「ローマ教皇もダライ・ラマも男」の葛城奈美氏 2020年5月に議長に宛てた陳情書も「??」だった

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国連の女性差別撤廃委員会に目を付けられてから、すでに何年にもなる日本の皇室典範。皇位継承を男系男子に限定するのは性差別だという指摘に、男系男子派と日本政府は「余計なお世話だ」と激怒しているが、あちら側は全く聞く耳を持っていない。

デイリー新潮による『皇位継承に干渉する国連の「決定的な誤り」とは 「保守派の英語による発信力は脆弱過ぎる」』という記事も注目を集めているが、筆者は実は、同じく保守派が英語で2020年5月に作成した陳情書の内容に、ちょっと無理があったのではないかと感じている。



◆女性差別撤廃委員会は8年ぶりに対日審査を

先月中旬、国連の女性差別撤廃委員会(略称:CEDAW/本拠地:ニューヨーク)が8年ぶりの対日審査を行い、そこで夫婦別姓と皇室典範に言及した。この会合を基に、改善勧告を含む報告書を公表する予定だという。

女性差別撤廃条約は国連総会が1979年に採択し、1980年には日本も条約に署名。2016年にも皇室典範における性差別の見直しを求めるよう働きかけていたが、その際は日本政府の強い抗議でいったん鎮まっていた。ところが2020年3月、日本政府は改めて以下の問題を指摘された。

皇室典範(女性による皇位の継承について)

 

 民法(選択的夫婦別姓の導入。再婚禁止期間の撤廃)(離婚の際の財産分与・養育費の確保。出生届の記載を含む婚外子への差別撤廃)

 

 刑法(性暴力犯罪を被害者視点で見直す)

 

 刑法・母体保護法(堕胎罪の撤廃を含む安全な中絶へのアクセス)

 

 労働法・均等法(同一価値労働同一賃金。セクシュアルハラスメントの禁止)

 

 税法(家族労働に関する所得税法の改正)

 

 年金法制(高齢女性のための最低所得補償)

 

 社会的給付(災害時の弔慰金など)からの間接差別の撤廃

 

このたびの会合においては、「皇統を守る国民連合の会」の葛城奈海会長が英語で「日本の皇室は歴史や伝統に支えられ男系男子が皇位を継承すると決まっているため、女性差別と捉えるのは不適切だ」などと訴えたことが話題になったが、委員会がその主張を受け入れることはなかった。

次期天皇にふさわしいのは一体どなたなのか、近年の有識者会議が「秋篠宮家の長男・悠仁さままで継承順位はゆるがせにしてはならないが、その後は女性天皇も可」といったいい加減な方針を打ち出すために「では外圧に期待するほかない」と考える人が増えた印象がある。



 

◆葛城奈美氏の主張

10月14日の会合に着物姿で挑んだ葛城氏は、男系男子による皇位継承に関する英語版のパンフレットも準備し、各委員らに手渡すとマイクに向かって英語でこう述べた。

 

「天皇は祭祀(さいし)王であり、ローマ教皇やイスラムの聖職者、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王も男性です。なぜ国連はそれに対して女性差別だと言わないのか。世界のさまざまな民族、信仰はいずれも尊重されるべきで、内政干渉するべきではありません。」

 

このたびの件について、デイリー新潮の取材に京都産業大学名誉教授の所功氏は、明治以降、皇位継承を男系男子に限った理由は、当時の時代背景に皇族男子も軍に属していたこと、天皇陛下が軍の統帥権を有していたことなどだと説明した。

そして国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は、「リベラル系の人々は英語での対外発信を得意として積極的な一方で、日本の保守派の英語による発信力は脆弱のひと言。国際機関にとって英語でない訴えは、存在しないのと同じです」と述べた。

 

「皇統を守る国民連合の会」という団体は、実は2019年10月から数カ月かけて結成されたようだ。男系男子派の団体も多数あるなか、日本政府はずいぶん歴史の浅い団体に頼ったものだと驚いたが、候補に挙がったなかで一番英語を話せたのが葛城氏だったのかもしれない。

