秋篠宮家を推す安倍氏と自民党員に続々とパラグアイの勲章 日韓トンネル騒動のあの方も

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パラグアイは安倍元首相にも同じ勲章を授与していた(画像は『JOURNALニッケイ新聞』のスクリーンショット)
パラグアイは安倍元首相にも同じ勲章を授与していた(画像は『JOURNALニッケイ新聞』のスクリーンショット)

企業や宗教を批判したツイートで仕事にも影響が出たため、しばらく謹慎同様の状況を続けていた。だが篠原常一郎先生による秋篠宮家のパラグアイ勲章に関する疑惑、『輸入食品で楽しい毎日を応援!』のYouTuber一ノ瀬さんの詳しいリサーチ、そしてTwitterの皆さんの素晴らしいつぶやきに、筆者もずっとウズウズしていた。

復帰第1弾は、パラグアイの秋篠宮さまと眞子さんへの不思議な勲章授与からみえてくる黒い人脈。ODA(政府開発援助)のバラマキで名誉の勲章を受け取る政治家も問題だが、それをさておいても「日韓トンネル」「統一教会」「神道政治連盟」「日本会議」「皇統と男系男子」といったキーワードで点と線がつながってくるのだ。



【その1:安倍氏やその周辺にも同じ勲章を】

今回、執筆のきっかけとなったのは、自民党の谷公一氏が新しく国家公安委員長として初入閣を果たしたのを知ったこと。この谷氏も安倍元首相も、じつは秋篠宮さまや眞子さんと同様にパラグアイの最高の勲章を授けられていたからだ。

その勲章は1865 年に誕生したパラグアイの最高の栄誉で、正式名称はOrden Nacional del Mérito “Gran Cruz Extraordinaria”。日本語だと「国家功労賞(大十字勲章)」だ。文化功労者として表彰されると日本なら年金がもらえるせいか、眞子さんにも「1億数千万円の賞金を受け取ったのでは」といった噂が出回っているようだ。

秋篠宮親子以外にその勲章を授与された日本人について、古い順に並べてみた。パラグアイ政府のHPを調べてみた感じでは、外国人に乱発しているといった印象はなく、そのせいか日本人が特に多い気もする。

2018年12月5日   安倍晋三元首相
2019年10月24日 河村健夫氏(元・自民党衆議院議員)
2019年11月14日 北岡伸一氏 前・国際協力機構(JICA)理事長
2021年10月5日   秋篠宮さまと眞子さん
2021年11月22日 谷公一氏(自民党衆議院議員)

 

■安倍元首相

2018年12月、安倍元首相はマリオ・アブド・ベニテス大統領よりその勲章を授与され、豪華に祝う晩餐会の席も設けられた。受勲の理由はもちろん経済援助。日本は開発援助資金を世界にばら撒く有名な「ODA大国」だが、パラグアイにおいても目を見張るものがある。

経済協力では2018年、2位のアメリカの2倍以上の額を日本が(画像は『外務省』HPのスクリーンショット)
経済協力では2018年、2位のアメリカの2倍以上の額を日本が(画像は『外務省』HPのスクリーンショット)

2017年の1.7倍にもパラグアイへの経済協力を増強させた安倍元首相。これが勲章をもらったきっかけであろう。単純に「なぜ、かつてないほどパラグアイに肩入れする気になったのか」を知りたいものだ。

 

■河村健夫氏
衆議院議員であった当時、15年にわたり日本パラグアイ友好議員連盟の会長だった河村健夫氏にも、2019年10月24日に国家功労賞(大十字勲章)の勲章が授与された。なお、同連盟の事務局長だった谷公一氏も2年後に受勲している。

すでに辞職しているものの、議員時代の河村氏の肩書はまさに「朝鮮半島ならお任せ」といった印象だ。

・日朝友好議員連盟
・北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟
・自由民主党朝鮮半島問題小委員会(副委員長)
・日韓議員連盟(幹事長)
・朝鮮通信使交流議員の会(会長)
・日韓国交40周年国際学術会議(運営委員長)
・日本・中国・韓国子ども童話交流の実行委員会(事務総長)

