品格に欠け、紀律を乱す皇族の皇籍離脱を促す「旧・皇室典範第52条」 その復活を1日も早く…!

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2012年、娯楽目的のゾウ狩りを楽しんでいたことが発覚し、国民の支持率が急落したスペインのフアン・カルロス前国王(画像は『Nagaland Post』のスクリーンショット)
WWFスペインの名誉総裁でありながらゾウ狩りを楽しみ、スイスの口座に118億円相当の隠し財産も発覚。国王の座を追われたスペインのフアン・カルロス1世(画像は『Nagaland Post』のスクリーンショット)

 

21世紀、国民主権のこの法治国家で「不敬罪を復活させ、秋篠宮家を批判する者どもを取り締まれ!」と怒る人々がいらっしゃる。「不敬罪」を復活させ、もしも暴力的な取り締まりの様子が撮影されようものなら、世間の悪感情はさらに増幅し、話題もすぐさま海外に拡散されることだろう。

それよりも、国民が問題視している特定の皇族に「税金を湯水のように浪費したり、難関国立大学に裏口入学したりすると、皇籍を離脱しなければならなくなる」と自らを戒め、緊張感を持ってご公務にあたっていただく方が、よほど理に適っているのではないだろうか。

実は、以前の皇室典範には「皇族としての品格に欠くようなら皇籍をはく奪する」なる条文があった。皇室典範の改正を考えるなら、それをさっと復活させたら良いのではないだろうか。



 

◆旧・皇室典範第52条とは

1947年(昭和22年)に公布された現在の皇室典範は、全5章37か条からなる。そして旧・皇室典範は、1889年(明治22年)に大日本帝国憲法と同時に制定された。全12章、なんと62か条もあったようだ。

ここで注目したいのは旧・皇室典範の第52条。そこには「皇族の品位」についてこう定められていた。

「皇族其ノ品位ヲ辱ムルノ所行アリ又ハ皇室ニ對シ忠順ヲ缺クトキハ勅旨ヲ以テ之ヲ懲 戒シ其ノ重キ者 ハ皇族特權ノ一部又ハ全部ヲ停止シ若ハ剝奪スヘシ」

 

少しばかり現代風にするとーー。

「皇族として品位を辱める、あるいは皇室に対し忠順を欠くような言動があったときは、勅旨(天皇の意思を伝える文書)によりその者を懲戒する。特に重い懲戒においては、皇族特権の一部あるいは全部を停止させるか剥奪するように」

 

現・皇室典範にこのような条文が含まれないのは、紀律を乱す、品格に欠けた皇族など「まさか存在するはずがない」という性善説があったからだという。

 

◆自浄能力は期待できず

しかしヤフコメや匿名掲示板、X(Twitter)を見る限り、今の秋篠宮家について「皇族としての品格、高い道徳心や倫理観が感じられる」と称える国民は、どれほどいるのだろうかと思う。

ちなみに、皇族会議でどなたかがご当主に注意をすれば…というのは、メンバーがこの通りでは難しそうだ。

皇嗣文仁親王殿下
正仁親王妃華子殿下
衆議院議長 額賀 福志郎
衆議院副議長 海江田 万里
参議院議長 尾辻 秀久
参議院副議長 長浜 博行
内閣総理大臣 石破  茂
宮内庁長官 西村 泰彦
最高裁判所長官 今崎 幸彦
同 判事 三浦  守

 

そうなると、やはり旧・典範第52条を復活させるしかないようだが、その場合は「天皇の勅旨」をという部分を改め、国民審査で罷免を可能にさせればよいのではないだろうか。評価できない裁判官と皇族に、しっかりと不信任投票をするのだ。



 

◆ゾウ狩りを楽しんでいた残酷な国王

海外の王室にも「問題のある王族」はそれなりにいる。例えばスペイン王室は、こんなトラブルに見舞われていた。

2012年4月、当時国王だったフアン・カルロス1世は、ボツワナで腰の骨を折る大怪我を負った。「世界自然保護基金WWFスペイン」の名誉総裁でありながら、娯楽目的でのゾウ狩りをしていたといい、動物保護活動家ら数万人が抗議。7月にはWWFスペインの名誉総裁を解任された。

