【皇室、徒然なるままに】第87話:職業としての皇族 ~秋篠宮一家の勤務状況~ 西村 泰一
§1 美濃部達吉の天皇機関説
美濃部達吉(1873-1948)は憲法学者で、彼が唱えた「天皇機関説」は、大正デモクラシー以降、学界や政界で一時支配的な地位にありました。しかし、1930年代に入り、軍部や右翼が天皇機関説を天皇主権を軽んじるものとして攻撃し、天皇機関説事件を引き起こしています。この事件の主な経過は次のようです。
∙ 昭和10年(1935年)2月18日、貴族院議員の菊池武夫が美濃部の著作を挙げて天皇機関説を非難し、政府に断固たる措置を求めました。
∙ 美濃部は貴族院本会議で「一身上の弁明」を行い、天皇主権を否定した訳ではないと反論しました。
∙ 政府は美濃部の著書の発禁処分や改版修正処分を決定し、岡田啓介首相は天皇機関説を否定する「国体明徴声明」を2度にわたって出しています。
∙ 最終的に美濃部は貴族院を辞職に追い込まれています。
それでは昭和天皇は美濃部や天皇機関説事件をどう見ておられたでしょうか?それを見てみましょう。
∙ 菊地武夫議員が貴族院本会議で美濃部博士を批判したのは1935年2月18日のことであったが、昭和天皇はその3週間後である3月11日に、侍従武官長であった本庄繁陸軍大将に天皇機関説を支持する見解を述べておられます。
∙ 4月9日には同じく本庄大将に対し「天皇を国家の生命を司る首脳と見て、他の者を首脳の命ずるところによって行動する手足と見るなら…敢えて我が国体に悖(もと)るものとも考えられない。」と述べられます。
∙ さらに続けて、処分を受けた美濃部博士に関して、「美濃部は決して不忠なのでないと自分は思ふ。今日、美濃部ほどの人が一体何人日本にをるか。ああいう学者を葬ることは頗(すこぶ)る惜しいもんだ」と述べられたそうです。
天皇機関説は美濃部博士の独自の理論ではなく、最初の提唱者は、日本の憲法学の祖とも言える末岡精一博士であり、その後任として東京帝国大学法学部の講座を引き継いだ一木喜徳郎博士や、京都帝国大学で教鞭をとっていた市村光恵博士や佐々木惣一博士らも天皇機関説を説いています。おそらく美濃部博士が貴族院議員として政治の場に身を置いていたために、狙い撃ちにされたのでしょう。
天皇機関説とは、天皇を国家の最高機関とする学説です。今は大日本帝国憲法から日本国憲法に変更になっているので、天皇機関説はそのままの形では成り立たないが、「最高」を落としてやれば、天皇(というStatus)や皇室を国の機関として捉える考え方は有効であると思います。
国の機関としては、内閣府や各種省庁、そして国会なんかがありますが、人物としての天皇や皇族は天皇とか皇室に所属する職員と捉えるのが自然であると思われます。
§2 職務内容
それでは皇族の御活動の内容について見てみましょう。一応ここで公務ないしそれに準ずるものとして掲げてあるものを列挙します。
1.ご接見
2.午餐、御昼餐、御夕餐、晩餐
3.お茶、茶会
4.地方・都内訪問における御活動
5.外国御訪問における御活動
6.御会釈
7.御覧・御鑑賞等
8.御進講等
§3 文仁君の裏金疑惑
一般に国の機関で働く人は、金銭について潔白であることが求められます。これは国の機関である皇室の構成員である皇族についても言える話です。たとえば次のように定められています。
∙ 献上品には国会の議決を経なくてもいい限度額が皇室経済法施行法で定められています。内廷の方々(天皇皇后両陛下、上皇上皇后両陛下、愛子内親王殿下の5方)は総額で年間600万円、それ以外の宮家の方々は個人単位でおひとり160万円、未成年の場合は35万円となっています。
さて、よく知られている次の話について見てみましょう。
これは裁判で提示された資料ですが、嵐山通船は、間にはいった奥野卓司氏の助言に従い、100万円を秋篠宮に支払ったことになっています。勿論、この100万円が奥野氏止まりであったか、実際に秋篠宮に渡ったかは、定かではありません。しかし悠仁君や紀子さんへの贈り物として数万円も計上されており、この贈り物が奥野氏向けであったとは考えにくく、この100万円も奥野氏止まりであったと考えるのは、何か不自然な話という気がします。