元官房長官として、4月にも韓日親善協会中央会の総会には出席していた河村氏(画像は『産経新聞』のスクリーンショット)
元官房長官として、4月にも韓日親善協会中央会の総会には出席していた河村氏(画像は『産経新聞』のスクリーンショット)

そんな河村氏は今、まさに騒動となっている世界平和統一家庭連合(以下は旧・統一教会に)主導の「日韓トンネル」にも絡んでいた。

予算10兆円でトンネルの建設を推進する「一般財団法人・国際ハイウェイ財団」の2017 年度事業報告のPDFファイルを発見したが、「日韓トンネル推進全国会議」の結成大会が都内の海運クラブで開催された際、それを祝福する河村氏のビデオメッセージが紹介されたのだ。

河村健夫氏は日韓トンネルにも深く関与(画像は『国際ハイウェイ財団』HPのスクリーンショット)
河村健夫氏は日韓トンネルにも深く関与(画像は『国際ハイウェイ財団』HPのスクリーンショット)

この財団は、旧・統一教会の初代会長だった久保木修己氏を会長に2009年1月8日に認証されていたが、自民党の長い一党支配下で認証はたやすいことだったのではないだろうか。

 

■北岡伸一氏
2019年11月14日、国際協力機構(JICA)の理事長であった北岡氏は、アントニオ・リバス・パラシオス外務大臣より国家功労賞(大十字勲章)を授与された。40年以上にわたり知識、才能、美徳をもってパラグアイの国際協力や発展のために貢献してきたというのが受勲の理由だった。

 

■秋篠宮さまと眞子さん
秋篠宮さまと長女の眞子さんは2021年10月5日、赤坂御用地内の赤坂東邸を訪ねてきたパラグアイ大使から国家功労賞(大十字勲章)を授与された。眞子さんは「結婚一時金を辞退し、小室圭さんと結婚する」と発表したばかりだった。

たった数日間滞在し式典に出席しただけで最高の勲章を授与って…(画像は『 』のスクリーンショット)
たった数日間滞在し式典に出席しただけで最高の勲章を授与って…(画像は『在日パラグアイ共和国大使館』のスクリーンショット)

授与は日本人のパラグアイ移住から85周年にあたることを記念したもので、70周年記念式典に秋篠宮さまが、そして80周年記念式典に眞子さんが出席し、パラグアイの日系人・在留邦人との友好関係に寄与してくれたというシンプルな理由だった。

パラグアイは人口の4割が貧困層という国ゆえ、最高の勲章という特別な名誉の見返りに期待されるのは、国民のためを思えば経済や開発事業への援助だろう。

だが本当にそれだけだろうか。なぜならこの国は、旧・統一教会による土地買収や大麻関連の問題をかかえ、さらに官僚、検察官までが買収されているといった話がずいぶん前から報じられていたではないか。

危ない人物や要求から逃げることができなくなるくらいなら、秋篠宮家としては勲章の受勲など断る方が無難だったようにも思う。

 

■谷公一氏(衆議院議員・二階派)
このたび国家公安委員長として初入閣を果たした谷氏。2021年11月28日、自身のamebaブログ『走れコウイチ!活動日記』の第2575号【”県連セミナー、落石事故、叙勲受章“】で、パラグアイの外務大臣から国家功労勲章を授与されたことを報告していた。受勲の理由についてはこうあった。

長年、パラグアイと日本との友好関係に大いに貢献したこと、パラグアイ大統領の就任式に政府特使として来ていただいたこと。そして谷が来たあと、初めて、日本の首相(安倍総理)のパラグアイ訪問があり、その道筋をつけたことなどのようです。

 

