秋篠宮家を「聖家族」と表現したのはなぜ? 本来はイエス・聖母マリア・養父ヨセフの関係を示すが…

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このたび弊ブログに、京都府在住のYさんとおっしゃる方から「クリスマスのこの機会に、ある考察をお送りします。私はメディアが皇族について“聖家族”という言葉を使うことが、以前から気になっています」というメールを頂戴した。

聖家族とはキリスト教において、神の子イエスと聖母マリア、そして養父のヨセフによる家族を意味するが、それと皇族がどう結びつくというのだろうか。以下、Yさんから頂いたメールをほぼ原文のままお伝えしてみたいと思う。



2022年5月、秋篠宮家の取り巻きのジャーナリストといわれる江森敬治氏が、『秋篠宮 ― 皇族である前に1人の人間である。』を出版されました。PRESIDENT Onlineやデイリー新潮も伝えていましたが、天皇陛下もその出版に不快感を示されたほどの曰く付きの本です。

《目次》

はじめに
第一章 混迷
第二章 聖家族
第三章 秋篠宮家
第四章 令和を迎えて
第五章 一人の人間として生きる
第六章 問題提起
第七章 憲法のもとで
おわりに

第二章の題が『聖家族』ですが、なぜこの言葉が選ばれたのかが不思議でした。秋篠宮家は上皇美智子様とは違い、特段キリスト教について深い関心を寄せているという報道を目にしたことが無かったからです。

本を読みますと、上皇夫妻と三人のお子さんの昔の様子は、まるで聖書の「聖家族」のようであると書かれていました。ただ、その言葉を無理に使ったかのような印象も受けました。

江森敬治氏はもしかしたら、自分で第二章に「聖家族」という題を付けたのではなく、その言葉を使うよう誰か、もしくは統一教会関係者などに依頼されたということはないでしょうか。統一教会においては、教祖であった故・文鮮明の一家を「聖家族」と呼んでいるようです。


1966年、韓国の統一教会古参信者の家庭に生まれ、文鮮明の長男に15歳の若さで嫁いだ洪 蘭淑(ホン・ナンスク)さんは、22歳だった1988年11月、林四郎氏との共著で『わが父 文鮮明の正体』という本を文藝春秋から出版しています。

『わが父 文鮮明の正体』には衝撃的な事実が書かれていると話題に(画像は『ブクログ』のスクリーンショット)
『わが父 文鮮明の正体』には衝撃的な事実が書かれている(画像は『ブクログ』のスクリーンショット)

【統一教会・文鮮明教祖の後継者と目される長男の妻として14年間”奥の院”で暮らした著者が、『聖家族』の恥部を暴いた衝撃の手記】という、帯のキャッチコピーにも驚かされます。

 

解説された有田芳生さんによればーー。

『わが父文鮮明の正体』(原題は「In The Shadow of the Moons」という告発手記には、統一教会教祖一家がまとっている「聖家族」イメージを一挙に破壊させる衝撃的な内容が記録されている。

 

はじめて明かされる事実だが、教祖は「神の摂理」という理屈を根拠に女性信者との間に男子をもうける。

 

異母弟だとは知らず、彼に好意を持つ文夫妻の次女・仁進。

 

他の女性との間に子供ができた事実を知った文夫人は、蘭淑に涙する。

 

これがもっとも尊いとされる「真の家庭」の実態である。

引用: 『How Well Do You Know Your Moon』文鮮明「聖家族」の仮面を剥ぐ – 統一教会

 

本来の「聖家族(The Holy Family)」とは、キリスト教におけるイエス・キリストと養父ヨセフ、聖母マリアの3名を指します。

聖母マリアは処女のまま聖霊である「天の御父」の子を身ごもり、神の子であるイエスを産みました。ヨセフはそのマリアを妻とし、自身と血の繋がらないイエスを養育しました。この父と子に血縁関係がありません。

 

ところで紀子さまが、悠仁さまについて「上皇ご夫妻からお預かりした命」とたびたび発言なさっていた、という話があります。悠仁親王は、まさか上皇様の精子を用いて人工授精により誕生したのでしょうか。

さらに秋篠宮さまについては、美智子さまの妹・恵美子さんの夫でいらっしゃる、安西孝之氏のお子様ではないかとの噂があります。

 

もしもそれらが本当なのであれば、上皇陛下と秋篠宮さまに血のつながりがない一方、悠仁親王、紀子様、そして秋篠宮さまの親子関係は、聖書に記されたイエス、マリア、ヨセフの関係と全く同じなのです。

紀子様は夫でない者の子を出産されましたが、人工授精ですので不義姦通の罪を犯していません。しかも産んだ子は「皇統に連なる神の子」ということになりそうです。そして秋篠宮さまは血の繋がらない息子を養育している、つまり悠仁さまの養父ということでしょうか。



ちなみに統一教会は、韓国の土着の信仰とキリスト教が融合したカルト宗教であり、その信仰は聖書を拠り所としています。文鮮明は、自身をイエス・キリストの生まれ変わりだと主張していたそうです。

一方、皇族は神道の祭祀を執り行う一族であり、神道とは古代日本に起源のある多神教の宗教、いわゆる「土着の」宗教です。土着の宗教とキリスト教の融合こそ統一教会の目指すところであり、彼らには日本版・統一教会を作ろうという狙いがあるのではないでしょうか。

秋篠宮家が数々の不祥事を起こし、日本の伝統の維持と程遠い所業を続けているのにもかかわらず、このように擁護され続けているのは、統一教会から「秋篠宮家は聖書における聖家族を体現する一家だ」と神聖視されているという面もあるからではないかと想像しました。

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以上、Yさんから頂いたメールの前半である。

イエス・キリストが神の子として生まれ、イエスと聖母マリア、養父ヨセフが「聖家族」になった日がクリスマス・デーであり、12月25日は世界中のクリスチャンが強い信仰心や家族同士の愛情、絆を再確認しあう日となる。

なぜ、江森敬治氏は秋篠宮一家を「聖家族」などと表現したのであろう。まさかとは思うが、執筆の陰で統一教会の圧力を受けていたとしたら、あまりにも恐ろしい展開である。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『ブクログ』わが父 文鮮明の正体

『文藝春秋』「大衆天皇制」の崩壊 今こそ美智子さまのお言葉をお聞きしたい 御厨貴・林真理子 2021年10月9日

『How Well Do You Know Your Moon』文鮮明「聖家族」の仮面を剥ぐ – 統一教会

『Wikipedia』聖家族

『アサ芸プラス』旧統一教会「ジャパン・マネー」で“資産1900億円”成金財閥化していた(2)韓国内では邪教視扱いされて

『HMV & BOOKS』秋篠宮