いずれにしても、この件については、秋篠宮自身がしかるべき場で釈明する必要がある話と思われますが、これまでのところ、そういうことをなさる素振りすらありません。
秋篠宮御夫妻は、小室圭さんに対し、彼の母親を巡って週刊誌で報じられている「金銭トラブル」について、「国民が納得できる説明をしてほしい」と求めておられたと承知していますが、この嵐山通船の件については、文仁君自身が「国民が納得できる説明」をしなくてはいけないのではないでしょうか。秋篠宮御夫妻には言行一致でお願いしたいものです。
§4 文仁君の勤務評価
文仁君が、他国のファーストレディーのドレスを踏んづけても謝れなかったという話を聞いて、最初はてっきり並んで歩いておられる折に、前を歩いておられた女性のドレスを誤って踏みつけてしまい、気づかなかっただけでは? とずっと思っていました。ところが最近、それが今上天皇の天皇即位に伴う「饗宴の儀」という嘉礼において、着席した折の話であることを知りました。
まずは次の動画を御覧いただきましょう。殆どのメディアがニュース映像から削ったというシーンです。
まず秋篠宮の話でいつも言われることは、彼はこういう席ではお地蔵さん、つまりほとんど誰とも会話しないということです。一人でただ飯を食うだけなら、ご自宅へ料理を届けてあげますから、勝手におやりくださいと言いたくなります。
§2でも見たように、この宴会等に出席するというのは彼の仕事です。そこでは皇族は接客業をこなさなくてはいけないのです。ナイトクラブのホステスさんが、お客さんの側に座って、ただ飲んだり食ったりだけでは駄目なのと同じで、文仁君もこういう宴会ではお隣のルーマニアの大統領夫妻を饗さなければいけないのです。
この動画を見る限り、彼にそんな素振りは全く見られません。彼の隣がルーマニア大統領御夫妻であるということは事前にわかっていたと思われるため、事前にインターネットあたりでルーマニアについて色々調べておけばいいのです。そうすれば話す話題に事欠くということもないでしょう。
そのくらいの努力をしないで、ただ毎日酒ばかり飲んでいても駄目です。さらに、ルーマニア大統領がわざわざ側に来られた折に、せめて「I’m sorry.」ぐらい言えないのでしょうか? この一言だけでも大分印象が変わるのです。文仁君のご長男は英語が全然できないようですが、それでも「Nice to meet you.」ぐらい言っているではないですか。
ひとつだけではもの足らないので、2019年11月に英国のヘンリー王子と一緒にラグビーW杯決勝を観戦された折の様子を見てみましょう。これについては輸入食品の一ノ瀬さんが的確な分析をなさっています。
結論から言うと、文仁君はラクビーも英語もカラッキシ駄目なので、ヘンリー王子とまともにコミュニケーションが取れないのです。国際親善のためにお二人は一緒にラクビーを見たのだと思いますが、これでは全く国際親善になっていません。折角ヘンリー王子がお側にいらっしゃるというのに、ご自宅ではまともな会話もないとされる紀子さんと、こんなところでコミュニケーションに勤しんでおられるのでしょうか。馬鹿みたい。
§5 紀子ちゃんの勤務評価
どこの国であろうと儀式では色々と取り決めがあり、渡航前に当然それについてちゃんと説明されると思われます。しかも、それには絶対に従わなければいけないのです。ところが昨年の秋篠宮御夫妻のベトナム訪問では、紀子ちゃんは現地の係の方の制止を振り切って、レッドカーペットへ突進なさったのです。
そのような紀子ちゃんについては、こちらの『ちょこっとメモ』というブログによくまとめられています。
この係の男性は頭をかかえておられます。ここまでくると、もう国辱ものです。紀子ちゃんは絶対に外国に遣ってはなりません。小室圭と眞子ちゃんの結婚が話題になっていた折に、小室佳代さんがよく叩かれていましたが、紀子ちゃんの暴走ぶりは佳代さんの比ではないという思いを強くします。
§6 佳子ちゃんの勤務評価
つぎに佳子ちゃんについて見てみましょう。2022年10月のジャパンオープンテニス男子決勝戦を観戦された折のものです。こちらのブログでも詳しく説明されていましたが、佳子さんはなぜこの最悪のタイミングで退席をなさったのでしょうか?