国民も「国王をやめろ」と叫ぶ大規模なデモを各地で繰り広げ、王室廃止論すら出かねない状況となり、議会では賛成多数で「国王の退位に関する法律」が可決され、フアン・カルロス1世は国王の座を追われた。

続いて即位した息子のフェリペ6世は、信頼回復のため個人資産を発表。王室関連の会計に透明性を持たせ、公金使途の詳細を正しく報告すると約束した。2020年8月に父のフアン・カルロス1世はアラブ首長国連邦のアブダビへ逃亡し、フェリペ6世は財産の相続を放棄した。

 

◆怪しい入金が約118億円、マネロン疑惑も

醜聞はゾウ狩りだけで済むわけがなかった。2017年、サウジアラビアのメッカとメディナを最高速度300kmで結ぶ「ハラマイン高速鉄道」が完成したが、67億ユーロ(約8400億円)でその工事の受注に成功したのは、予想されたフランスの企業ではなくスペインの企業だった。

その契約において、サウジ国王の代理人からフアン・カルロス1世がキックバックを受け取っていた疑いが浮上。スイスの銀行口座に日本円にして118億円ほどの怪しい入金があり、愛人の口座に移すなどマネーロンダリングも疑われたという。

そんなフアン・カルロス1世のせいで、王室は国民からの支持を急速に失ったが、スペイン王室事務局もスペイン議会も真剣に動き、問題の膿を出し切ることで、国民の気持ちを何とか取り戻すことができたようだ。

 

◆まとめ

日本では、秋篠宮家に皇統が移ったら皇室は終わりを迎える ― 多くの人が以前にも増してそう言うようになった気がする。傍系かつ皇嗣でもこれだけ胡散臭い話題が多いのだから、天皇になったら今以上に暴走すると予想する人も多い。

性善説など通用しない皇族が現れたというのに、その暴走に歯止めをかけるような法律が存在しない日本。皇室典範をいじるのであれば、とにかく旧・皇室典範の第52条を復活させていただきたい。後は国民がしっかりと判断し、投票するはずである。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



参考および画像:
『THE LOCAL es』Spain’s king unveils personal assets of €2.6 million

『エトセトラ・ジャパン』海外王族の困った事情あれこれ『継ぐ気マンマンも法改正』『性犯罪で失脚』『隠し子の認知』 日本は大丈夫?

『Nagaland Post』 Spain’s King axed as WWF president following row over elephant hunting

『エトセトラ・ジャパン』皇室もスペインをみならい資産や会計を公開してみては? 国民の信頼を取り戻すことに必死なスペイン王室

『エトセトラ・ジャパン』合法のゾウ狩りでもWWF名誉総裁を解任されたスペイン国王 日本でも関係当局に苦情殺到なのでは…?

『Wikisource』皇室典範 (明治二十二年二月十一日)

6件のコメント

  • 信任投票制に賛成です。さらに必要があれば捜査監査裁判を受け、刑罰も受ける様にして欲しいです。

    そも外交など国益に関わる公務や利権が生まれそうな公務にはあらかじめ信任を受けた方のみに携わって欲しい。
    明治の典範にあるように、不適格であれば活動の制限を。
    こういった細やかな公務の配分が出来る宮内庁であって欲しい。
    宮内庁って国民側の人間ですよね…。

  • 美智子様の行いが悪いせいか、あちこちのコメント欄では仮病説がすごいですね。
    6日に転倒され、骨折していたのに1日近く経ってから東大病院へ行ったと言うのも非常に不可解ですが、
    私は逆に重篤だったために一日様子を見られたのかと思っています。脳梗塞や脳血栓などでも
    ふらついて転倒することがありますし、大腿骨を骨折しているのに一日安静にできたのは
    あるいは意識が一時的になかったのでは無いかと。多分正確な発表は、絶対にされないと思いますが
    いずれにせよ退院された時の状況で、概ね判断がつくのでは無いかと思います。私も美智子様アンチではありますが
    一応、お大事にとお見舞い申し上げておきます。あのお歳であれば、何があってもおかしくは無いですから。

