トンボ論文に関する国民の陳情や問い合わせは真剣そのもの これでも「誹謗中傷」「バッシング」と言えるのか

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DIAMOND ONLINE の『「悠仁さまは学習院に行くべき」はおかしい!袋だたきの批判に皇室評論家が反論』に続き、産経新聞からは社説として『<主張>秋篠宮家への誹謗 政府はお守りする対策を』が。さらにはデイリー新潮が『なぜ世間は秋篠宮家をバッシングせずにはいられないのか』なる記事を出した。

秋篠宮家に対する国民の率直な疑問や困惑と、それに対する正しい説明がなされない現状を無視し、よくこれだけ不穏な言葉を使うものである。

そんな中で、やはり注目されるのは国立科学博物館の動き。先日には例の『赤坂御用地のトンボ相』論文に8か所のミスがあったとして、「正誤表」を発表したことである。

単なる英字のタイポというより、誤認ゆえのミスというべきものが多いため、半年以上も「相手は皇族だし査読も通してしまった。今更どうしよう」と苦悩しておられたものと想像され、これには同情しかない。

ほんの一箇所の、小さな表示でしか案内されなかったその正誤表を、いち早く発見して弊ブログに情報を提供してくださるなど、大きな反響をもたらしたのは、X(Twitter)で相互フォロー中の「うのきぬこ」さんであった。

うのさんは教員であり、そのトンボ論文に関し、長いこと科博に宛てて「取り下げることが相応しいのでは」と申し入れを続けてきたおひとりである。一体どのような内容でメールを送っていらっしゃったのか、最近のものを1件シェアしていただくことができた。



 

◆うのさんはこんな風に訴えてきた

「研究者さんには正義と誠実さに裏付けされた、研究者としての立派な魂があるはずです」とおっしゃるうのさん。

例えば今月13日、清氏を含む科博の複数の研究者さん宛に送ったメールを抜粋してご紹介させていただくと――。

件名: お願い

 

清拓哉さまはじめ諸先生方へ。

 

先日ご紹介したAkikoさんのNoteです。12日に不受理となったとのこと。当然、科博さんとの調整の結果でしょうが、「不受理の理由」はいつ明かされるのでしょうか。たとえ証拠不十分でも開示されないんでしょうか。

 

■トンボ論文不正通報したら”国立科学博物館が審査した結果、不受理”との返事をもらいました。|AkikoHS (note.com)

 

私はとにかく取り下げ、又はいったん取り下げを望んでいました。これでは清先生の嫌疑は晴れません。私は、先生が問題なく正しいと明確に言って下さるのなら、先生を支持すると申しあげてきました。

 

このままでは不正疑惑は一生ついて廻ります。先生方もホントはお分かりでしょう。不正?をやってのけた秋篠家の傷も少なく、名義上加担させられた清先生の傷も少なくするには、やはり取り下げしかありません。

 

オツネントンボの写真の場所も菖蒲池であるはずがありませんし、どう見ても芝地です。別添の希少トンボ(絶滅危惧種ⅠA類)も、ホントに確認されたかが怪しいと言われています。

 

別表(※)は「赤坂御用地のトンボ相」から発見の池を中心に表にまとめてみました。(2024.8.22の正誤表反映済み)

 

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●オツネントンボとオオイトトンボは(東京都区部:絶滅危惧IA類)絶滅の危険性が極めて高いため特筆に値するとし、「安定的に赤坂御用地内で定着し世代交代しているかどうかについて、継続的に観察していく必要があると総括されている。」

 

図18.19のオツネントンボは菖蒲池で3例の確認。

 

図35 オオイトトンボは菖蒲池で1例、表町池で1例の確認。

 

しかし、表町池は2021年から2022年に浚渫工事。菖蒲池は今年度から長期の工事。この2種は特筆の発見としてこの論文の売りであり、「安定的に赤阪御用地で定着し世代交代しているかどうかについて継続的に観察する必要がある」とした総括の内容とは逆の対応、これは証拠隠滅の疑いが濃厚だと言われても仕方がないと思います。

 

その検証も再現も、既に表町池は浚渫工事を行い、菖蒲池も今年からの長期の工事で実施できません。これは先生方の知らないところで秋篠宮家が証拠隠滅に動いたのかもしれませんが、私の信頼する清先生及び研究者のみなさんであれば、この辺りの検証をされ、疑念を持つ多くの人を納得させていただきたいと思います。

 

(※)こちらは、うのさんが作成して添付された表の縮小版である。

 

なお、うのさんは論文の図35オオイトトンボに関し、「この矛盾を明確にご説明いただかないと、赤坂御用地のトンボ相論文の根幹が崩れてしまいます」とおっしゃっている。

宮内庁が公表した通り池の工事が行われたなら、論文中の以下の記載は不自然であるというのだ。

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(宮内庁入札情報)

【秋篠宮邸庭園工事:基盤整備,池護岸改修,池駆体改修,給排水設備改修,樹木手入,樹木伐採,樹木植栽,地被類植栽:3,300万で落札: 工期2021.12.28から2022,3.25まで 契約変更(追加):258万円、池泉のコンクリート躯体の破損箇所補修の増ほか。

 

(テキストP133)

表町池(図11) 表町池は秋篠宮邸の南側にある池である.2021 年から2022年にかけて浚渫工事が行われたため, 2021年秋までの環境を記す.

