※　追記の部分は太字で示してあります。ご了承下さいませ。

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私は「皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」とされている事を知った際に、「ゆるがせ」の言葉の意味が定かでなく、調べた所、殆どで「物事をいいかげんにしておく、なおざり、おろそかにしておくさま」などとされていました。

その為、純粋に「あぁ、ようやく今生天皇陛下の直系長子の敬宮愛子様への継承問題が改めて議論されるのだな」と喜びました。この意味の「ゆるがせ」は漢字では「忽せ」であり、その状態の否定は即ち「皇位継承問題をうやむやのままにしてはならない」と捉える事は、本来自然ではないでしょうか。

しかし何故か世間では、「揺るがせにしてはならない」と解釈し、「現在の暫定の継承順位を変えてはならない」かのように捉えられていることが不思議でなりません。

皇位継承に関しては、2005年からの「皇室典範に関する有識者会議」においては、「女性天皇容認」の流れで進められていた最中、国会中に当時の総理大臣に秋篠宮妃の妊娠６週との男子出産の可能性が生じた事が耳打ちされ、うやむやになった事は周知の事実と言えるでしょう。

その後、2021年の有識者会議がまとめた「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」において、「皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」との結論がなせれたようです。ただ、その有識者会議でのヒアリングにおける見解は２１名中、１２名の過半数以上が、「女性天皇容認または検討すべき」の立場でした。

海外にも報道されている男児産み分けの懸念も出ていたとの事や、９割近くが女性天皇容認との調査結果もある国民の意識を反映すべきとの意見も出ていたことが、エトセトラさんの2023年1月19日の記事に掲載されており、2024年12月15日を期日とする署名サイトVOICEでの皇位継承に関する署名活動詳細にも、記載されています。この事は、あまり知らされていないのではないでしょうか。

皇位継承のルールについて、有識者会議の報告書では「（現時点では）変えるべきではないとの意見がほとんど」とされたようですが、皇位継承における有識者ヒアリングの半数以上および国民の約９割が「女性天皇容認」であった状況で、その結論が「ゆるがせにしてはならない」とされた場合、「揺るがせ＝現状を変えてはならない」ではなく、「忽せ＝議論をいい加減なままにしておいてはいけない」と捉える方が、本来当然かと思います。

また「悠仁親王殿下までの流れ」についても、現在の流れの先に「直系長子」が優先して加わったとしても意味は成り立ち、「女性天皇容認」の議論が十分になされなかった事をもって、それが否定されたと捉えるのもおかしいのではないでしょうか。

現在の皇位継承は、憲法第２条で「世襲」とされながら、明治の状況において制定された「男系男子限定」とする「皇室典範」により順位が設定されていますが、性別を根拠とする事は、海外では多くの国が直系長子優先による女王が誕生または誕生予定である今の時代や、女性天皇が10代存在する歴史に、そぐわないとしか思えません。

現政権による憲法改正案では、天皇は「象徴」から「元首」とするとされており、更には国連の女性差別を懸念する勧告を受けてもなお、政治的に多くの国民の意に反する流れとされていることにも非常に違和感があり、一刻も早く、多くの国民が望む議論と結論がもたらされることを望んでやみません。

（東京都在住：Yさんより）

参考：『エトセトラ・ジャパン』最高裁判事経験者2名が「女性天皇」推し　皇室典範改正は有識者会議の座長次第なのでは…？【後編】

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