M子さん妊娠&帰国なら複雑性PTSDは? 悩みは2014年からで国民や週刊誌のせいじゃない
夫のKKさんは、いよいよ今月26~27日の日程でニューヨーク州司法試験に再挑戦するのか、それとも断念か。何かと注目が集まっているKK夫妻について、突然飛び出したのがM子さん妊娠&帰国の噂だ。一方、メトロポリタン美術館(以下MET)での正規就職を目指すため、日本で別のビザを取り直すとの見方もあるようだが…。
いずれにせよ、心の重い病と診断されながらM子さんが妊娠し、かつMETに就職希望というのなら驚くべき話だ。今回はその「複雑性PTSD」の件についてまとめてみることにした。
■2021年10月
2021年10月26日、KKさんとともに「一方的」ともいえる結婚会見を開いたM子さん。自分たちを理解し、応援してくれた一部の人に対してのみ感謝の言葉を述べ、納税者の批判を「事実に基づかない報道と誹謗中傷」と言ってのけ、多くの国民の反感を買った。
宮内庁はそれより前の10月初めに、「M子さんが複雑性PTSDと診断された」と発表していた。KKさんとの結婚をどうか温かく見守ってあげて欲しいという思いからだったようだが、そのニュースを伝えたヤフーニュースのコメントを見る限り、国民が同情を寄せている様子はあまり感じられなかった。
■発作を心配したAの宮さま
父親のAの宮さまはというと、2021年11月30日に56歳になられた誕生日会見で、M子さんの様子についてこう述べていた。
「ただ長女の複雑性PTSDということもあり、直前まではそのつもりで本人もいたのですけれども、会見している間に何か発作とか起きることも考えられるでしょうから、やはり難しかったのかなと思います」
国民が高い関心を持ち、視聴率がタダではなかったあの結婚会見で「発作」を起こす可能性があった? それほど症状が不安定なら、なぜアジア人への襲撃事件が起きやすいニューヨークへの移住を認めたのか。KKさんがサラリーマンなら妻につきっきりにというわけには行かない。発作を起こしかねない娘が自宅で独りになる状況を想像しても、それでも不安ではなかった…?
■2014年に何が…? 大きな矛盾が露呈
ただし、この件について『情報LIVEミヤネ屋』で詳しい解説を紹介していた読売新聞編集委員の沖村豪さんは、M子さんの悩みは私たちがKK問題を知るよりはるかに前からあったことを暴露されていた。
「これまでの一連の説明の中でも、眞子さんが一時金を辞退されるというようなご相談を2014年のころからされていて、その背景には、やはり皇室に対する、またご自身に対する誹謗中傷とか心ない言葉があったということも聞いてらっしゃったわけですから、そういった長い経緯もご存じであるわけですから、そこは複雑なお気持ちだったと思います」
2014年、22歳だったM子さんは単純に「人気のプリンセス」だった。“皇室に対する、またご自身に対する誹謗中傷とか心ない言葉が”とあるが、そんなことはなかった時期だ。
また、恋の悩みくらいあって当然だが、普通のお相手なら「結婚に伴う一時金は辞退するべきか」と思うほど悩むものだろうか。KKさんの家庭事情を知り、彼との交際や結婚は国民の同意を得られないだろう、と想像したから悩んでいたのではないのか。
そして“(Aの宮さまは)そういった長い経緯もご存じで”とある。この部分は江森 敬治氏の著書『秋篠宮』の、「何も知らなかった」という発言と大きく矛盾している。
■複雑性PTSDと診断した精神科医・秋山剛氏について
M子さんを複雑性PTSDと診断したのは、NTT東日本関東病院・精神神経科部長の秋山 剛(あきやまつよし)氏。こちらは同氏が理事長を務める『公益財団法人・こころのバリアフリー研究会』のホームページに、2021年10月1日付で掲載された「理事長挨拶」だ。
内容は、なんと自身が世界精神保健連盟(World Federation of Mental Health/WFMH)の次期理事長(2年後の理事長)に選出されたことを知らせるものだった。
WFMHは、世界保健機関(WHO)や国際連合の支援を受け1948年に創立され、世界の精神保健を改善するため各国の加盟組織と連携している。秋山氏のLinkedInによれば、2009年から2015年まで6年間ここの役員をしていたとあり、その後になぜか2年間のブランクがあるもよう。そして、2017年から現在まで理事を務めているようだ。
先進国からの加盟の場合、役員や理事を目指すならWFMHへの入会料は500ドル。しかし、内部での「出世」は入会後の寄付金次第というのがこの世の常だ。寄付をするためのページがやはり存在し、自分で好きな金額を入力できるうえ、メンバー専用のページももうけられていた。
■動画でオーラとリーダーシップを確認
こちらは2021年10月7日、「中華心理衛生協會」という組織が『YouTube』に投稿した“Asia Pacific Region World Mental Health Day 2021 Webinar Part 2”なる動画だ。執行委員会の理事であるShu-Jen Lu(呂淑貞)女史に紹介され、秋山氏は2分あたりから“My name is Tsuyoshi Akiyama.”と言って喋り出す。
繰り返しになるが、M子さんを複雑性PTSDと診断した秋山氏は、この組織の次期理事長だ。どれほど素晴らしいオーラの持ち主で、強いリーダーシップを期待できそうなのか、どうかご自身で判断していただきたい。
他の参加者、それから動画のPart1も確認してみたが、この組織では多くの国からの参加者が英語で討論を行っている。役員・理事などの選出の状況が記されているページをあれこれ探したが、何をクリックしても度々コレが出てくる。一体このサイトはどうなっているんだろう。
■世界精神医学会の理事長の座も狙う
公益社団法人・日本精神神経学会は2020年10月2日、「同学会の推薦を得て、会員である秋山氏が世界精神医学会(World Psychiatric Association)の次期理事長に立候補した」と発表。投票は2020年10月1日から16日までウェブで行われ、結果はこのとおり2位だった。
■皇族の心因性の疾患を診察すれば出世する?
