「桃の皇室献上」渦中の男性すでに面割れも、宮内庁や東大はなぜ詐欺被害を届け出ない…? クレクレ体質の宮家に反感ますます

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「宮内庁大膳課の依頼を受けて」「東大の客員教授だ」とまで嘘をついて農家にダメージを与えたこの一件、なぜ警察に被害届を出さないのだろう(画像は『福島民友新聞』のスクリーンショット)
「宮内庁大膳課の依頼を受けて」「東大の客員教授だ」とまで嘘をついて農家にダメージを与えたこの一件、なぜ警察に被害届を出さないのだろう(画像は『福島民友新聞』のスクリーンショット)

福島市飯坂町の桃生産農家らが今、「自分たちは皇室献上詐欺にあっていたのかもしれない」とガックリ肩を落としていらっしゃるという。特に美味しい高級桃を選び、計70kgも贈ることになり、その代わり「皇室献上桃生産地」という木札、および上皇后さまがお作りになったとされる大福もち数十個が送られてきた。ところが、何もかもが怪しいことが分かったのだ。

そんな中、ここに来て紀子さまの8月の福島県訪問が発表された。この件、かねてから「クレクレ体質」が目立つ秋篠宮家とは、全く関係がないのだろうか。



 

◆福島民友新聞および朝日新聞の記者はその男性と接点が

問題の男性は東京都在住で、農業用補助剤などを扱う会社の社長と一緒に、3年ほど前から同町を訪れるようになっていたそうだ。

当時は「宮内庁関係者である研究所の所長。東京大学農学部の客員教授」という肩書を名乗っていたといい、皇室献上の証拠となる文書は持っておらず、「木札が証拠だ」などと主張していた。

ただし、福島民友新聞の記者は2年前に、また朝日新聞の記者も今月にその男性に取材を行っているため、完全に面は割れている。

 

◆被害届をなぜか出さない宮内庁と東京大学

汗水流して農産品を育て収穫した大切な商品を、生産者さんは心外な形で奪われていた。これは、「皇室献上」「宮内庁御用達」といった言葉に弱い日本人の心情を巧みに利用した、巧妙な詐欺事件だったのだろう。

しかし、架空の研究所、ニセの肩書や名を名乗る人間が詐欺行為を働き、「皇室献上モモの経緯」なる公文書偽造まで作成していたというのに、なぜ東京大学農学部も宮内庁も警察に被害届を出さないのだろう。

また、お礼として上皇后美智子さまから大量の大福餅が贈られたとあったが、生モノであり、万が一そこに何か異物混入行為があったら…? そう考えると「こういう被害が発生しています。他の生産者さんも気を付けてください」という注意喚起で済ませてよい話だとは思えない。

繰り返しになるが、福島民友新聞と朝日新聞の記者はその男性と会っており、完全に面は割れている。東大や宮内庁が被害届を出せば、ただちに検挙できるケースであろうに、なぜ刑事事件の扱いを望まないのだろうか。



 

◆タダでもらうことに慣れ過ぎている秋篠宮家

「内廷費」と呼ばれる生活費は別会計で、皇族の皆さんは個々に「皇族費」と呼ばれるお小遣いを受け取っている。秋篠宮家は、かつては年間6,700万円強の皇族費を受け取っていたが、皇嗣となった現在は、その額が1億2,800万円強になったそうだ。「皇族にはあまりお金がないんですよ」などと愚痴をこぼすのは、本当にやめて頂きたい。

そんな中で気になるのは、秋篠宮家が農家の皆さんを相手に、「献上」のプレッシャーを与えるような物の言い方をすること。台風や日照不足といった天候不順や人手不足、担い手の高齢化という諸問題を抱えながらも、全国各地の農家の皆さんは頑張って大変な作業を続けておられるというのに、だ。

たとえばこちらのニュースは、献上を受けていた福島県のあんぽ柿生産農家が台風被害にあったことを受け、秋篠宮家ご夫妻が現地を視察し、「またおいしいあんぽ柿を楽しみにしていますよ」と声を掛けた様子だという。

こんな風に言われては、おそらく延々と献上が続くことだろう。福島県の農家の方々は、原発事故で長きに渡り大変悔しい思いをされてきた。1億2,800万円強の年収がありながら、そんな方々に代金を支払うどころか最高級品を献上させて、気がとがめるということはないのだろうか。

2020年1月下旬、台風被害にあった福島県伊達市で柿を育てている農家を訪れ、被害状況を視察。「あんぽ柿を楽しみにしている」とプレッシャーを(画像は『朝日新聞デジタル』のスクリーンショット)
2020年1月下旬、台風被害にあった福島県伊達市で柿を育てている農家を訪れ、被害状況を視察。「おいしいあんぽ柿を楽しみにしている」と伝えた秋篠宮ご夫妻(画像は『朝日新聞デジタル』のスクリーンショット)

 