もうかなりのお年だから、トイレが近くなっているのでしょうか? あるいはお腹の調子が悪くて大慌てでトイレに駆け込んで、そこで30分くらい格闘なさったということなのでしょうか? 事情がわからないので、只々怪訝に思うのです。
§7 皇族の質の確保を!
皇族の数が足りないといって、政府は皇族の量の確保に一生懸命のようですが、皇族の「質」の確保にも御留意願いたいものです。特に、紀子ちゃんがベトナムで起こした上記の不祥事について、日本政府としてベトナムに何らかの謝罪はされたのでしょうか?
たとえば、日本赤軍がイスラエルで起こしたテルアビブ空港(現ベングリオン空港)乱射事件については、日本政府は実行犯が自国民であったことを受け、襲撃事件に関して謝罪の意をイスラエル政府に公的に表明するとともに、犠牲者に100万ドルの賠償金を支払っていました。実行犯は国の職員ではなく、単なる民間人であったにも拘らずです。
ベトナムでの「紀子ちゃんレッドカーペット暴走事件」については、紀子ちゃんをベトナムに派遣すると決めた日本政府からは何ら謝罪等の話が出ていませんが、一体どうなっているのでしょうか?
それからこの事件で、紀子ちゃんには何か処分が下されたのでしょうか? いかなる再教育がなされたのでしょうか? 今また「秋篠宮ご夫妻 トルコ公式訪問が正式決定 外交関係樹立100年」なんてニュースをやっていますが、何ら改善されないままなら、またの海外ご公務など正気の沙汰とは思えません。
§8 Concluding Music
それではいつものように音楽を聴いてサヨナラしましょう。
(理学博士:西村泰一)
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【西村先生のご経歴】
1966年4月ー1972年3月 洛星中高等学校
1972年4月ー1976年3月 京都大学理学部
1976年4月ー1979年10月 京都大学大学院数理解析専攻
1979年11月ー1986年3月 京都大学附置数理解析研究所
1986年4月ー2019年3月 筑波大学(数学)
参考:
・『内閣官房』皇室の御活動
・『週刊文春』「秋篠宮様に100万円」京都老舗裁判 衝撃の経理文書
・『毎日新聞』小室家側に「国民が納得できる説明を」秋篠宮ご夫妻
・『YouTube』 SankeiNews ― 「饗宴の儀」華やかに 外国元首らおもてなし
・『YouTube』Real Imperial Story by 輸入食品 ― 放送事故並みの変顔が世界に拡散☆日本の皇室の威厳を損ねるA宮殿下!
・『ちょこっとメモ』紀子さまが海外で嫌われていると思われる出来事4選! 禁断のレッドカーペットを歩き大失態!
・『YouTube』安定的な皇位継承へ“皇族数の確保”めぐり与野党の議論はじまる(2024年5月18日)ANNnewsCH
・『Wikipedia』テルアビブ空港乱射事件
・『エトセトラ・ジャパン』ジャパンオープンテニス決勝戦 KYな名誉総裁・佳子さまが最悪のタイミングでご退場
・『YouTube』Mission Impossible (Piano/Cello/Violin) ft. Lindsey Stirling – The Piano Guys
西村先生、美濃部達吉博士「天皇機関説」の詳細な説明を有難うございます。此方は伺いたかったので想いが叶って嬉しいです。少し前にコメントした通り、今こそ「天皇機関説」が時代に見合っていると思います。「天皇は日本の象徴。象徴なんだから誰も文句を言うな。」は抽象的です。補足説明を含めた学説なのでしょうか。学が無くて不確かな表現です。御容赦ください。
安西文仁一家の勤務評価は…どれをどのように取り上げても査定基準を満たさず論評の価値無し。たった今でも同じ時刻にコイツ等が赤坂で悪巧みを謀っているかと思うと、怒りで気分が悪くなる。世界中の嫌われ者が外来種なのに日本で皇族ヅラしているんだもん。日本国民の血税が角田眞子だけではなく北朝鮮に渡っている噂があるけど、金紀子サマならば遣りそうで、恐ろしい女が皇后になろうとしている。香淳皇后が正田美智子サマ入内で「日本は終わった。」と嘆いた理由が漸く理解出来ました。未だ間に合う。敬宮殿下立太子。日本の再生を図るのだ。
西村先生、最後の音楽が気分を和らげてくれます。リンジー=スターリングさんは良いですね。可愛いし運動神経は良いし演奏も良いし、どれをどのように取り上げても遜色無し。
