国際的科学コンテスト17歳の優勝者が「捏造」発覚で論文を取り下げ 厳しい研究者の世界を悠仁さまはご存じか

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今年5月、アメリカの
アメリカで開催された「Regeneron International Science and Engineering Fair 2024」授賞式の様子(画像は『YouTube』のスクリーンショット)

 

アメリカで今年開催された大変有名なサイエンス系フェアで、ある部門の1位に輝いた17歳の少年に研究不正が発覚したという。

このたび「リケ母」さんとおっしゃる方から、その件についての詳しい内容が綴られたメールを頂戴した。研究者の世界がいかにネカト(捏造・改ざん・盗用)について厳しく、未成年者に対しても容赦しないことが伝わってくるニュースであったようだ。

秋篠宮家の長男・悠仁さまのトンボ論文『赤坂御用地のトンボ相』が、日本学生科学賞など何らかのビッグな賞を狙って東大推薦に大手をかけるのでは?と話題になったのも17歳。画像の捏造が多々疑われたのもこの春である。それだけにこのニュースには、「もしも悠仁さまが何かを受賞していたら、それこそ大変だっただろう」という気がする。



以下、リケ母さまから頂戴したメールを、ほぼ原文のままご紹介させていただきたいと思う。

 

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悠仁さまの学会参加が炎上していますが、高校生が参加するアメリカのあるサイエンス・フェアで今年起こった不正事件についてご紹介します。

アメリカには理系の高校生が参加するサイエンスフェアがありますが、その中でも最高峰とされアイビーリーグ等の超名門大学に進学を希望する高校生がこぞって参加するのが、「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Rejeneron ISEF)」です。日本の高校生も多数参加しています。

今年のサインスフェアで、環境エンジニアリング部門の第2位に相当するRegeneron Young Scientist Awards(賞金5万5,000ドル)を受賞した生徒が、プロジェクトで他の研究者のデータと写真を流用・加工していたことが発覚して大スキャンダルとなり、この生徒は自分からプロジェクトと受賞を取り下げました。

受賞者たちのプロジェクトは、「トンボ学者と一緒に珍しいトンボを発見した」という観察日記レベルのものはなく、どれも独自の着眼点から研究を掘り下げた専門性の高い内容で、このフェアでの受賞は大変名誉であり、賞金も高額なので名門大学への切符となります。

一方で、アメリカは高校生だろうと不正行為に対する調査・処罰は厳格です。その不正事件についての、フェア主催者からの発表はこちらです。

During the 2024 Regeneron ISEF competition, Krish Pai, 17, was announced as one of this year’s $50,000 Young Scientist Award winners.

 

Soon thereafter, the Society for Science received allegations regarding the scientific integrity of Mr.Pai’s research project. Per the Society’s defined process, a thorough investigation was immediately conducted.

 

The Society presented its findings and additional questions to Mr. Pai, who then opted to withdraw his project and decline the awards. Because no runner up was determined during the onsite judging process, this award will not be reassigned.

 

https://www.societyforscience.org/press-release/statement-from-society-for-science/

 

今年のフェアに参加し、受賞した日本人高校生の話題は、新聞などで報道されていましたね。皆さんはロサンゼルスのコンテスト会場でポスター発表をして、堂々と英語でプレゼンしていました。

彼らの進学先までは調べていませんが、このISEFのような最難関の国際サイエンスフェアで受賞できるレベルの高校生こそが、東大などの推薦入試で合格するのにふさわしいのではないでしょうか?

周囲にお膳立てされて書いた不正・間違いだらけの共著論文を発表し、学会でポスターを貼り逃げした人間が、このような本物の研究者を押しのけて、東大などに推薦入学することは断じて許されるべきではありません。

第二執筆者として学会でポスターを貼り逃げするような行為は、断じて「国際学会に参加した」として評価されたり、推薦入学の要件とみなされたりするべきではありません。

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以上が、リケ母さまがメールで寄せてくださった内容である。

 

さらに情報を調べてみたところ、この生徒については「南カリフォルニア大学のインターン生でもある、カリフォルニア州デルマールから参加したクリシュ・パイさん」と実名まで報道されていることがわかった。

もっと詳しく知りたい方のために、日英の記事URLを多数添付してくださったので、最後にそちらをご案内したいと思う。

 

■今年受賞した日本人高校生

科学研究の国際大会で日本の高校生が部門優秀賞1等など6賞受賞 | 特定非営利活動法人日本サイエンスサービスのプレスリリース (prtimes.jp)

 

高校生らの国際科学大会、日本代表が8年ぶり優秀賞1等など6賞受賞:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

ISEFとは|JSEC2024(第22回 高校生・高専生科学技術チャレンジ) (asahi.com)

 

リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2024に参加した生徒等が部門優秀賞等を獲得しました。また、国際的な科学技術コンテストで特に優秀な成績をおさめた生徒等に対する文部科学大臣表彰等の受賞者を決定しました。:文部科学省 (mext.go.jp)

 

【受講生受賞のお知らせ】リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2024 | 東京大学 UTokyoGSC-Next (u-tokyo.ac.jp)

 

■捏造スキャンダルの詳細

Exclusive: Scandal at America’s Top Science Fair (karlstack.com)

 

■サイエンスフェアの英語サイト

Regeneron International Science and Engineering Fair – Society for Science (日本語サイトはシステム更新中)



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像引用元:『YouTube』Regeneron ISEF 2024 Highlights ― SocietyforScience

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