悠仁さまトンボ論文「偽ヤゴ羽化写真」は恥ずかしくない? 8月の国際昆虫学会議参加以前に基本的なことが…

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Yahoo!ニュースで、今度は日刊ゲンダイによる『悠仁さまの受験を左右する“勝負の夏”は公務に学会と大忙し…成年式は卒業後で学業最優先モード』という記事が注目を集めている。

8月の国際会議ポスター発表について、調査の舞台が皇居・赤坂御用地のどちらなのかはどうでもよい。昆虫学の専門家さん、各大学入試事務局の職員さん、そして世間に広く知っていただきたいのは、悠仁さまが実はトンボの「羽化」を正しく理解しておられない可能性があることだ。



 

悠仁さまが東大推薦の武器にしようとしていると報じられている『赤坂御用地のトンボ相』論文。その内容にあるさまざまな疑義を、ここまで大変丁寧に検証してこられた長野県在住のMKさんが再びメールをくださった。

稲作にあたる農家さんでありながら、科学の素養もお持ちのMKさんから頂戴した最新のメールを、ほぼ原文のままご紹介させていただきたいと思う。

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生物相の調査研究の目的(ゴール)は、ある調査地内に棲息・生育している生物のリストを作ることです。*1

論文中の「 表1. 赤坂御用地で確認されたトンボ類.」がこのリストに当たります。この表1.が必要最小限の調査結果を示しており、他の部分はそれを裏付けたり補ったりする「説明」となります。

トンボ論文にある表1. 「赤坂御用地で確認されたトンボ類」(画像は『J-stage』のスクリーンショット)
トンボ論文にある表1. 「赤坂御用地で確認されたトンボ類」(画像は『J-stage』のスクリーンショット)

 

リストは 〇:成虫が確認された種,◎:幼虫または羽化殻を確認した種に分けて記載されています。この〇と◎は、単なる飛来種なのか、その場所で繁殖しているのかを示す、大事な「区別点」です。

見つかった種が同じ数であったとしても、その中で繁殖している種類が多いほど、豊かな自然環境だと言うことができます。なので、この〇◎(および空欄)の記載は重要です。

 

ところが、下記のような事実があります。論文中、トンボの写真の説明で、「羽化」との記述があるのは以下の3か所です。

53:タイワンウチワヤンマ羽化殻 (大池,2022/07/02)
66:アキアカネ♀羽化 (杏水田,2022/07/02)
74:コシアキトンボ♂羽化(菖蒲池,2022/06/01)

論文では、これらの全てにヤゴ殻が写っています。つまり、これらの写真が、調査地内で羽化したことの「証拠写真」の役割を果たしています。

 

一方、最高分げつ期頃の時期にある田んぼで、私自身が7月1日に撮影したアキアカネの画像(ヤゴ殻にぶら下がる)をご覧ください。

羽化したトンボたちは、ヤゴ殻につかまりながら翅を乾かし、きちんと開いた個体から順に飛び立っていくのです。

 

 

続いて、悠仁さまがわずか1日違いの7月2日に撮影されたという、アキアカネの画像No.66をご覧ください。

ヤゴ殻の形状や大きさ・色の違い。さらに、ぶら下がるのではく、またぎ越しているという点からも、これがアキアカネのヤゴ殻ではないことは明らかです。

 

悠仁さまの論文に掲載されたアキアカネのメスの写真(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)
悠仁さまの論文に掲載されたアキアカネのメスの写真(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)

 

なので、No.66の写真はアキアカネの「羽化」の証拠とはなりません。論文としてはたいへん重要な「誤り」です。

論文でNo.66を「羽化」として記載したということは、著者が以下である可能性を示唆しています。

(1) アキアカネのヤゴおよび殻を知らない。(識別できない。)

(2) アキアカネの羽化のしかた(必ずヤゴ殻にぶら下がる)(トンボは歩けず *2 、近くでも飛んで移動。だから「歩いてまたぎ越し」はできないはず。)について知らない。

 