  • 美智子さまが御怪我をなさられた模様です。昨日、夕方のニュースではどの局もトップ扱いでしたが、その後のニュースでは、その他雑項目の一つとしてしか報道されませんでした。
    気になった点は、仙洞御所内での受傷の経緯が一向に詳らかにされないこと。
    いまだに「バランスを崩された」というだけで、何かに躓いた、誰かとぶつかった、階段から落ちた、などの詳細情報が続くのが普通だからです。
    ここでもし『皇室新聞』があれば、宮内庁職員の話として、多分一日か二日遅れで、詳細が知られたのになあと思うと、弾圧を受け、閉鎖させられたことが恨めしく思われてなりません。

    想像するに、美智子さまは、昔からヒステリーで、よく「プシコる」と側近から形容され、激しく興奮すると倒れ込むようなことがあったやに言われていることから、受傷経緯の詳細が出ないことからみて、何か精神的問題が原因で転倒し骨折したのか、或いは、究極の女優さんになって、例の盆の裏口入試への批判が週刊誌に出ないように、当分の間、自分のことで誌面を埋め尽くさせるためのフェイクな演技を思いついたのではないか、との二つの可能性が目の前にちらつきます。

    なぜならば、東大推薦入試の第一ステップである、受験生自身の「インターネット入学志願票作成」が10月15日から開始され、高校側から「高等学校による出願(提出書類・資料のアップ
    ロード)」が11月1日から始まるために、いまから骨折(ということにして?)の入院期間を見積もると最低でも2週間、なんだかんだで4週間引っ張れば、高校の提出書類アップロード最終期限の11月6日までぴったり不都合な記事を出させずに、毎号毎号病状報告、お見舞い報告、世間の同情の声記事だけで4週間、合計4号は埋められます。或いは、高校側や大学側からお断りがあり、プシコったのかな?とも思えてきます。
    大腿骨骨折の場合、手術しなくても、保存的治療で治るケースもあります。人工骨頭にしなくても、折れ方次第では、自然に固まることもあるのです。
    報道では「早朝5時から7時20分」の間に手術したそうです。交通事故でもないのに、随分早い時間帯なのに驚きます。もし本当ならば、医師も看護師も徹夜になったでしょう。こんなヘンな時間では、なるべく目撃者のいない時間を選んで、手術したことにされてはいないか、そんな疑念まで湧いてきてしまいます。

  • 秋篠宮皇嗣殿下は、ファンカルロス1世と似たり寄ったりな行為をしていますね。WWWジャパン名誉総裁の身でありながら、カピバラやピラルクを食し、コモドオオドラゴンが言う事を聞かなければ殴っても良いと、東京大学・農学部の研究員に指示。

  • 皇室の方に性善説を当てはめるのはおかしいですね。我々と同じ人間です。不純な心を持つこともあるでしょう。むしろ今上陛下御一家の清廉さの方が特殊だと思います。ならばこそ、皇室を監視する機能が必要だと私も思います。本来、これは宮内庁の仕事だと思いますが、全く機能しているように見えません。庇うだけでなく、荒療治も時には必要だと思うのですが、何を恐れているのか、全くなさらないですね。
    旧皇室典範52条を復活させて、国民が直接審査するのもありとは思いますが、現実問題厳しいでしょう。現状のように、皇室の疑惑に対しては、SNS等を通じて、国民が批判を重ねるのが唯一の方法ではないでしょうか。それに対し、不敬罪の導入などもってのほかです。数々の疑惑のある方に敬意など絶対に払えません。

  • 旧・皇室典範第52条
    「皇族其ノ品位ヲ辱ムルノ所行アリ又ハ皇室ニ對シ忠順ヲ缺クトキハ勅旨ヲ以テ之ヲ懲 戒シ其ノ重キ者 ハ皇族特權ノ一部又ハ全部ヲ停止シ若ハ剝奪スヘシ」

    明治時代にも良い法律があるのですね。素直に感動です。

    冷静に考えて、敬宮様が継承者となり、その後裔が皇統を継ぐ以外に天皇制は続かないと思います。

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