国立科学博物館の清拓哉氏は 「ホンモノの羽化」をご存じだった 撮影した入魂の1枚をFacebookへ
悠仁さまが筆頭著者となって、国立科学博物館から発表された『赤坂御用地のトンボ相』論文。結局、噂されたような高校生向けコンクールの入賞もなく、東大推薦入学の武器にもならなかったようだ。
悠仁さまら共著者3名は、不正論文ハンターとして世界的に有名なエリザベス・ビク博士にも目を付けられ、「そんなことなら、無理に世に出さない方がよかったのでは?」と苦笑する人も多い。いずれにせよ、問題が完全に放置されているせいもあって、私たちはそのトンボ論文の話題をまったく忘れずにいる。
そんななかで先月13日、国立科学博物館のFacebookに清拓哉氏が素晴らしい写真をアップしておられたことがわかった。
◆写真もキャプションも抜群

キャプションで丁寧な説明がなされているので、これはご紹介しなければと思った。
国立科学博物館 National Museum of Nature and Science, Tokyo
11月13日 18:00
【今期の皇居のトンボ相調査が完了】
2021年度から開始した「皇居の生物相調査第III期」も今年度で最終年度となり、トンボ調査班については今期の調査を完了しました。現在、調査結果についての報告論文の作成が進行中です。
過去の皇居の生物相調査では記録されているのに、今期調査では見つからなかった種がいくつかありました。逆に新たに今期の調査で見つかった種も何種かありました。早朝からオニヤンマの羽化の観察・撮影を試みて、最終年度にようやく成功したことが個人的には感慨深いです。
調査報告書については和文論文となり、生態写真をたくさん掲載したものが発表される見込みです。今年度末にインターネット上で無料公開される予定ですので、ぜひご覧ください。
(動物研究部:清 拓哉)
(写真:オニヤンマの羽化(皇居内で撮影))
◆オニヤンマの羽化を撮影するのは本当に大変
緑と水に恵まれた皇居であっても、都心のど真ん中には違いない。その1枚を撮影するのにどれほど苦労されたのだろう。清氏の説明には、こんな一文がある。
「早朝からオニヤンマの羽化の観察・撮影を試みて、最終年度にようやく成功したことが個人的には感慨深いです。」
プライドと執念をかけた入魂の1枚。いささか遅すぎた感じもあるが、清氏は「私は本物のヤゴ、羽化をちゃんと知っている!」と世間に訴えることに、やっと成功したような印象である。
◆まとめ:清氏ご本人が本物の羽化をご存じなら…
なんと美しい写真。生まれたてのフレッシュなトンボとみずみずしいヤゴ殻。これこそが、私たちの知っている「羽化」である。だからこそ、改めて疑問に思うのはーー。
「皇族との共著となる学術論文に、一体なぜ干からびたヤゴ殻に覆いかぶさるような、アキアカネのイカサマ親子写真を載せることになってしまったのか」ということ。
清氏の書かれたキャプションからは、長年昆虫を追い研究してきて、やっと世間を魅了するようなホンモノの羽化の写真を出すことができて、ご自身もとても喜んでいらっしゃると想像するが、周りは実はもうヒヤヒヤなのではないろうか。
清さんたら、ひとりだけ突然リアルな羽化写真なんて出しちゃって、大丈夫なんだろうか、と。

あのトンボ論文、共著者の飯島健氏はコメの研究者さんで、昆虫のプロは清氏のみ。世間の厳しい批判の声に清氏は苦悩に満ちた日々となったに違いない。ちなみに科博から何か論文を発表しようとする者は、共著者に科博の研究者を最低1名含まなければならない。
清氏はたまたま悠仁さまの論文執筆のお手伝いを引き受けたのだろうが、秋篠宮家から受け取った報酬(まさか「なかった」とは言いませんよね??)と、精神的苦痛を乗り越えるまでにさまざまなことに要した費用と、バランスはとれていたのだろうか、なんてことも気になってきた。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『Facebook』国立科学博物館 National Museum of Nature and Science, Tokyo 11月13日 18:00 ·

ありがとうございます。素晴らしいお写真です。やはり本物の羽化にはオーラがありますね。ニセモノは剥製のように生気がない。目視で伝わるものの中から人は確かな情報に心が動くものですよね。簡単にトンボ論文なんて書けるものではないこともわかります。相当な研究の積み重ねがあってこそ伝わるものですね。