重い潰瘍性大腸炎か関節リウマチか… 宮内庁は年間1500万円をかけ特殊な薬剤を購入している

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見落としのない検査を実現させた電子内視鏡システム(画像は『よしだ内科』のスクリーンショット)
見落としのない検査を実現させた電子内視鏡システム(画像は『よしだ内科』のスクリーンショット)

先にこちらで、『宮内庁が電子内視鏡装置の競争入札を緊急決定』という記事を書いていた。宮内庁病院が説明会を行わないうえ、入札期間もわずかで入札と同時に開札するという従来見られなかった焦り方が気になったが、もっと気になっていたのは「どなたが電子内視鏡装置を必要としているのか」であった。

そこで宮内庁が公開している資料をあれこれと調べていたところ、令和4年から薬価が高いちょっと特殊な医薬品を競争入札で購入していることがわかった。



それは、「抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤インフリキシマブ」。田辺三菱製薬のレミケードが先発品で、現在は日医工、あゆみ製薬、日本化薬、ゼリア新薬などがバイオ後続品を扱っている。

モノクローナル抗体を意味する “マブ(mab)” で終わっている薬は、分子標的治療薬であったり、抗がん剤と併用で用いられたりと、深刻な病気の治療のために開発されたものという印象が。そこでこの薬について詳しく調べてみたところーー。

 

◆対象となる疾患

関節リウマチ、ベーチェット病、網膜ぶどう膜炎、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、強直性脊椎炎、クローン病、潰瘍性大腸炎

ただし、「既存治療では効果が不十分で、クローン病では中等度から重度の活動期にある患者さん、潰瘍性大腸炎では中等症から重症の患者さん」が対象になるそうだ。

強い効果を求める分、副作用も実にさまざまなものがあるようだ。関心がおありの方は、こちらの説明書の3ページ目から先をご確認いただければと思う。



◆いつからそのような薬を?

宮内庁が公開している『公共調達の適正化について(平成18年8月25日付財計第2017号)に基づく競争入札に係る情報の公表(物品・役務等)及び公益法人に対する支出の公表・点検の方針について(平成24年6月1日 行政改革実行本部決定)に基づく情報の公開』というエクセル・ファイルを確認してみた。

すると宮内庁は、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤インフリキシマブほかの購入を、一般競争入札により、アルフレッサ株式会社千代田・中央支店とーー。

令和4年6月29日、2,324,080 円で契約

 

令和4年11月17日、7,159,830円で契約

 

令和5年5月10日、6,365,455円で契約

 

令和5年11月7日、8,517,245 円で契約

との情報が得られた。そもそも一瓶がウン万円もする高価な薬剤である。

 
ちなみに、最新のものであろう昨年10月2日付のインフリキシマブの「入札公告」は、宮内庁のホームページから閲覧できる。

昨年10月、宮内庁は「インフリキシマブ」の入札公告を(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)
昨年10月、宮内庁は「インフリキシマブ」の入札公告を(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)



◆どなたが使用しているのか

これはあくまでも憶測にすぎないが、性別と発症の好発年齢を考えたとき、もしも秋篠宮家の人々がお使いだとしたら、紀子さまが関節リウマチを、あるいは悠仁さまが潰瘍性大腸炎を患っておられるのかもしれないと感じた。

まずは紀子さまについて。長女・眞子さんが小室圭さんとのご結婚で渡米し、実父・川嶋辰彦氏が他界した2021年(令和3年)11月、大きなストレスや悲しみから「体のあちこちが痛い」と漏らすようになっていたと女性自身にすっぱ抜かれていた。

体のあちこちが痛いと訴えていた紀子さま(画像は『女性自身』のスクリーンショット)
体のあちこちが痛いと訴えていた紀子さま(画像は『女性自身』のスクリーンショット)

 

検査を受けてリウマチと診断され、他の薬剤での治療などが続くも効果を感じられず、令和4年春に強い効果を得られるインフリキシマブの投与を検討したという可能性はあるだろう。

そして、本当に万が一の話になるが、悠仁さまに関して。もしも潰瘍性大腸炎を患っていらっしゃる場合、重症化で貧血や体重減少が現れ、多くの患者さんで顔色が青白くなって痩せていくという。好発年齢は15歳から35歳で、男女比は1:1。定期的な内視鏡検査を必要とする病気である。

定期的な内視鏡検査が必要になる潰瘍性大腸炎(画像は『難病情報センター』のスクリーンショット)
定期的な内視鏡検査が必要になる潰瘍性大腸炎(画像は『難病情報センター』のスクリーンショット)

 

精神的ストレスや身体的な疲れがきっかけで、免疫力が低下すると症状が悪化するとのこと。ストレスをあまり受けないよう気をつけていく必要があるそうだ。

 

◆電子内視鏡検査とは

電子内視鏡は、上(口や鼻)からなら喉・食道・胃・十二指腸までを、下からなら大腸を検査するが、「診る」だけではなく、同時に小さな患部なら切除という「治療」もやってくれる。

曲がり角など見落としが問題になってしまう「死角」と呼ばれるような場所についても鮮明に映し出してくれるうえ、腸管壁にぶつかると「曲がる」機能を持ち、患者さんにできるだけ苦痛を与えない検査が可能になっているそうだ。

なお、定期的な検査が必要となる潰瘍性大腸炎の場合、内視鏡検査では苦痛が大きく、時には穿孔(穴を開けてしまう)などの危険性も。そこで、少しだけ大き目のカプセルを飲み込むだけという、非侵襲的な「カプセル内視鏡検査」を採用する医療機関も増えているという。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『宮内庁』入札公告 令和5年10月2日 ― 抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤インフリキシマブほかの購入

『宮内庁』入札公告 令和4年10月17日 ― 抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤インフリキシマブほかの購入

『日本医薬情報センター』 TNFαモノクローナル抗体製剤「インフリキシマブ(遺伝子組換え)」

『女性自身』紀子さま「身体のあちこちが痛い」、筑附入学の悠仁さまは秋篠宮さまにベッタリで危惧される“皇嗣妃の孤立”

『難病情報センター』潰瘍性大腸炎(指定難病97)

『よしだ内科』電子内視鏡システム(胃カメラ・大腸カメラ)

『医潤会・内視鏡クリニック』潰瘍性大腸炎におけるカプセル内視鏡検査の重要性

『エトセトラ・ジャパン』「電子内視鏡装置」緊急競争入札を決定した宮内庁 紀子さまの命令か入札と同時に開札する焦り方