【YOUR VOICE】デンマーク王室に学ぶ「直系長子継承」への法改正

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皇位継承の話になると、未だに「暫定2位サマまでは決まっている!」「悠仁さままでは、ゆるがせにしてはならない」などと主張する方がいますが、そんなことはありません。「皇嗣」というのはあくまでも流動的な立場であり、今の皇室に皇太子・皇太弟といった確かな皇位継承1位はいません。国民は、今こそこのことを正しく理解するべきかと思います。



「天皇陛下が暫定1位を次期天皇にすると内外に宣明したんだから、もうジキテンは暫定1位で変わらない!」なんてことはありません。あの無駄なリッコーシノレイは、「日本に皇太子たる正当な継承1位は存在しませんので、取り敢えずこいつを暫定1位の皇嗣として扱います」と内外に知らしめたに過ぎません。

今の日本に、確定した次期継承者は不在であること、次期天皇たる地位についているお方はおられないことを、世界に宣言したのです。「暫定2位サマまでは決まっている!」なんてことはありません。

これを言うと、「いま典範が改定されたところで、暫定2位までは決まってるんだから適応されるのは暫定2位の次からだ!」と法の不遡及を持ち出してくる方もいますね。

ですが、そもそも現在の皇室には正当な皇位継承1位が存在しないのだから、もしも現在の日本の世論に従って皇室典範が改定されれば、空位となっている皇太子の座に敬宮殿下が着き、暫定継承者が2位・3位へと順位を下げるだけの話です。

法の不遡及と「暫定2位までは確定している」という妄言は、何の関係もありません。

それでも「外国を見ても、法改正で継承順位を入れ替えた例は、せいぜい本人の意思がはっきりしてない赤ん坊の時くらいだ!」と噛みつく無知な輩もいるので、心強い例を挙げます。女王陛下の譲位で名前がネットニュースを賑わせたデンマークです。

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デンマークでは1947年、当時国王であったクリスチャン10世の崩御により長男フレゼリク9世が国王に即位し、弟のクヌーズが日本で言う皇嗣の立場に着きました。兄王には3人子どもがいましたがいずれも女子。当時の王位継承法では「男系男子継承」と定められていたため、兄王の娘たちには王位が与えられることはなかったのです。

ところが当時、次期国王とされていた弟クヌーズの一家は国民から嫌われていました。反対に、国民から愛されていたのが兄王の長女マルグレーテ王女だった。国王の長子で国民から愛されているお子様がおられるのに、このままでは嫌われ皇嗣が次期国王になり、その次は嫌われ皇嗣の息子たちが国王になってしまう。まるきり現在の日本と同じだったのです。

ですが、ここからが日本とは違った。



王妃がお子様を望めない年齢になった時、国民は王位継承法を変えようと立ち上がりました。そしてデンマークは男系男子継承から男子「優先」継承へと変わった。法の不遡及により弟の次の子から適用なんてことにはならず、皇嗣の地位はオトコの弟から、オンナである娘のマルグレーテ王女へと移ったのです。

そして1972年1月14日、フレゼリク9世の崩御に伴い王女が女王に即位。これがデンマークの前女王・マルグレーテ2世でした。

マルグレーテ2世は国民から愛され、「オトコだオンナだと言うのはおかしい」と国民が再び立ち上がり、ついにデンマークは男女を問わない「直系長子継承」になりました。

建国当初から一人も女王が存在せず、男系男子継承を繋げることもできたのに、国民の猛反発がそれを変えさせた。オトコの皇嗣がいたけれど、法改正により、王位継承権を持っていなかった王女が史上初の女性として皇嗣の座に就いたのです。

一方、日本にはデンマークと違い女性天皇が実際におられました。政治家たちは断固として認めようとしていませんが、元明天皇から元正天皇への継承は「母から娘へ」の女系継承です。女性天皇は生涯独身で子なしだった、なんてのも嘘です。推古天皇は敏達天皇という夫を持ち、7人のお子様に恵まれています。皇極天皇にも夫がおり、天智・天武天皇は彼女の息子たちです。

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デンマークの話はまさに今の日本です。国民が立ち上がれば、敬宮殿下の立太子は不可能ではありません。でもそのためには、多くの国民が立ち上がらなければなりません。

暫定一家の評判は、もはや地に堕ちています。それは彼らの今までの行いのためでしょう。特に税金を湯水のように使った無駄広御殿&御仮寓所占拠問題は、宮内庁が何と言い訳を捏ね繰り回そうが、嘘を言って予算をとり、本来と異なる用途で国有財産を不当に占拠しているわけですから、国民への背任行為です。

国民統合の象徴になろうとする者が、国民への背任行為を平気でやってのける。そして説明の一つもない。DNA鑑定云々が行われても、行われなくても、誰の目にも明らかなこの天皇不適格な暫定の行為について、もっと追及するよう声を上げるべきです。

暫定を忌み嫌う方々も、今上御一家をお慕い申し上げる方々も、望む結果は「敬宮愛子天皇の誕生」でしょう。皆で皇室典範改定に向け、実現を後押しする世論形成をしていかなければならないと思います。

(北海道在住:Yさんより)



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1件のコメント

  • いくつか指摘します。
    まず、女性の元明天皇から女性の元正天皇へ継承した、だから元正天皇は女系だと言うのは誤りです。
    男系女系とは誰から継承したかではなく、父母どちらから皇族の血をついでいるかと言うことです。
    元明、元正天皇はもとより、全ての皇族は少なくとも父親から皇族の血をついでいる為、男系とされるのです。
    女帝から継承したから女系と言っては、過去10代いた女帝の次の天皇は皆女系となってしまいます。そんな馬鹿な話はありません。
    繰り返し断言しますが、過去に女系の天皇、皇族は一例もありません。
    また、女帝も8人の内、半分の4人は夫がいました。それは事実です。
    ですがその夫は天皇か皇太子であり、民間人出身の夫はいません。
    夫が天皇か皇太子なのですから、子供は男系皇族です。女帝の子供ではありますが、男帝または男性皇族の子供でもある。この部分を言わないのは狡い言い方です。

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