宮内庁病院は精神科を持たないため、皇族のストレス性疾患は外部から招いた医師に診断してもらうしかない。上皇后美智子さまが還暦に近づいていた1993年10月に倒れた際、「心因性の失語症」との診断を下したのは、東京大学教授(神経内科学・脳科学)の故・金澤一郎博士(2016年没)だった。
金澤氏の出世もすごいものがある。美智子さまの心の病と向き合い続ける中、1996年には東京大学医学部附属病院の現役医師でありながら、55歳にして社団法人・日本内科学会理事長と文部省学術国際局科学官を務めるに至ったのだ。
東京大学医学部附属病院院長、国立精神・神経センター名誉総長、宮内庁長官官房皇室医務主管、日本学術会議会長、そして第一三共株式会社取締役などを歴任し、2013年11月に瑞宝重光章を受勲している。
ただし金澤氏の場合は人物像もすぐれていたようで、悪い話がいっさい漏れていない。下された病名にかかわらず、診察のため選ばれた医師がその後に出世するのは、想定の範囲なのかもしれない。
■秋山氏の医師としての評判は…?
秋山氏も東大医学部の先輩でもある金澤氏の位置を目指している可能性があるが、人物像、評判という点ではどうなのか。医療機関に関する口コミサイト『Caloo』で見つかったレビューはこんな感じだ。
比較的有名な精神科医師の様ですが、腺病質で、自分の言うことに少しでも反論すると激怒し、「私はプロです。あなたは素人なんだ。何を言うか!」と収まりが効かぬ二重人格医師と思います。機嫌のよい時は、「お大事に~」。激怒の際は収集が付かぬ。この先生こそ、精神科に診てもらった方が良いのではないかと思います。
薬は、努めて多めに出さぬ様にする医師です。うつ病の場合、毎日の記録を自分が作った行動記録表というシートに毎日記入させ、診察の時に見せる、という一種の認知両方をします。怖い医師など平気だという医師は、精神科・心療内科分野では有名らしいので、診てもらっても良い医師ではないでしょうか。
ご本人による動画はこちらからご確認を(スマホでは閲覧できない可能性もあるので、PCでの閲覧がおすすめ)。話し方や表情から、秋山氏の人となりが少しでも伝わってくるかもしれない。
■ある精神科医師が秋山氏の診断に疑問を投げかける
秋山氏の診断に疑問を感じるとして、国際医療福祉大学赤坂心理学科教授で精神科医の和田秀樹氏は昨年10月7日(※)、『PRESIDENT Online』を通じて『「複雑性PTSDなんかではない」眞子さまの本当の病名は』という記事を発表していた。
複雑性PTSDを患っているというM子さんについて、「結婚について周囲から温かい見守りがあれば、健康の回復が速やかに進むとみられる」という秋山氏の解説は、いかにも簡単に治るような印象を与えてしまった。これが、実際に複雑性PTSDにり患している患者を苦しめるとして、黙っていられなかった様子だ。
また、M子さんは国民や週刊誌による誹謗ひぼう中傷に苦しんだという話だったが、和田氏によれば、悪口レベルの外傷的体験でそれは起こり得ないとのこと。また本物の複雑性PTSDは、壮絶で悲惨な体験を長期間受け続けた人に生じやすく、治療も困難で感情や対人関係が不安定に。結婚生活や社会生活に支障をきたして定職にもつけなくなり、境界性パーソナリティー障害という診断を受ける患者も多いそうだ。
「M子さんは適応障害ではないかと考えている」としたうえで、複雑性PTSDであれ適応障害であれ、医療の層が厚いアメリカで優れた治療者を見つけることには意味がある、と和田氏はまとめている。
■まとめ
複雑性PTSDの真の原因について専門サイトをみてみると、小児期の性的あるいは身体的な虐待、拷問レベルの体罰、奴隷、戦争、紛争、集団虐殺や無差別殺人といった重大事件の目撃などが挙げられている。秋山氏の誤診があり得ないというのなら、幼い頃のM子さんに、何かとてつもなくツライ体験があったということも考えられそうだ。
そして、複雑性PTSDとの診断なら薬を処方されていないとは考えづらい。M子さんがもしも妊娠しているのなら、「治療中の妊娠は避けて」と注意されなかったのだろうか。薬を飲んでいての子作りとは、まさに心配するべき事態だ。
画像および参考:
『PRESIDENT Online』精神科医・和田秀樹「複雑性PTSDなんかではない」眞子さまの本当の病名は【2021下半期BEST5】
『YouTube』
2021/10/07中華心理衛生協會 ― Asia Pacific Region World Mental Health Day 2021 Webinar Part 2
『公益財団法人・こころのバリアフリー研究会総会』理事長挨拶(2021年10月1日)
『情報LIVEミヤネ屋』【独自解説】「夫のほう」小室圭さんに苦言も… 秋篠宮さまが誕生日会見で明かした、眞子さんの結婚めぐる“複雑な思い”に迫る
『LinkedIn』Tsuyoshi Akiyama
『WPA』Executive Committee Election Results2020
『Caloo』NTT東日本関東病院 の口コミ・評判/精神科・心療内科 秋山医師
※ 画像では日付が今年2月15日となっておりますが、記事の初出は昨年10月7日とのご指摘があり、修正させていただきました。申し訳ございませんでした。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)