【YOUR VOICE】2006年、元駐イタリア大使が日本英語交流連盟から『男系皇統維持論は不適当』という英文記事を
※ こちらは【YOUR VOICE】旧宮家の子孫は、いくら男子でも祭祀や外交の術を知らず天皇家の歴史的権威もなしに対し、読者様から寄せられたコメントです。
••┈┈┈┈••✼✼✼••┈┈┈┈••
元駐イタリア大使の英正道(はなぶさ まさみち)氏をご存じですか? 私は全く存じ上げなかったのですが、男系男子の英語記事を調べていたら、社団法人日本英語交流連盟での英氏の記事が出てきました。
2006年に出されたもので男系皇統維持論は不適当というタイトルです。英語タイトルはもっとシンプルで『female emperor is inevitable』。
例の有識者会議後に出されたようですが、こうやって声を上げてた方がいてくださったんですね。
※ 英文に続き、その和訳も掲載されていますので、そちらをご紹介します。
****************
『男系皇統維持論は不適当である』
英 正道 / 元駐イタリア大使 2006年 1月 27日
昨年11月末「皇室典範に関する有識者会議」が、女性天皇と皇統の女系による継承を認める報告書を提出した。これに対して一部の有識者から将来の天皇は引き続き男系でなければならない、そのための方途を見つけるように一層の努力をなすべきであるという議論が生まれている。
男系天皇への固執を声高に主張する論者は、600年前に別れた宮家の後裔で戦後臣籍に降下した宮家の子孫を皇籍に復帰させるとか、旧皇族の男子を養子にする等の解決策を示唆している。
憲法第一条は天皇は「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」であると規定している。私は大多数の日本人は、権力と権威が分離されるというこの日本の基本的な国の姿が、日本の風土に適合していると考えていると思う。
天皇がそのような役割を果たすうえで必要な条件は、天皇は「善のみをなし、害をなし得ない」という制度上の保証であり、このことは天皇の行為を特定の国事行為に限定し、かつ内閣の助言と承認を要求する現行憲法の条項で担保されている。それに加えての重要かつ不可欠な条件は皇統の継続性である。
私は、さまざまな事情を踏まえると、男系天皇への固執は、以下の三つの観点から不適当であると考える。
第一は大正天皇が側室制度を廃した時点から、上記の報告書が明快に指摘しているように、現行皇室典範の下では早晩「皇位継承者が不在となる」事態は起こりうることであった。敗戦後11の宮家が臣籍に降下し、天皇ご一家と昭和天皇の弟君の三つの宮家で男系男子の皇統を維持することが適当とされた。しかしながら現実には誕生された8人の子孫はすべて女性であった。
今回男系天皇を主張する論者が示唆する皇室の男系維持の方法が採用され、新たに数宮家において男系男子をもたらす可能性が出来たと仮定しよう。しかしこの数宮家から男系男子が永遠に確保される保証はない。戦後半世紀に起こったと同じ事態がいずれ再現される可能性があると考えるのが妥当であろう。
一度親子の関係に加えて、いわゆる皇室のY染色体の有無を皇嗣の不可欠な条件とした以上、それでも男系男子を欠くという事態が再発した場合に、皇統が受ける損害は量り知れないほど大きいであろう。
第二は、皇室の国民統合の象徴性は、国民の目に、天皇、皇后を始め、皇族方が、国民の敬愛を受ける夫婦、親子の好ましい姿として映ることによって高められていることである。現在の国民の皇室観からすると、男系を維持するという理由だけで、家族的つながりの見えない皇嗣が選ばれることは、不自然に映るであろう。
第三は、国民は新聞、テレビ等のさまざまなメディアを通じて、皇室メンバーの日常の生活に触れ、このことが国民の皇室への親近感と敬愛の念を深めていることである。現代の天皇は過去の、日本の一部の地域の支配者であった時代、京都で一部の時の権力者のみと接触を持つという時代、更には現人神として菊のカーテンの奥に深く隠された存在であった時代とは異なり、日本全国津々浦々にその生活の多くが遍く知れ渡った象徴である。
従ってその継続性は自信と明確性を持って保たれなければならない。少子化の進行もあり、現在殆どの国民の意識はすでに、男系の家の維持とは程遠いところにある。科学的な立証になじまない血統を理由に、親子のつながりを無視して、皇嗣が選ばれることには、国民は強い違和感を持つだろう。
したがってたとえ男系男子が皇統を継ぐことがこれまでの皇室の伝統であったとしても、そのことが私が先に述べた象徴性と継続性の確保という天皇の必要十分条件に優先するとは到底思われない。この男系男子という皇室伝統が21世紀の現実の中で変わることは不可避であるばかりでなく、容認されなければならないと考える。
■『日本英語交流連盟』Female Emperor is Inevitable HANABUSA Masamichi / Former Ambassador to Italy January 27, 2006
****************
(コメント欄:匿名さんより)
【YOUR VOICE】について
こちらは、普段ブログをお読みいただいている皆さまに、ご参加いただけるコーナーです。
皇位継承問題、現在の皇室典範、宮内庁はココがおかしい。そしてマスコミや週刊誌の適当な報道。
「もう黙ってはいられない」「私も言いたい」といった真剣な思いを、あなたも言葉にしてみませんか?
【ご協力をお願いしたいこと】
・メールで info@etcetera-japan.com へ。件名は「YOUR VOICE」でお願いいたします。
・簡単なタイトルもご準備ください。
・ご署名はお住まいの都道府県+イニシャルや仮名、またはSNSのアカウント名をご利用下さい。
・卑語の使用、デモやテロなどの危険な誘導、過激な表現はお断りいたします。
・弊ブログとは方向性が一致しない、男系男子論などの主張はお断りいたします。
・謝礼などはございませんが、どうぞご了承下さい。
たくさんの方のご参加をお待ちしております。