もっとも、その葛城氏のスピーチはわずか35秒で終わってしまったとも書かれていた。

 

◆2020年5月にも陳情書を送っていた

葛城氏は2020年5月30日、国連・女性差別撤廃委員会のヒラリー・グベデマ議長および委員宛に、4ページにわたる陳情書を提出していた。3月に日本政府に届いた「質問事項一覧(CEDAW/C/JPN/QPR/9)」に抗議するものであった。

3ページに渡り男系男子論を展開(画像は『PAPIL』のスクリーンショット)
組織を結成してすぐの2020年春、国連・女性差別撤廃委員会に向け、男系男子継承が正当であると持論を展開(画像は『Society for the Dissemination of Historical Fact』PDFのスクリーンショット)

 

今から考えると、実はこちらの内容にも英語力云々とは関係がない、事実とはちょっと異なる記載が何か所かにあるように思う。例えばーー。

(⇒以下は筆者の感想)

 

私たちは、国民の総意に基づき126代、2600年以上続いてきた男系の皇統を護持することを使命としています。

With the consensus of the Japanese people, we stand to protect the Imperial lineage as defined by paternal male succession, which has lasted over 126 generations, for more than 2,600 years.

⇒ 国民の総意というなら、今は国民の9割が敬宮愛子さまによる女性天皇を支持、という世論調査の結果がある。

 

「女性による皇位継承を実現させるうえで必要となるであろう措置」を日本政府に求めることは全く無意味です

The demand made of the Japanese Government, that “details on the steps envisaged to enable female succession to the throne” is really pointless

⇒ 皇室典範を変更させる有識者会議など、現状はすべて内閣府にかかっているというのに、何が「全く無意味」なのだろう。

 

男系男子による皇位継承は皇室典範にも規定されているように、日本国民が古代より受け継いできた長年の伝統なのです。

Succession to the throne by paternal male as stipulated in the Japanese Imperial House Act is a long-standing tradition inherited from the Japanese people since ancient times

⇒ 旧皇室典範(1889年~1947年まで)の初期の草案は、なんと「女性にも皇位を認める」というものだった。ところが、当時の法務官僚であった井上 毅(いのうえ こわし)が猛烈に反対し、伊藤博文がそれを受け入れ、男子に限定することになってしまった。国民全体が望んだ継承方法ではない。

しかも “since old times” どころか “since ancient times” とある。古代というなら女性であった天照大御神を忘れてはなるまい。そして10代8名の女性天皇がいるため、男系男子で継ぐのが伝統という表現もおかしいのではないだろうか。

 

日本の皇位継承への介入は明らかな人種差別であり、私達の自由な表現であるべき宗教的信念に反するということを、貴委員会も認めてくださるよう願っています。公平を期すためにも、バチカンやイスラム諸国の慣行に対しても同じように助言なさるべきです。

We sincerely hope that your Committee will realize that intervention in the Imperial succession in Japan is clearly racial discrimination and violates our freely expressed religious beliefs. To be fair, the Committee should take it up as the advices to the Vatican and Islamic states for their practices as well.

⇒ 人種差別などではないだろう。それにバチカンやイスラム諸国にも注意しては?という発想は、教師にいじめ行為を叱られた子供が「~君や~さんもやってた」などと口答えをするような雰囲気だ。さらに、いずれも批准国ではない。

 

126 代のうち10代 8名が女性天皇でしたが、すべてが父方の祖先が初代・神武天皇につながる父系の皇后または皇女でした。天皇が若くして崩御し、次期天皇が幼過ぎる場合などに中継ぎとして即位したのです。

Among the one hundred and twenty-six Emperors, there were eight (or ten generations of) female Emperors. However, all of them were Empresses or Princesses from the paternal line, whose paternal ancestors went back to the first Emperor Jinmu. These female Emperors were enthroned as a go-between, as when the previous Emperor died young or when the succeeding Emperor was too young to take the throne.