そしてこちらは、宮崎県でニホンミツバチ養蜂家を営んでいらっしゃる那須久嘉さん。「皇族に蜂蜜を献上することは栄誉なこと」と、大変喜ばれていらっしゃるご様子だ。

宮崎県のニホンンミツバチ養蜂家を紹介する美しいウェブサイト(画像は『IN SEASON』のスクリーンショット)
宮崎県のニホンンミツバチ養蜂家・那須久嘉さん(画像は『IN SEASON』のスクリーンショット)

 

これでは、暗に「献上してほしい」とプレッシャーをかけてしまうということを、なぜあの宮家のヒトヒトはわからないのだろう(画像は『IN SEASON』のスクリーンショット)
これでは、暗に「献上してください」と言っているようなものだ(画像は『IN SEASON』のスクリーンショット)

 

息子がいつも食べたいと言う…? そんなに気に入っているなら定期的に買って差し上げるとか、いっそ「御用達ブランド」に認定して差し上げるとか、そういうことを検討すればよいものを。とにかく、生産者さんに「こう言っていただいた以上、最高級品を献上しなければ」とプレッシャーを与えるようなモノの言い方は、本当にやめて頂きたいものだ。

 

◆観光客向けお土産品くらい献上させず、自腹で買ってください!

観光客向けのこういう人気お土産品くらい、買ってあげてくださいよ。

道の駅で販売されている八王子の銘菓「高尾ポテト」。国民は皆、自腹で買っている。なぜやみくもに献上させるのか(画像は『ameblo/ごま太のブログ』のスクリーンショット)
道の駅で販売されているという八王子の銘菓「高尾ポテト」。国民は皆、自腹で買っているというのに…(画像は『ameblo/ごま太のブログ』のスクリーンショット)

 

小さな農家さんが心を込めて育てた高級ブドウ、献上させずに買ってあげてくださいよ。

秋篠宮家だけに献上という現象はなぜ起こるのか(画像は『Japan Brand Collection』のスクリーンショット)
秋篠宮家だけに献上という現象はなぜ起こるのか(画像は『Japan Brand Collection』のスクリーンショット)

 

2009年以来ずっと献上を続けてきたというブドウ農家の森園さん(画像は『Japan Brand Collection』のスクリーンショット)
2009年以来ずっと献上を続けてきたというブドウ農家の森園さん(画像は『有田巨峰村 森園』のスクリーンショット)

 

フグ刺しも堪能されるんですね。それ、国民はお金を払って食べてるんですが…。

フグ刺しもわざわざ下関から献上させている(画像は『テレ朝news』のスクリーンショット)
フグ刺しもわざわざ下関から献上させている(画像は『テレ朝news』のスクリーンショット)

 

秋篠宮ご一家は2015年8月下旬、長野県南牧村の野辺山にお忍びで静養に出かけられた。その際に流出したのが、国道沿いの青果店でのブドウの箱買いだった。

2015年に出かけた長野県。野辺山高原から流出したこの写真にも「お金払ってないだろう」と疑う声があがった(画像は『週刊女性PRIME』のスクリーンショット)
2015年に出かけた長野県。野辺山高原から流出したこの写真にも「お金払ってないだろう」と疑う声があがった(画像は『週刊女性PRIME』のスクリーンショット)

 

お忍びというだけあって、ちゃんと小さなお財布を持っておられたようだが、これだけ「タダでもらう」ことに慣れているご一家だけに、ネットでは「ちゃんとお金を支払ったのか怪しい」という声が噴出していた。逆に言えば、ご公務中の「これ美味しそう。ちょっと頂いてみたいわ」は、すべて「献上」扱いになるということではないだろうか。

 

◆まとめ:いきなり発表された紀子さまの福島行き

『福島民友新聞』が報じたところによれば、紀子さまは8月7日、福島県郡山市を訪れ、国際天文学連合アジア太平洋地域の天文学に関する国際会議の開会式に出席されるほか、郡山市ふれあい科学館や会津若松市の会津藩校日新館などを視察されるそうだ。

福島県は14日にそれを発表したが、ずいぶん急に決まった印象がある。まさかとは思うが、親しい誰かが何かとんでもないことをやらかし、尻ぬぐいか口封じをする必要が出てきたとか…?

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



参考および画像:
『IN SEASON』A Pioneer ― 山の恵みをぎゅっと濃縮。のどを潤すハチミツ-那須久喜

『YouTube/水面ニュース』ミテコが福島県の桃農家に桃70kgの献上要求? お礼として『ミテコから大福餅』の真相とは!?

『福島民友新聞』「皇室に桃献上」事実なし 福島・飯坂の生産者「選定者信じた

『朝日新聞』「もうクビになった」「桃は献上した」 自称「宮内庁関係者」の主張

『ameblo』 ごま太のブログ ― やさいの食卓 八農菜 「八王子ラーメン」 @道の駅 八王子滝山

『テレ朝news』皇室献上品“フグ刺し”を公開 「大変な光栄」秋篠宮家などに

『有田巨峰村 森園』皇室献上情報

『Japan Brand Collection』関西最大級のぶどう果実園 皇室献上品の逸品をいただく

『週刊女性PRIME』佳子さま、悠仁さまとの「お買い物・ハイキング」を”辞退”のワケ