宮内庁長官・西村泰彦氏は年収3,000万円 どこが「皇室と国民の架け橋」なんだ!

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西村泰彦宮内庁長官は年収約3000万円(画像は『ファイナンシャルフィールド』HPのスクリーンショット)
西村泰彦宮内庁長官は年収約3,000万円(画像は『ファイナンシャルフィールド』HPのスクリーンショット)

「暮らしとお金を考える」をテーマに様々な情報を提供している『FINANCIAL FIELD/ファイナンシャルフィールド』というウェブサイト。彼らは昨年5月、西村泰彦・宮内庁長官が一体いくらの報酬を得ているかを記事にしていた。

うわっ、そんなにもらっているの……。宮内庁の人たちは、何かと「皇室と国民のよき架け橋になれるよう努める」と言う。なのに、どうしてこうも国民を怒らせるようなことばかりするのだろう…!?



 

◆そもそも長官の職務とは?

『ファイナンシャルフィールド』は宮内庁長官の職務について、各種の儀式に関する事務、御璽(ぎょじ、法律などに押印)・国璽(こくじ、外交文書などの国書に押印)の保管などを行い、宮内庁事務の統括、職員の業務の取りまとめなどを行っていると説明している。

さらに、皇族のお考えなどを聞き、国民やメディアに向けて述べたりするとある。天皇陛下をはじめとする皇族の発言が政治利用されることがないよう、ワンクッション設けて「代弁」という形をとっているのだというが、この部分ゆえ、国民に不信感を植え付けることがままある。

 

◆前長官の山本信一郎氏の無責任発言2つ

2016年8月8日、83歳だった当時の天皇陛下(現・上皇さま)は国民に向け、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」を約11分間のビデオメッセージにして配信され、それが後の『生前退位』につながった。

問題はその少し前の6月、「陛下が皇太子殿下への譲位をお考えらしい」という情報が出回った際、山本信一郎氏(当時は次官)は「事実無根」とそれを一蹴したこと。陛下は8月、結局はそうしたお気持ちをビデオメッセージに託されたのだ。ご自身が用意された原稿を読み上げたのは、なんと東日本大震災のとき以来だという。

真実をあくまでも隠そうとした山本氏は、宮内庁長官となった後の2017年9月にも、秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんとの婚約内定の際に「圭さんはお相手としてふさわしい誠に立派な方」などと述べている。その直後に週刊文春が思わぬ事実をすっぱ抜き、逆ピース(リバースピース=イギリスでは侮辱を意味)写真を含むヤンチャな写真が多々ネットに流出「宮内庁は彼の身辺調査をしていなかったのか」と怒りにも似た声が国民から上がった。

宮内庁長官の言葉のひとつひとつが国民の印象を操作する。このことに、もっと責任を感じていただきたいものだ。ところが、同じことは2019年12月にバトンタッチした次期長官の西村泰彦氏にも言えたようだ。



 

◆後継者の西村宮内庁長官が、これまた何とも…

西村氏は長官就任から1年という2020年12月、圭さん周辺のゴタゴタが秋篠宮家の評判に大きく影響し始めたことに危機感を募らせたのか、定例記者会見で「小室氏側が説明責任を果たすことが重要だ」との見解を示した。

すると2021年4月、圭さんは母親と元婚約者の男性の金銭問題について、いわゆる “小室文書” を公表。国民はこれを「ダラダラ長いだけで冷酷さがにじみ出ている」「高い学費まで金銭援助を続けてくれた相手への感謝の気持ちに欠けている」と批判したが、なんと西村氏は「事実関係や経緯がよく理解できた」と絶賛した。

さらに注目したいのは、2021年6月24日の定例会見だ。東京オリンピック・パラリンピックの開催が新型コロナウイルスの感染拡大につながらないか、「陛下が懸念されていると拝察している」と述べた西村氏。記者から「陛下の実際のお気持ちか」と突っ込まれると、「直接そういうお言葉を聞いたことはないが、自分はそう思っている」と返答し、なぜか「そこは誤解ないように」と高圧的な言葉が添えられた。

西村長官、記者会見で本人の見解なのに「陛下がご懸念と拝察」と発言し、波紋を広げたことも…(画像は『中日新聞』HPのスクリーンショット)
西村長官、記者会見で本人の見解なのに「陛下がご懸念と拝察」と発言し、波紋を広げたことも…(画像は『中日新聞』HPのスクリーンショット)

天皇皇后両陛下が自らのお気持ちを国民に伝えることは難しいという現実のなか、真実を隠し、情報や印象を操作しようとしたがる宮内庁幹部。西村氏も現在進行形で「数々のエピソードを絶賛制作中」といったところだろう。

 

◆宮内庁長官の年収は約3,000万円

そんな西村泰彦氏(67)の年収が、約3,000万円であることを皆さんはご存じだろうか。

『ファイナンシャルフィールド』が昨年5月に報じたところによると、宮内庁長官は国家公務員の特別職だといい、各省の副大臣や、内閣官房副長官、内閣法制局長官と同等とのこと。「俸給月額」と「地域手当」「期末手当」を合計すると、年収は2,938万5400円となるそうだ。

西村泰彦宮内庁長官は年収約3000万円(画像は『ファイナンシャルフィールド』HPのスクリーンショット)
西村泰彦宮内庁長官は年収約3,000万円(画像は『ファイナンシャルフィールド』HPのスクリーンショット)

この表はおそらく、一昨年かそれより前の国家公務員の給与データを参考にして作られたのだろう。現在はこれより増えていることが予想される。

 

◆まとめ

眞子さんと圭さんの婚約で秋篠宮家の評判がガタ落ちしてしまった際、圭さんに説明責任を果たすよう迫った西村氏である。戴冠式の件でさらに支持率が落ちていく様子にも、どうか悩み、憤慨していただきたい。

言い出しっぺは、どうせ内閣府だろう。なぜ秋篠宮ご夫妻で調整するべきなのか、なぜ園遊会が5月11日なのか「説明責任を果たすように」と迫っていただきたいものだ。

とにかく年収3,000万円には驚いた。これだけもらっているのなら、国民に敬愛される皇室を目指し、皇室と国民のよき架け橋となるべく、長官にはもっともっと努力していただきたいと心から思う。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



参考および画像:
『フィナンシャルフィールド』【宮内庁トップ】飛鳥時代から続く!? 「宮内庁長官」の役割や年収、仕事内容について解説

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