私にとって初めての叙勲。嬉しいことです。

自身のことを「来ていただいた」と記すとは不思議な敬語だ。それとも秘書が代筆してそうなってしまったのか。



【その2:共通して「男系男子」を推す】

■河村・谷氏・安倍氏の共通点
河村・谷氏は、いずれも神社本庁の関係団体『神道政治連盟』に賛同する議員でつくられた『神道政治連盟国会議員懇談会』のメンバーだ。会長は長いこと安倍氏が務めてきたが、この組織と「日本会議」の関連性を指摘する声は実に多い。

(議員のリストはこちらを参照してください。)

会員数は295名(衆議院218名、参議院77名)で98%が自民党の議員というこの組織は「なんとしても皇統を秋篠宮家に移し、悠仁さままで男系男子で維持を」とこだわってきた。右側の画像の通りパンフレットまで存在するようだ。

「女性天皇」にノーと言うべきというパンフまで存在(画像は『神道政治連盟』HPのスクリーンショット)
「女性天皇」にノーと言おうとあおるパンフレットも存在(画像は『神道政治連盟』HPのスクリーンショット)

安倍氏と秋篠宮家はベッタリ、自民党が与党なら秋篠宮家は安泰…そんな構図が長いことあったはずだが、現在はどうなのだろう。KK問題以降、国民の敬愛の心を集められない皇族は不要という声は増えるばかりだ。

 

■南米の土地を買収する旧・統一教会

鉱業を活性化させられたら豊かになれるといわれてきたパラグアイだが、近年、日本の本州以上の面積ながら人口わずか20万人という広大なチャコ地方で油田開発の計画があるという。

遅くとも2000 年、世界基督教統一神霊協会と名乗っていた当時の旧・統一教会はそのチャコ地方に目を付けており、「土地約30万ヘクタールを買収した」とパラグアイの各紙に報じられた。アルゼンチン国籍の所有会社からだったという。

さらに2007年には、日本の「しんぶん赤旗」も彼らが霊感商法で得た潤沢な資金でブラジル、ウルグアイ、パラグアイといった中南米の土地を買い占めていることを報じていた。「地上天国を築く」なるプロジェクトを立ち上げた旧・統一教会の文鮮明に対し、パラグアイでは地域住民が迫害される恐怖におびえていたという。

 

■まとめ

山上徹也容疑者が奈良市で襲撃事件を起こしたことにより、旧・統一教会と安倍氏、ひいては自民党との癒着が次々と明らかになってきている。「信教の自由」などという言葉で騙されるほど、もう国民はバカではない。票田欲しさは一般的な議員だけで、自民党の幹部はもっとヤバイものをギブアンドテイクしてきたのでは…といった声も上がっている。骨太のジャーナリストたちが真実を次々と暴くことに、とにかく期待したいと思う。



画像および参考:
『外務省』ODA(政府開発援助)パラグアイ

『JOURNALニッケイ新聞』パラグァイ=国家功労大十字章を受勲=総理、日系社会代表者と懇談

『産経新聞』河村元官房長官「日韓改善へ意欲感じた」 韓国次期大統領側近と面談

『朝日新聞DIGITAL』秋篠宮さまと眞子さまにパラグアイから勲章授与 友好関係に寄与

『在日パラグアイ共和国大使館』秋篠宮皇嗣殿下と眞子内親王殿下がパラグアイ国家功労勲章を授与しました。

『Wikipedia』National Order of Merit (Paraguay)

『JICA』JICAがパラグアイ政府より国家功労賞を受章~40年以上に亘るパラグアイへの貢献~

『在日パラグアイ共和国大使館』河村建夫衆議院議員勲章授与がなされました。

『Twitter』Presidencia Paraguay@PresidenciaPy

『amebaブログ』谷の活動日記第2575号【”県連セミナー、落石事故、叙勲受章“】

『Wikipedia』神道政治連盟国会議員懇談会

『一般財団法人 国際ハイウェイ財団』2017 年度事業報告

『しんぶん赤旗』統一協会 中南米 土地買い占め <上>霊感商法も資金源に

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)