紀子さま実弟関与のグッドソイルグループ 認知症予防効果をほのめかす健康茶ビジネスがとん挫か

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このところ、秋篠宮妃紀子さまの実弟で、東京農大准教授の川嶋舟氏が関与してきた農業関連会社の「グッドソイルグループ」を徹底的に調査しておられる週刊新潮。筆者もちょっと調べてみて分かったことがあったので、世間でまた秋篠宮家が注目を集めているこの機会に、ちょっと書かせていただきたいと思う。


 

◆不動産会社ビジネスも失敗?

秋篠宮妃・紀子さまの実弟である川嶋 舟氏を、グッドソイルグループの「幹部」だったとおっしゃっているという代表の荒殿市氏。同社がもたらした投資のトラブルとは、農業用地の改良、レモンやピーナッツといった農業にまつわるものなのか、それとも不動産ビジネスなのか。

実は、先の『紀子さま実弟が極秘関与の「グッドソイルグループ」 フィリピンの超高級不動産ビジネスに関与? もしや太陽光発電事業も?』という記事でお伝えしていたが、その時はスイスとフィリピンに海外の拠点を持っていると謳っていた。

ところが新潮がトラブルを大きく報じた影響か、いつの間にかその部分がホームページから消えてしまった。下はその部分のスクリーンショットである。

 

このうち気になっていたのは、フィリピンの「SHINOBI GREAT ESTATES INC.」。GREAT ESTATESという名称は超高級不動産ビジネスの展開を想像させるが、住所を元に調べても、そういう名称の事業所は存在しないようなのだ。

 

◆日本国内で何の「資金集め」をしたのか

そして新潮は、「土壌の開発やレモン圃場(ほじょう)の経営を手がけているようだが、それはあくまで表面上の姿に過ぎない。裏では、荒殿代表の詐欺的な資金集めに泣かされたと訴える人間がいることを、本誌は確認済みである」と書いておられた。

人は「日本初の」「世界初の」「立派な機関と合同で研究開発」といった広告に弱い。これは筆者の個人的な推測だが、彼らが東大の名誉教授・田ノ倉優氏とタッグを組んで開発し、茨城県のある事業所を通じてオンライン販売をしていた「きおく茶」は怪しくないだろうか。

ピーナッツの葉・茎、根を原材料に、認知症を予防する可能性をほのめかした健康茶を作り、なかなかのお値段で販売していたのだ。

 

認知症を恐れる人が増える現代、画期的な健康茶の誕生をアピールしていたようだ(画像は『グッドソイルグループ』のスクリーンショット)
認知症を恐れる人が増える現代、画期的な健康茶の誕生をアピールしていたようだ(画像は『グッドソイルグループ』のスクリーンショット)

 

◆東京大学との共同研究で健康茶を

グッドソイルグループのプロダクツの1つである『きおく茶』は、ピーナッツの茎、葉、根に含まれる栄養成分に着目。東京大学大学院 農学生命科学研究科・田之倉優名誉教授の下、東京大学共同研究農場で栽培していると謳う健康茶だ。

商品は1.5gのティーバッグが20袋入って、1箱3,218円(税込み)もする。「従来は捨てていた部分ですよね。原価はおいくらですか?」と問いたいくらいである。

そして「きおく茶」の販売を担っていたのは、グッドソイルグループの関連会社だという、茨城県猿島郡境町塚崎の(株)ENCORE(アンコール)さんであった。

この中でリンク先がまともに開くのは株式会社ENCOREだけ(画像は『グッドソイルグループ』のスクリーンショット)
この中でリンク先がまともに開くのは株式会社ENCOREさんだけだった(画像は『グッドソイルグループ』のスクリーンショット)

 

過去形で書いている理由は、この商品が「SOLD OUT」となっているため。ウェブ魚拓で確認すると、販売をやめてもうかなり経つこともわかった。この健康茶ビジネス自体、とん挫してしまったのではないだろうか。



 

◆これは「誇大広告」では?

「きおく」は「記憶」という言葉を想像させ、効能についてはこんな解説が添えられていた。

睡眠の改善に、認知症、心血管疾患、糖尿病予防って本当に?(画像は『グッドソイルグループ』のスクリーンショット)
睡眠の改善、認知症、心血管疾患、糖尿病の予防などという言葉が(画像は『グッドソイルグループ』のスクリーンショット)

 

美容と健康によい成分が多く含まれている落花生。念のため全国落花生協会さんの『栄養満点の落花生』というページも確認してみた。

落花生の脂質は悪玉コレステロールを抑制する効果がある、ポリフェノールの一種「レスベラトロール」を含む薄皮も一緒に食べると、抗酸化効果が大幅にアップする、糖質の分解に欠かせないビタミンB1を含み、血管を拡張させ血液の循環をよくするため心臓病予防に効果がある、などとあった。

ただ、葉、茎、根についてまで、認知症の予防効能があるかのように見せるのはいかがなものか。情報はどれほど信頼できるのだろうか。

葉・茎・根は捨てていた部分であろう。本当に「匹敵」するのだろうか(画像は『株式会社ENCORE』のスクリーンショット)
成分は実に「匹敵」するとあるが、信ぴょう性は?(画像は『株式会社ENCORE』のスクリーンショット)

 

また、商品のどこにも保健機能食品としての表示がないが、果たして厚生労働省や消費者庁に対し、それなりの申請を行っていたのであろうか。

 

この一番左の「いわゆる健康食品」でしかないのでは?(画像は『厚生労働省』のスクリーンショット)
一番左の「いわゆる健康食品」止まりなのでは?(画像は『厚生労働省』のスクリーンショット)



 

 ◆本当に「世界初」なのか

ホームページには、グッドソイルグループが「きおく茶」を作るにあたり、落花生の葉・茎・根のアレルギー関連の試験を広島県環境保険協会に依頼していたとある。その日付は2021年4月26日。これでも日本初の商品なのであろうか。

産地直送通販の「食べチョク」というサイトには、落花生で作ったノンカフェインの『楽花茶』というお茶が、一袋900円で販売されていた。製造しているのは千葉県大網白里市の「あんばい農園」さん。創業は2019年だそうだ。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『ヤフーニュース』紀子さまの弟が取締役の会社での巨額金銭トラブル NHK「ファミリーヒストリー」が詐欺的資金集めに利用されていた!

『ヤフーニュース』紀子妃の弟が取締役の会社が「1億5000万円超の金銭トラブル」 役員大量解任の異常事態も

『消費者庁』「機能性表示食品」って何?

『全国落花生協会』栄養満点の落花生

『グッドソイルグループ』きおく茶 東京大学共同研究農場で栽培

『株式会社ENCORE』きおく茶

『消費者省』健康増進法(誇大表示の禁止

『厚生労働省』いわゆる「健康食品」とは

『エトセトラ・ジャパン』紀子さま実弟が極秘関与の「グッドソイルグループ」 フィリピンの超高級不動産ビジネスに関与? もしや太陽光発電事業も?

1件のコメント

  • 平成組と阿る輩に試飲させて効果を測ると分かるかな? 名付け自体が嘘くさいね。頓挫する原因の一つ?
    「きおく喪失茶」「朦朧茶」「虚言癖茶」「強欲茶」「傲慢茶」「淫乱茶」「意地悪茶」「狡猾茶」「愚劣茶」「托卵茶」「カツアゲ茶」「簒奪茶」「輩茶」「ズル茶」、未だ未だ有りそうだ。

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