「電子内視鏡」「インフリキシマブ」に続き「大腸ビデオスコープ」発注も判明 一体どなたがそんなに重い病なのか 

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宮内庁は令和5年度から概算要求書に「大腸ビデオスコープ借上料」を記載していた(画像はイメージです)
宮内庁は令和5年度から概算要求書に「大腸ビデオスコープ借上料」を記載していた(画像はイメージです)

皇族のどなたが必要なのか、そこについては全く発表がないが、宮内庁は2年ほど前から非常に薬価の高い「インフリキシマブ」という特殊な薬を購入していることを、先月20日付の記事でお伝えしていた。



抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤のインフリキシマブとは、田辺三菱製薬の「レミケード」が先発品で、現在は日医工、あゆみ製薬、日本化薬、ゼリア新薬などがバイオ後続品を扱っているが、小さな1瓶がウン万円もする高価な薬である。

「医薬品一式を購入」という記載で年間1500万円では、ちょっと高すぎる。宮内庁もそこは正直に「インフリキシマブなど」と書かないわけにはいかなかったのだろう。

この薬が投与される疾患は、関節リウマチ、ベーチェット病、網膜ぶどう膜炎、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、強直性脊椎炎、クローン病、潰瘍性大腸炎などだそうだが、「既存治療では効果が不十分で、クローン病では中等度から重度の活動期にある患者さん、潰瘍性大腸炎では中等症から重症の患者さんが対象になる」というから、重症であることが心配される。

そして年明け早々の1月5日、宮内庁は何やら慌てた雰囲気で「電子内視鏡」の競争入札公告を出していた。その頃は「年末から紀子さまの胃腸の調子がよくない」と報じられていたため、てっきり紀子さまが「最新式のマイ内視鏡が欲しい」とおっしゃったのだろうと筆者も思ってしまったが、驚いたことに、公務先で出された豪華なお弁当をペロリと平らげたことが判明している。

 

◆クローン病の可能性も

インフリキシマブを一体どなたが必要としているのか。単なる憶測で紀子さまが関節リウマチか、あるいは悠仁さまが潰瘍性大腸炎か、と書いてみたが、実はクローン病の可能性も無視できない。主に大腸粘膜で炎症が起きれば潰瘍性大腸炎、そして口の粘膜から肛門まで消化管の全域に炎症を起きてしまうなら、クローン病と診断されるという。

クローン病の発症年齢は男女とも中高生あたりから(画像は『●』のスクリーンショット)
クローン病の発症年齢は男女とも中高生あたりから(画像は『難病情報センター』のスクリーンショット)

 

『難病情報センター』によれば、腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じて発見されるクローン病は10歳代~20歳代で発症しやすく男女比は約2:1。動物性脂肪やタンパク質を多く摂取し、生活水準が高いほど罹患しやすい。遺伝的な要因や腸内の細菌を背景に、「食べた物の何らかの成分が原因となって異常な反応をひき起こす」という説が現在は有力だそうだ。



◆「大腸用ビデオスコープの借上料という記載が」

そんななか、このたびある方からメールで「宮内庁の概算要求書をみたところ、大腸用ビデオスコープの借上料という記載がありましたよ」と教えられた。

そこで筆者も宮内庁が公開している資料から『令和6年度歳出概算要求書』を確認。すると016 病院費の17/20頁に「大腸用ビデオスコープ借上料」とあった。

令和6年度歳出概算要求額、どうやら大腸用ビデオスコープをどなたかが必要としているようだ(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)
令和6年度歳出概算要求額、どうやら大腸用ビデオスコープをどなたかが必要としているようだ(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)

 

そして、『令和5年度歳出概算要求書』の016 病院費においても、17/20頁に同じものがあった。

令和5年度歳出概算要求額、ここから大腸用ビデオスコープ借上料という記載が始まった(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)
令和5年度歳出概算要求額、ここから大腸用ビデオスコープ借上料という記載が始まった(画像は『宮内庁』PDFのスクリーンショット)

 

しかし令和3年や令和4年の概算要求書に、そうした記載はなかった。

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内視鏡、インフリキシマブ、大腸ビデオスコープの三点が揃ったとなると、これはもう重いクローン病か潰瘍性大腸炎を疑うべきなのだろう。

こちらは『IBD JAPAN/難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班』令和2年度改訂版にある潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針というPDFから。潰瘍性大腸炎ひとつとっても、インフリキシマブは成人でも小児でも「劇症」レベルの患者さんに使用される薬であることがわかる。

小児潰瘍性大腸炎で、インフリキシマブは劇症の場合に使用される(画像は『IBD JAPAN』のスクリーンショット)
小児潰瘍性大腸炎で、インフリキシマブは劇症の場合に使用される(画像は『IBD JAPAN』のスクリーンショット)
成人の潰瘍性大腸炎でも、インフリキシマブは劇症の場合に使用(画像は『IBD JAPAN』のスクリーンショット)
成人の潰瘍性大腸炎でも、インフリキシマブは劇症の場合に使用される(画像は『IBD JAPAN』のスクリーンショット)

 

 ちなみに今上陛下ご一家は、ご体調に関する情報を国民に隠そうとはなさらない。雅子さまが苦しまれてきた適応障害や、そのご療養と病状の変化。そして陛下は2022年11月にMRI検査で前立腺肥大が判明したが、東京大学医学部付属病院で行われた組織検査についても、間を開けることなく結果が伝えられた。

ここでふと思い浮かんだのは、佳子さまが占拠されている秋篠宮邸分室こと旧ご仮寓所のこと。窓が妙に小さいこの建物は、やはり病院のような造りだと感じてならない。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『IBD JAPAN』令和2年度改訂版 潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針(2021年1月改訂)

『難病情報センター』クローン病(指定難病96)

『宮内庁』 19 内閣府所管 (宮内庁)令和6年度歳出概算要求書

『宮内庁』 19 内閣府所管 (宮内庁)令和5年度歳出概算要求書

『宮内庁』 19 内閣府所管 (宮内庁)令和4年度歳出概算要求書

『宮内庁』 19 内閣府所管 (宮内庁)令和3年度歳出概算要求書

『エトセトラ・ジャパン』「電子内視鏡装置」緊急競争入札を決定した宮内庁 紀子さまの命令か入札と同時に開札する焦り方

『エトセトラ・ジャパン』重い潰瘍性大腸炎か関節リウマチか… 宮内庁は年間1500万円をかけ特殊な薬剤を購入している