【YOUR VOICE】2004 年に起きた無申請の「男女産み分け着床前診断」 倫理や障害リスクの議論も乏しく
※ こちらは11月25日付の【YOUR VOICE】女性天皇議論の阻止を焦った秋篠宮夫妻は、男女産み分けリスクにも着床前胚染色体異数性検査を受けず?に対し、読者さまから寄せられたコメントです。
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悠仁sに起きている何らかの不具合を、着床前診断をめぐる障害リスクとともに論じることは重要と思われます。
診断技術も進歩していることと、主に障害者団体からの強い抗議運動、産婦人科学会内部での軋轢など複数の要因が重なり、いまなお医学と生命倫理の視点で語られているテーマです。
議論の参考になる論文がありますので、是非お読みいただき、悠仁s密造作戦決行と時系列を重ねてみると興味深いことがわかるとおもいます。
■利光恵子「1990 年代以降の日本における着床前診断をめぐる論争の推移―着床前スクリーニング(PGS)を中心に」
http://www.ritsumei-arsvi.org/uploads/center_reports/25/center_reports_25_04.pdf
著者によると、着床前診断については、4期にわけて論じられるといいます。
第 1 期(1990 年代初め~ 1998 年)が「生命の選別」技術をめぐる論争期で、悠仁sの誕生前です。
次いで、第 2 期(1999 年~ 2004 年夏)臨床実施に向けた準備期が、悠仁s密造計画期と重なり、最も抑制的に新技術を理解しようとされていた時期でもありました。
障害者団体・女性団体の強い反対の動きが継続する中、日産婦は、1998 年「見解」を文字通り厳格に解釈し、「重篤な遺伝性疾患」の原因となる「疾患遺伝子の診断」に限定して許可することで、社会的コンセンサスを得て臨床実施の開始をしようとした」とされていて、結果的にですが、スクリーニングしたにもかかわらず、悠仁sに多くの障害が出たようなのは、検査項目が倫理面の配慮から絞られすぎていたからなのかも知れません。
「2004 年はじめに、神戸市の不妊クリニック(大谷産婦人科、大谷徹郎院長)が日産婦に申請しないまま、男女産み分けと高齢妊娠による染色体異数性回避を目的とした PGS を実施していたことが明らかにされた」ことが、多分禁断の産みわけ目的にPGSを利用してもいいとのGOサインを平成四人組に与え、高齢になった紀子さんの老朽化した卵子をどうするかが問題となり、折しも、当時は「第 3 期(2004 年秋~ 2010 年)「流産防止のための着床前診断」の普及期」に当たるとされた時期だったので、高齢妊婦の流産防止のための着床前診断が容認される流れになったところでした。
この倫理基準からみて、採取されたのは、紀子さんとM子さん両方の卵子であった可能性があり、それぞれを体外授精し、一斉にPGSを実施したのではないでしょうか。
大谷医師らは、2004 年秋以降も、日産婦の規制の外側で、転座による習慣流産患者や不妊症患者を対象に、次々と着床前診断を実施した。
着床前診断を受けるのは女性(カップル)の基本的人権/幸福追求権であるとする大谷医師らは、着床前診断は「胎児として発育できる胚を子宮に戻す技術」であり、「流産を繰り返さないための不妊治療」であると主張した。
また、「もともと染色体異常で着床できなかった受精卵、流産する運命にあった受精卵を調べて、胎児として発育できる受精卵だけを子宮に戻すだけであり、優生思想や命の選別にはあたらない」とも主張し、不育症・不妊症患者の切実な声を前面に押し出しながら既成事実を積み重ねていった。
そして、着床前診断を経ての妊娠・出産がメディアで大きく報道されるようになり、繰り返す流産の苦悩と着床前診断を経て成しえた出産の喜びという、人々の感情に強く訴える語りを通して、着床前診断は習慣流産という病気の「治療の一環」であるとの認識が広がっていった。
こうして、「倫理的問題が少ない流産防止のための着床前診断」という言説が生み出された。着床前診断が「不妊治療の一環」であるという社会的枠づけを得たとき、それを選択するのは女性(カップル)の自由意思であり幸福追求権であるとの主張もまた、受け入れやすいものとなっていったと思われる
つまり、平成四人組の解釈では、PGSはあくまでも「不妊治療の一環」であり、男子産みわけや障害児排除の目的ではないとの表向きのお墨付きを得られたかのような感覚で、次々と受精卵への針刺し生検を実施させたのではないかと思われるのです。
ただ、もしM子さんの卵子を利用したなら近親交配の危険性大であり、そして、現在主流の非侵襲的検査法を用いてすべての染色体異常を調べられていたなら、悠仁s全員、産まれていなかったかも知れません。
2012 年 7 月に、大谷レディスクリニック(神戸市・大谷徹郎院長) が、2011 年 2 月から、無申請のままアレイ CGH 法による PGS を実施していたことが明らかになり、多くのマスコミが大々的に報道した。
「全染色体診断 命の選別批判も 不妊症には福音」(『読売新聞』 2012.7.11)というように、従来の FISH 法では最大 12 種類の染色体しか調べられなかったのに比して、アレイ CGH 法という新たな手法の導入によって、全染色体の診断が可能になったことが大きな衝撃をもって受けとめられた
その後の展開は論文でお読みいただくとして、表舞台から去った悠仁sらの悲劇とは、着床前診断体制の不完全なままの実施でもって安心し、他の多くのリスク要因には目を瞑って、産みわけにだけ特化する格好で、かつ侵襲的検査による新たな障害発生要因には全く知らん顔で、とにかく男児、男児とせついた結果、大量失敗作が発生した事案だったのでは?と疑うしかないのです。
一人のみならず、一斉に代理母を使って産ませていたなら、失敗数も爆発的に増大して当然です。皇室典範第三条が厳然として存在する条件下で、余計なことをしたばっかりに、M子さんとは決裂するし、これから長い年月、御用済児らをずっと赤坂ヘールシャムに入れておくことが可能なのかどうか。
出口のないトイレット状態は続きます。
(コメント欄:匿名さんより)
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