 

(テキストP139)

オオイトトンボ(図35) Paracercion sieboldii (Selys, 1876) (東京都区部:絶滅危惧IA類)前回調査では未記録.本調査では,2022年7月 2日に菖蒲池で,2022年7月17日に表町池で確認 した.

 

⇒ そこで科博にメールする

 

テキストによると、表町池(旧称:秋篠宮邸池)は2021年秋以降、植生も記載できないほどの大々的な工事であった模様である。ではなぜ表町池で2022/07/17に希少なオオイトトンボが確認できたのか。

 

オオイトトンボの幼虫について調べると、「2カ月から1年程度(1年1~多世代) 幼虫で越冬。主に、抽水植物・沈水植物の水中部分にしがみついた状態で生活している。」とある。大々的な工事が行われている冬の期間に、「抽水植物・沈水植物の水中部分にしがみついて生活」できたのであろうか。大いに疑問である。

 

菖蒲池で確認した(7/2)と同一個体の飛来なのか。菖蒲池の雌雄は記されていないうえに、生息し得る環境だったのかの考察もない。たった2例を論文作成の最終盤に確認したと言われても状況的に納得できる材料がない。そうしてみると、図35の写真も疑わしいものに見えてくる。

 

オツネントンボ同様,オオイトトンボについても明確な説明をおねがいしたいです。

 

以上、うのさんの考察や科博に宛てたメールの一部である。とにかく分析の詳しさに驚くばかり。こんな真剣なメールを「誹謗中傷」「バッシング」などと言えるのだろうか。

 

◆よく誹謗中傷、バッシングなどと

デイリー新潮の『なぜ世間は秋篠宮家をバッシングせずにはいられないのか』で、秋篠宮さまと仲の良いジャーナリストの江森敬治氏はこんな風に書いておられる。

ご一家の動静に詳しい知人によれば、この夏も「特段、お変わりはございません。両殿下のお気持ちを拝察すれば『一部の人たちによる批判などに関わっている時間はない』といったところでしょうか」

 

「~などに関わっているほどヒマじゃない」とは、相手に強い不快感を覚える表現である。ただし本文の他の部分からは、お茶の水女子大附属幼稚園時代の悠仁さまが多動症気味で、秋篠宮さまもそれを放任していたことを伝えてくれている。

江森氏は本当にこの宮家の味方なのだろうかと不思議に感じてしまった記事でもある。

 

◆誹謗中傷を許すわけにいかないと産経新聞

そして産経新聞は、『<主張>秋篠宮家への誹謗 政府はお守りする対策を』で、根拠が定かでない誹謗中傷を「許すわけにはいかない」とまで書いた。

事実無根の内容が目立つとのことだが、仮にも皇族が出された学術論文に対して疑義を唱えるのである。誰もが様々な資料で事実をよく調べ、その上で科博、文化庁、東大、文部科学省などへの陳情を続けてきている。

言論の自由を看板にともあるが、埼玉県在住のSさんも「我々は批判する際、きちんと調査し、問合せをし、根拠を明確にして批判しています」と述べ、その記事に不快感をあらわにしておられた。

不誠実な研究論文を批判して何が悪いのだろう。医学もだが、生物学の世界でも誤りの放置は禁物であり、気づいたら躊躇せず連絡して修正を促すものだと思っていたが、違うのだろうか。

いつもなら、国民の問い合わせや陳情に丁寧な返信をくれるという科博が、この件ばかりは頑なで返信もさっぱりだそうだ。それがSさんやうのさんをどれほど落胆、失望させたかは想像に難くない。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



画像および参考:
『note』AkikoHS ― トンボ論文不正通報したら”国立科学博物館が審査した結果、不受理”との返事をもらいました。

『ヤフーニュース』「悠仁さまは学習院に行くべき」はおかしい!袋だたきの批判に皇室評論家が反論(DIAMOND ONLINE)

『産経新聞』<主張>秋篠宮家への誹謗 政府はお守りする対策を 社説

『ヤフーニュース』なぜ世間は秋篠宮家をバッシングせずにはいられないのか 秋篠宮さまと親交の深いジャーナリストが近況をレポート(デイリー新潮)

『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまご成年「社説」で祝った大手は産経新聞のみ 統一教会を叩く文春を批判した記事が記憶によみがえる

2件のコメント

  • 皇居の生物相調査(第Ⅲ期)の調査結果は令和7年度(2025年度)に公表される予定ですが、その時科博チームから出される「皇居のトンボ類」の新版には、引用文献に「赤坂御用地のトンボ相」論文が記載されてしまうのか気になっています。
    科博チームのトンボ調査班による正式な「赤坂御用地のトンボ類」報告が別途出るんでしょうかね。

  • 学問に疎い身としては、エトセトラジャパンさんに投稿することは気が退けますが、正しい知識を求める可が学問であり、正しくある可を求めるのがジャーナリズムでありましょう。いかがわしさを避けて蓋をするような行為は納得がいきません。こんなんだから日本は蔑まされるんです。消えそうな日本史。誰が引き継ぐのか?
     
    うのきぬこさん、Sさん、有難うございます。エリザベス=ビク博士も憤りが止まないでしょうね。
    想像ですが、若しかすると清拓哉シは命懸けになっているかも知れません。報酬か我が身確保か苦渋の選択を迫られたと気懸かりです。アイツ等ですから何でも遣るでしょう。庭園課長さんは今年春に逝去されましたね。悔しいだろうな。
    「両殿下はお変わりない。」と江森シ(呼び捨てたい!)。自分、秋篠?!アホか、といったところでしょうか。コイツも地獄逝き確定。

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