⇒ 次期天皇が幼過ぎたという理由のほかに、豪族が次々と皇室入りして権力争いを繰り広げるため、次期天皇が決まらず皇后が就くことでその場を鎮めたという例もあるという。

また、女性天皇のなかでも百人一首にも登場する持統天皇は、極めて聡明で国を統率する力を存分に発揮した。「飛鳥浄御原令」を制定・施行。大赦や大規模な人事交代を経て天皇の権威を上昇させ、藤原京の造営・遷都に尽力して奈良時代の政治の礎を築くなどしたという。

中継ぎというより、その状況下で最も相応しい天皇が選ばれたと解釈するべきではないだろうか。

 

日本人は男女差別をまったくしていません。日本の文化は男女の違いを尊重しつつ、柔軟で寛容です。

The Japanese people are not at all discriminating against males and females. Japanese culture, whilerespecting differences in sexes, is a flexible and generous culture.

⇒ 世界経済フォーラム(WEF)が発表した2024年版の「ジェンダーギャップ指数」。日本は調査対象の146カ国中、なんと118位という情けない順位であった。G7では最下位で、OECD諸国内でも最下位から2番目の順位だそうだ。

 

結局、葛城氏がどう訴えようと国連・女性差別撤廃委員会は動じなかった。


◆議定書には批准していなかった日本

日本は1985年から国連・女性差別撤廃委員会の条約批准国となっていたが、条約の実効性を強化させるために1999年に採択された女性差別撤廃条約選択議定書に対しては、いまだ批准していない。

「司法権の独立を侵す可能性がある」というのがその理由で、これでは「立法の場には同席したいが、守るかどうかは約束しませんよ」と告げているようなもの。そもそも日本は、そんな不十分な協力体制も反感を買っていたのかもしれない。

皇族でさえ軍務に就き、陸海軍を指揮する統帥権を持つなど、天皇が男性でなければ務まらなかった明治時代と今は違う。日本が本当に民主主義国家であるなら、外国の人々から干渉されたり促されたりすることなく、敬愛や尊崇の念を抱くことができる「象徴」を国民の総意に基づいて選ぶことは可能だろう。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『ヤフーニュース』皇位継承に干渉する国連の「決定的な誤り」とは 「保守派の英語による発信力は脆弱過ぎる」

『Society for the Dissemination of Historical Fact』Katsuragi Nami ― Our Statement regarding CEDAW/C/JPN/QPR/9

7件のコメント

  • 「あの子も性差別しているのになんで私にだけ言うの?!」
    これは最初から幼稚園児の論法ですね。恥ずかしい。

    女性天皇は「なかつぎ」ですって?
    「なかつぎ」や「傀儡」は男性も似たようなものでは?

    「男系男子」は中国儒教の父系中心、男尊女卑の影響でしょ?

    もう、性差別で継承する時代ではありません。

  • 「皇統を守る国民連合の会」が国連に送った抗議文の杜撰な論理に驚きました。
    英語力以前に、日本語レベルで内容が破綻しているのでは、抗議の体をなしていないですね。

    ①With the consensus of the Japanese people 
    このように書き出すからには、世論調査の結果を踏まえてなのかと思いきや、この団体の考えこそが、「日本の総意」(世論調査では、実に9割もが愛子さまへの継承を希望している)に反しているのです。

    ②“details on the steps envisaged to enable female succession to the throne”  
    これが差し示す方法とは、一般法である皇室典範改正なので、国会の専権事項です。このたび、衆院法務委員会の委員長ポストを立民がとったことで、夫婦別姓民法改正法案が、これまでは棚ざらし(吊るし)状態だったのが、ようやく本会議に上程できるだろうとの報道がありました。この状況で、一気に国連の勧告を受ける形で、皇室典範第一条削除法案を提出すれば、おそらく各党党議拘束をかけられない状況になるでしょうから、典範第一条の削除だけをシンプルに採決すればいいのです。削除だけならば、条文を考案する必要もありません。
    女性宮家法案は、秋篠宮家全員のDNA鑑定後の話ですが、それも宮家の後継者がこのままでは男子不在で、一人もいなくなる秋家以外の他の宮家の女王さまたちだけが対象ですね。佳子さんまで皇室に残す法案にしてはなりません。

