館の調査では」と言っているが、いくら探しても、その前に国立科学博物館という言葉は出てこない。しかし、会見の細かい内容は事前に原稿になって記者たちに渡されていたのだろう。

「発見したのが悠仁さまで、国立科学博物館が行った調査では記載されなかった種類のトンボだと明言した方がよい」と感じた1名の記者が、気を利かせて確認のための質問を投げかけたように思われる。

なお、宮内庁は会見を海外向けに英語でも紹介している。

記者のフォローがなければ、発見者は国立科学博物館の研究者ということに(画像は『宮内庁』HPのスクリーンショット)
記者のフォローがなければ、発見者は国立科学博物館の研究者ということに(画像は『宮内庁』HPのスクリーンショット)

英語になると、さらにそれが顕著になる。発見したのは悠仁さまではなく国立科学博物館の研究者たち、ということになりそうだ。

In the natural course of this monitoring, although I cannot recollect exactly how many years ago, biological studies were conducted at the Imperial Palace together with the Akasaka Estate, which revealed that several previously unrecorded species inhabit the Akasaka Estate.

「誰が」発見したのかあいまいな言い方をした秋篠宮さま。記者のフォローがあって、やっと「悠仁さまが」と付け加えられたが、秋篠宮さまの説明は昔から文章の順番が整然としておらず、主語が少ない気がする。

◆トンボの発見は本当におひとりで?

日本には約200種類のトンボが生息しているという。都会のど真ん中でも自然が残っている赤坂御用地なら、様々なトンボもときには飛んでくるのだろう。だが悠仁さまは、誰のアドバイスも受けず、それらのトンボを独力で見極めて報告されたのだろうか。

先に作成された調査資料はどういったもので、そこに悠仁さまの「発見」はどう補足されたのか、あるいはさらなる資料が加わったのか、是非とも公開していただきたいものだ。



 

◆トンボ研究を応援するなら、なぜ赤坂御用地内で延々と大工事を…

御用地内の自然環境の変化を知る上でも、その貴重な体験は「大切なものになる」と会見で満足気に語られた秋篠宮さま。悠仁さまがトンボの研究を行っていることを、真剣に応援しているご様子だった。

ところが、この会見からわずか4ヶ月後の令和2年3月から、自然破壊にもつながる赤坂御用地内の44億円改修工事が始まり、金だ、大理石だと要求が増え、工事は結局令和4年の9月までかかった。

昆虫は非常に繊細な生き物で、優れたセンサーを頼りに行動をとっている。建物の解体・撤去から始まる大がかりな工事、ダンプカーや重機の出入りや騒音に耐えられず、彼らは遠くに追いやられたのではないだろうか。

トンボの観察は長年継続して記録をとるべきもの。にもかかわらず、宮邸改修工事のせいで悠仁さまは予想外の「中断」を余儀なくされていた可能性がありそうだ。

 

◆まとめ:本当にトンボで日本学生科学賞を狙う?

特別な権力を持つ秋篠宮さまは、いとも簡単に博士号を取得し、生物学者になったと巷で囁かれている。だが、ジャーナリストの目が光り、剽窃行為や代作・代筆がほぼバレてしまう現代は、そう簡単には行かないだろう。

そもそも、野菜づくりも昆虫も田植えも子供の頃から遊びかお手伝いの感覚でやってきて、生来の鋭い「勘」が備わっている田舎の子供たちに、黒塗りの車で登下校をする都会っ子の悠仁さまが、どうやったら自然観察がテーマの調査で勝てるというのだろう。悠仁さまも、もう16歳だ。そのあたりがわからないとは思えない。

「稲の生育に高い関心を寄せていらっしゃる」とのことだったが、稲を見つめる表情はひたすら暗かった(画像は『NHK』のスクリーンショット)
「稲の生育に高い関心を寄せていらっしゃる」とのことだったが、稲を見つめる表情はひたすら暗かった(画像は『NHK』のスクリーンショット)

そして、いまだに「高2で何か論文を発表し、理科系の大きな賞を獲得する」などというプロジェクトが存在し、万が一にも調査の代行、代筆を担当しようとする大人がいて、さらに賞を授けようとする大人がいるとしたら、「おめでとうございます」なる報道が出たところで、ヤフコメや匿名掲示板は必ず炎上するだろう。悠仁さまはその時こそ精神が崩壊してしまうのではないだろうか。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



参考および画像:
『NHK』悠仁さま 16歳の誕生日を迎えられる

『宮内庁』秋篠宮皇嗣殿下お誕生日に際し(令和元年)

『エトセトラ・ジャパン』このままなら悠仁さまの精神は破綻しかねない 『13歳のハローワーク公式サイト』のベテラン回答者が考える解決策