悠仁さまのトンボ論文は2014年の皇居の調査論文と構成がソックリ 6歳前後で始まった調査にどう関ったと…?

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秋篠宮家の長男・悠仁さまが、このほど赤坂御用地のトンボについて3名の共著として論文を発表されたが、案の定大変な波紋を広げている。先にこちらで「宮内庁職員・飯島 健氏とはひょっとして…」という記事を書いてみたが、今回はその内容について。また、このたびKさんという方がある表をエクセルで作成して送って下さったので、そちらもご紹介してみたい。



◆2014年の皇居トンボ論文と構成がソックリ

生き物全般、発表される論文はほぼ起承転結が決まっているのであろうが、構成には研究者さんの個性も出るのだろう。トンボ研究の権威である須田 真一氏と清 拓哉氏による2014年の論文『皇居の ト ン ボ 類』。そしてこのたび悠仁さまが関わったという『赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理』。両者は構成はもちろん、扱うトンボの順番までソックリだった。

右が2014年の『皇居のトンボ類』である。どうか比べてみて頂きたい。

 

最初はロケーションの説明
最初はロケーションについての説明。いずれも写真8枚で構成されているようだ。

 

トンボについて最初はイトトンボ
いよいよトンボについての説明が始まる。やはり写真は8枚。両者とも最初はイトトンボが登場するようだ。

 

今回の赤坂御用地の論文ではイトトンボ類の写真掲載がとても多いようだ(画像は『国立科博専報』のスクリーンショット)
今回の赤坂御用地の論文では、イトトンボ類の写真掲載がとにかく多い。悠仁さまのご担当は写真撮影だったのでは…?(画像は『国立科博専報』のスクリーンショット)

 

続いてはヤンマ類について
さらにスクロールしていくと、いずれの論文もヤンマ類についての説明となっている。

 

その次が赤トンボ類について。要するに悠仁さまは、カメラマンとして腕を見せたということか
ただし赤トンボ類の写真で両者に違いが現れた。悠仁さまがカメラの腕を発揮したページとなったのかもしれない。

 

さらに続くのがコフキトンボやウスバキトンボなど
最後は両論文とも、コフキトンボやウスバキトンボなどの紹介になっていた。

 

両論文に共通する著者は清氏である。悠仁さまの論文執筆は、実はこの清氏だけが頼りだったのではないだろうか。

 

◆悠仁さまは忙しいはずでは?

このたびKさんは、悠仁さまの論文に掲載されている写真について、内容や日時をExcelにまとめて送って下さった。オレンジに色付けしてあるのは平日で、夏休み以外は学校があったはずなので、悠仁さま以外の大人たちがトンボを発見し、捕獲し、写真を撮るなどしたのだろう。

そして赤の★は、悠仁さまが中学3年生であったことを示す。超難関進学校を目指す中3生なら、とにかく勉強で忙しいはず。Kさんも「おまけに全く日焼けしていない。これはもう本人ではないですよ」と呆れていらっしゃる様子だ。

 

また筆者は、調査自体が2012年から2022年までの、赤坂御用地内のトンボの生態調査をまとめたものであることが気になる。6歳にもなっていなかった悠仁さまが、一体どう研究に関われたというのだろう。

2005年の前回調査分に2012年からのデータも使用 悠仁さまは2019年3月までは小学生だった(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)
このたび発表された論文では、2012年からの調査データが登場する。悠仁さまは2019年3月までは小学生だった(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)

 

18歳になられた際の会見では、記者さんから是非とも「具体的に関わった内容を、詳しく聞かせて下さい」と質問して頂きたいものである。



◆やはり気になる、須田氏が関わらなかったという事実

考察や謝辞の部分で、これらの文章が気になった。

東京都区部のレッドデータブック(東京都環境局,2023)に掲載されているトンボが12種今回の調査で記録された絶滅危惧IA類にランクされているオツネントンボとオオイトトンボが記録されたことは特筆に値する

それが事実なら、本当に素晴らしいことである。だがデータの信ぴょう性を下げてしまう「放虫」というズルい行為について、トンボ研究の世界の権威である須田 真一氏は批判しておられた。だからこそ、剽窃作文で佳作賞を獲り、ご指摘に感謝でスルーした「研究者の卵」などをメンバーに混ぜてはならなかったように思う。

 

この中でもオニヤンマが複数回目撃されているのは,未成熟個体の一時的な飛来や,黄昏飛翔の際に皇居などから飛翔してきたものだと推察できる

 

オツネントンボやオオイトトンボ,ヨツボシトンボは調査期間を通じて確認されている個体数が非常に少ないため,外部からの飛来もしくは一時的な定着の可能性がある.このうち,オオイトトンボ,ヨツボシトンボは近隣の皇居で確認されている(須田・清,2014)

 

これら3種については東京都区部のレッドデータブック(東京都環境局,2023)に掲載されており,特に継続的に個体群動態を注目すべき種である

 

謝 辞
本研究を進めるにあたり,昆虫に関する知識を様々な点でご教示いただいた,一般財団法人進化生物学研究所の鶴巻洋志氏,東京大学総合研究博物館の須田真一氏,および,日本トンボ学会の喜多英人氏に感謝申し上げる。

 

皇居、赤坂御用地を含め、東京都のトンボ相に関する調査研究では長年にわたり中心人物であった須田 真一氏。同氏がこのたびの調査メンバーに入らなかったことが、筆者はやはり気になる。

 

◆まとめ:そもそも研究者として認められるべきなのか

そもそも論になって恐縮だが、悠仁さまが何かの調査や研究に携わること自体に筆者は疑問を感じる。

剽窃というズルを1度でも働いた者は、その後に何を書いたところで、どうせまた他人の文章を引っ張ってきて、ちょっと語順を入れ替えて…ということをするだろうとみられるのがオチ。「盗用を知られたくない」とやってしまう語順の入れ替えは、単なる引用文献の記載漏れよりずっとタチが悪い。

他人の文章を模したり、無断に引用したことが判明した場合、応募は無効となります。授与された賞は副賞も含め、すべての返還が求められます。

これは、どのような作文コンクールの募集要項にもある文言だが、ズルが発覚すれば厳しい処分が下るのは普通のことだ。もしも悠仁さまが研究者として通用するというのなら、他の誰かに剽窃や盗用の行為があったときにも、甘く見過ごしてあげなければならなくなるだろう。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



画像および参考:
『宮内庁』秋篠宮家のご日程

『国立科博専報』皇居の ト ン ボ 類 須田真一・清 拓哉

『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理― 秋篠宮悠仁・飯島 健・清 拓哉

『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまが筆頭著者となった研究論文 S田氏が含まれていないのは「ズル」に厳しい研究者さんだから…?