    ③since ancient times
    朝比奈さんが指摘される通り、
    > “since ancient times” とある。古代というなら女性であった天照大御神を忘れてはなるまい。そして10代8名の女性天皇がいるため、男系男子で継ぐのが伝統という表現もおかしいのではないだろうか。<
    葛城氏の致命的な歴史認識の誤謬部分がこれです。これでよく天皇制を論じられるな、と。

    ④To be fair, the Committee should take it up as the advices to the Vatican and Islamic states for their practices as well.
    バチカン市国が、女性差別撤廃条約を批准していない以上、国連としては勧告はできません。
    そのようなことも知らずに、葛城氏は英文でこんな抗議文を送っていたのでは、むしろ「日本の右翼は馬鹿じゃないの」と国連から見下されただけで、その回答が今回の勧告となったのでしょう。
    それにしても菊の御紋章まで使って、随分恥ずかしい文書を送りつけていたものです。
    また宗教団体の教祖と天皇とでは全く異なる存在です。葛城氏はいまだに国家神道に憧憬を抱いているのでしょうか。それならば、天皇教という宗教法人を作る運動をなさってください。

    ⑤議定書を批准していなくとも、皇位継承における女性差別問題は、まさに日本国の象徴問題であり、憲法裁判所がない日本では、国内では、典範第一条が違憲かどうか、司法手続に付される可能性がないため、今回国連からこの勧告を受けたことは、挽回不可能で、永久に残る天皇制の汚点になったといえます。
    つまり、日本国内では司法権の及ばない聖域とされてきただけに、最初から一点の曇りもあってはならず、法的にも正しいはずの皇位継承ルールが、「国際条約違反である」と断じられた以上、このままダンマリを決め込め、典範改正をしないままならば、次代への継承が発生した瞬間に、自動的に天皇制は国際法違反となるからです。
    もし秋篠宮に皇位継承させれば、日本の天皇制は国際的大義を失い、違法かつ強引な女性差別の結果でしかなくなり、日本の天皇制は、時代遅れの野蛮でグロテスクな人権侵害システムと受け止められることになったのです。

    ⑥「条約違反=国内法違反」と考えられる国際法理解ですので、「典範を条約に合わせること」が日本国政府には強く求められています。額賀氏の企てている議会内談合方式では、この国際的要請に応えていません。女性差別撤廃条約を国会で批准した時点で、もはや後戻りは不可能になっていたわけで、皇室典範第一条は1985年の批准時点に遡って、すでに違法となっていたとみなされるべきなのです。この期に及んで、皇室典範が条約の対象とは知らなかった、そうとわかっていたら批准に賛成しなかった、では通じないのです。

  • 形式的な話ですが、悪い回答の見本です。女性差別かどうかを聞かれているのですから、まず、結論を答えましょう。百歩譲って、せめて、
    「はい、女性差別です。しかし、日本の歴史や伝統に基づき………」
    といった回答をしましょう。条約に批准している以上、このような回答が困難なことはわかりますが、回答の基本として、恥ずかしいですよ。天皇という職に女性が就けない以上、女性差別であることは明白ですよ。

  • 6:02『国連委の勧告は「愛子天皇」の追い風にならないと皇室評論家が主張するワケ』(八幡和郎)
    お馴染み【fib】はこのNewsに7時過ぎ 投稿履歴を消して 4連投。相変わらず、「句読点無しの、秋篠家応援・AI要約の真逆」の妄想でした。
    11月14日の【fib】
    ◈調査会社を経営してます。
    我が社のアンケートでは悠仁さまが将来天皇になってほしいとの意見がなんと9割以上でした。
    コメ主さんのように間違った情報に踊らされて頓珍漢なコメントをしてる方がヤフコメには多数存在するのは残念ですね。
    ◈日本国民の総意として悠仁さまが天皇になるのであって愛子さんが天皇になることは誰も望んでないのが国民感情としてあるのではなかろうか
    ◈自分の調査では秋篠宮家の存在が皇室には必要不可欠だと9割の方から返答を得ましたよ。
    コメ主さんの頓珍漢なコメントには朝からコーヒーを吹き出してしまいました。困ったものですね。
    ◈悠仁さまが天皇になるのは我々日本国民の総意であり誰も異を唱えることはないと思う。
    悠仁さまが創る皇室こそが世界に誇る真の皇室であるのは間違いないですよ。