ということは、「杏水田,表町水田,菖蒲池では,羽化が観察され,」として観察したのが本当にアキアカネであったのかは、論文を読む人にとって「不確実・不明」ということになります。表1. の2022年のアキアカネに記録された ◎ 印は「本当かどうかわからない」のです。

 

ところで、この論文には不思議でならないことがあります。

トンボの専門家である清 拓哉氏は、No.66=羽化という記述をチェックしたのだろうか、おかしいと気づいたとして、なぜ訂正しなかったのでしょうか。単にお名前を貸しただけなのでしょうか。

 

イネの専門家である飯島 健氏が、No.66のイネについて「分げつ期ではなく穂ばらみ期だ」と気づけなかったのはなぜか。また、湛水期間の矛盾に気づけなかったのはなぜでしょうか。実験室・研究室内での研究がほとんどで、田んぼなどには詳しくないのでしょうか。

 

最もポピュラーなトンボといってよいアキアカネについて、リストの記載が「不確実」なのですから、他の種の記載も「当てにならない」可能性にもつながります。「生物相の調査研究」としてのこの論文の価値や信頼性も揺らぐことになってしまいます。

参考文献
1) 国立科学博物館/自然教育園報告
https://www.kahaku.go.jp/research/publication/meguro/download/49/ns-r-49_1-7.pdf
附属自然教育園における生物相調査

2) 東書KIDS てくてく自然散歩シリーズ
https://kids.tokyo-shoseki.co.jp/kidsap/downloadfr1/htm/err40909/err40909/err44132-56.htm
トンボの羽について
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以上が、MKさんが寄せてくださったメールの内容である。

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ちなみに、悠仁さまのトンボ論文に寄せられた疑義に、「ごく普通に見られる種のトンボの画像を、わざわざ捏造する必要などない」と反論する方がいらっしゃる。

そんな方々にMKさんは「ごく普通に見られる種なのに、ヤゴの形も羽化のしかたもご存じない。そんな状態でトンボの調査を行い、結果を学術論文として発表するなんて、おかしくないですか?」と尋ねてみたいとのこと。

また、研究や職務より秋篠宮家への忖度が得意になってしまっている学者さんには、「画像No.66のヤゴ殻がアキアカネのものであることを証明し、翅も乾かぬうちにトンボが歩いて移動できることを証明していただきたい」と感じていらっしゃるという。

奇妙なヤゴ、ズレている羽化の時期と田んぼの状況。アキアカネの生態の常識を、悠仁さまは根本から覆してしまった。MKさんも筆者も、画像No.66がどう正しいのかを解説してくださる昆虫学者さんの出現をじっと待っている。

 



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

参考:
『ヤフーニュース』日刊ゲンダイ ― 悠仁さまの受験を左右する“勝負の夏”は公務に学会と大忙し…成年式は卒業後で学業最優先モード

『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『エトセトラ・ジャパン』「科学とは何か、論文は何のためにあるのか」 トンボ相論文の一連の問題を通して、みんなで考えてみませんか? もちろん論文著者も含めて

2件のコメント

  • 悠仁含めこの程度の科学者に疑問符が付くようなトンボ論文共著者が出席するような8月の国際昆虫学会議が何故日本学術会議との共催になったのか?国費の無駄遣いそのものでないか。いずれにしろ、論文共著者だけでなく悠仁ズル入学支援グループの方々の社会的使命価値観及び人間性が疑われる。

  • このトンボ論文を共著された人達は見直しをされなかったのでしょうか。
    共著といえ悠仁さまに間違ってる所など指摘もされなかった?
    悠仁さまが間違うわけはない?
    研究者ですからそこは厳しくしないといけなかったのではないかと
    この論文の記事を見る度に思います。

    エリザベスビク氏達が不正を調べてると記事を読みました。
    これで不正だと認められたらどうされるのでしょう?
    悠仁さまは共著の人が悪いと言い逃れされるのでしょうか。
    その頃には東大に入っているから関係ない?
    研究者の人達も正しい論文を書きましょうよ。
    不正ワースト10に5人も日本人が入ってるとのことで恥ずかしいですね。

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