2016年同様に「皇室典範改正して女帝も認めよ」BY女性差別撤廃委員会
2024/11/01 「列外派星くず日記」でご覧を、、
>女でありながら男系男子カルトの葛城奈海が着物を着てドヤ顔で「天皇は祭祀(さいし)王だ。ローマ教皇やイスラムの聖職者、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王はみな男性なのに、国連はこれを女性差別だとはいわない。なぜ日本にだけそのように言うのか」と議会で吠えましたが、
結果はこれでした(笑)
【引用始め】
「国連委 皇室典範改正勧告 対日審査 夫婦別姓導入も求める」
『読売新聞 2024年10月30日朝刊』
【ジュネーブ=船越翔】女性差別の撤廃を目指す
国連女子差別撤廃委員会は29日、男系男子による皇位継承を定めた日本の皇室典範の改正や、選択的夫婦別姓の導入に向けた民法改正を勧告した。
皇室典範について、委員会は勧告で「皇位継承における男女平等を保障するため」として、男女平等の確保に向け皇位継承の法律を改正した他国の事例を参照するよう指摘した。
委員会が17日に開いた8年ぶりの対日審査で、日本政府の担当者は「日本の皇位継承の制度見直しについて委員会が取り上げることは適切でない」と反論していた。委員会は2016年、対日審査の報告書で皇室典範の見直しに言及しようとしたが、日本政府の反論を受け草案段階で削除された経緯がある。
(以下本文で)
不敬かもしれませんが、天皇陛下というお立場を、私もご職業の一つといった見方をしております。しかも、日本で唯一、血統であることが定められ、そして極めて難易度の高いものとして。時折、女系天皇の誕生は皇室の終焉と仰る方がいますが、違うと思います。血統に高邁な精神をお持ちでなく、凡庸な人物しかいなくなった時に皇室は終わるのだと思います。そうであってほしい。男系女系などどうでもよいです。
>過去の「理非曲直」の記事コピー
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❮海外公務では、先方からの贈答品にブランド品をリクエストして、A宮家には贈答されたブランド品が多数。
定期的に買い取り業者が A宮家に通い買い取っていると、言われていました。
建設費、贈答品、のキックバック先方からの贈答品をリクエストと売却国民の税金から、皇族費をもらい、公務に行けば謝礼やお車代を強要、公務先ではお酒など献上を強要、皇族の供用邸をかすめ盗り、川○総連一族を住まわせ、宮邸建築と改築費のキックバックを強要、贈答品も店舗にキックバックを強要、先方にブランド品をリクエストして売却、公務のたびに豪華衣装を新調して他宮家には予算を廻さない…❯
❮2010年ごろ、秋篠宮家に並ぶ豪華な調度品・美術品が宮内庁内で話題になったことがある。
紀子さまが仰るには、「未来の天皇となられる悠仁さまの品位を貶めないために揃えた。公務などの折に頂いたものが物が大半であり、それだけ悠仁は国民から愛されている」であるが、明らかに年額160万円の上限を遥かに超すような献上品を受け取り、それを堂々と置くことは誤解を招きやすいため「昭和天皇と香淳皇后の意思を守り、清貧を貫いて調度品を揃えて頂きたい」と諌言申し上げた。
もちろん皇族費で賄える範囲で揃えていただくことを念頭に置いた発言だ。
しかし紀子さまの“対策”は我々の予想の斜め上を行った。
天才——とはまさにこのことかもしれない。
秋篠宮邸の玄関先廊下に定価500万円のリチャード・ジノリの壺が置かれていた話をしたい。紀子さまは海外公務が大好きであり、欧米に行かれるたびに大量の荷物が往復する。
その縁で、国内では高級ブランド「ブルガリ」の広告塔をされたこともある。
このような“驚くべき行動”をとり続けたがゆえに、秋篠宮家が海外王室から絶縁状を頂き「出禁」になってしまったのではないだろうか?❯
❮皇室においてはヒエラルキーが絶対的な意味をもつ。
どれだけ性格的に歪んだ方でも「皇族」というだけで「さま」だの「殿下」だのと尊称をつけられて呼ばれる。
これに増長してしまう皇族方も少なくなく、紀子さまこそがその代表なのだ。❯
宮内庁が これらの事を知っていて 隠しているのが、恐ろしい。しかも、皇位継承者!?