    ┅さて、昨日 堪りかねて半年ぶり、Yahooに「報告」しました。
    ❮❮【fib】は今年はじめから20回以上 account変更し、ほぼ毎日投稿履歴を消して投稿。私は既にこの投稿者の投稿を600以上コピー保存しています。
    「東大卒(法学部.農学部.理Ⅲ…)」」「息子が筑附属、高校生の息子は毎月1500万円の小遣い、悠仁様の皇族費用が年900万円のはした金┄」「ニューヨーク在住.ペルー在住.イスタンブール.ギリシャ.金沢市民.佐賀県民…」「陶芸家.輪島塗作家.塾経営者…」
    Yahooのコメントポリシーは どうなっているのでしょうか❓️」と。❯❯
    Yahoo は、全く 無視でした(-“”-;)

  • 〇本会議の別部隊の存在

    2024年11月14日「ブログ、ブルーサファイア」でご覧を、、

    >私たちは、女性天皇に激しく反対する勢力は、と日本会議と神社庁だと思っていましたが、日本会議の別動隊というものがあるのだそうです。

    「皇室の伝統を守る国民の会」

    役員名簿
    「皇室の伝統を守る国民の会」会長、呼びかけ人(令和6年7月2日現在) 会長 山東 昭子  (前参議院議長、参議院議員) 呼びかけ人 伊藤 隆 (東京大学名誉教授) 今井 敬 (日本製鉄株式会社社友名誉会長)
    リンク
    kdentou.com

     (詳しくは本文で)

  • 「ローマ教皇やダライ、ラマも男性」と国連で反論された方がおられ、その中で「天皇は祭祀王」と言われていた。
     しかし秋篠宮に皇統が移った際は、祭祀は神社本庁へ任せる事に、、と、決めていたのでは?
    天皇になり、祭祀は行わない、、のであれば「天皇は祭祀王」とは呼べないのでは?

    「ローマ教皇やダライ、ラマも男性」と反論されているが、、まずその前に、【皇統を継ぐ者は天皇のお血筋】でしょ。そのお血筋に??
     偽皇族の疑いが言われている秋篠宮は、この最も重要な事に何らの答えもせずにいます。
    この事が有耶無耶のままでは国民は納得しない。
     おかしいでしよ。男女差別だの何だのの問題ではない。
    一般人安西文仁が天皇になろうとしている事が何ら不問にされているのです!

  • 憲法の世襲は男系を限定的に意味するという独自解釈への疑問

    2024.9.13  高森明勅

    上記文言で検索を、、

    >憲法第2条の「世襲」について、政府見解は以下の通り一貫していて、揺るぎがない。

    「男系ノ男子ト云フコトハ第2条ニハ限定シテオリマセヌ」(昭和21年9月10日、貴族院·帝国憲法改正案特別委員会での金森徳次郎·国務大臣の答弁)

    「必ず男系でなければならないということを、前の憲法と違いまして、いまの憲法はいっておるわけではございません」(昭和41年3月18日、衆院·内閣委員会、関道雄·内閣法制局第1部長の答弁)

    「憲法においては、憲法第2条に規定する世襲は、天皇の血統につながる者のみが皇位を継承するということと解され、男系、女系、両方がこの憲法においては含まれるわけであります」
    (平成18年1月27日、衆院·予算委員会、安倍晋三内閣官房長官の答弁)

    「憲法第2条は、皇位が世襲であることのみを定め、それ以外の皇位継承に係ることについは、
    全て法律たる皇室典範の定めるところによるとしている。同条の『皇位は、世襲のものであつて』とは、天皇の血統につながる者のみが皇位を継承することを意味し、皇位継承者の男系女系の別又は男性女性の別については、規定していないものと解される」(内閣法制局·執務資料『憲法関係答弁例集(2)』(平成29年刊)
        (詳しくは本文で)

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