【YOUR VOICE】「旧宮家男系男子養子案」について、皆様はどうお考えでいらっしゃいますか?

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先日、ある方から月刊誌『正論』の令和4年2月号を読むようにと勧められました。すると、竹田恒泰氏の寄稿がありました。

兼々ご自分で言われている通り、「旧宮家養子案」は16年前に自身が最初に提唱していたとあり、「以来これを主張し続けてきたので、意味するところの詳細な説明責任があると思っている。皇室典範が改正されたらどうなるかを検証したい」とのことでした。

皆さまは竹田氏が主張されるこの案を、どんな風に受け止めていらっしゃるのでしょうか。

 

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記事では、「安定的な皇位継承の確保に関する議論」は、竹田氏によって「安定的な男系による皇位継承を確保するための議論」に置き換わっており、その前提として、

 

①女性皇族が婚姻後も皇室に残る

②旧宮家の男系男子が養子縁組により皇籍復帰する

 

の有識者会議最終報告二案についての説明がなされ、①は確かに皇族を確保することになるが、彼女たちは皇位を担うことが出来ない。②は公務を担いつつも、男性なので皇位継承の安定にも寄与出来る。従って②が上策であることは明らかであるとしていました。

 

 

【旧宮家養子案が優位である点】として、こう書かれています。

■養子を取ろうとお考えになる既存宮家の当主が、「人選」と「説得」を行って下さる点が優れている。これを政府や国会が行う事は殆ど不可能である。

 

■旧宮家を単純復帰させた場合、その宮家を監督する皇族がいないが、旧宮家養子案では既存宮家の当主が旧宮家から養子を迎え入れるため、宮家の当主が監督することが可能となる。当主が復帰者に対して、皇族としてのあるべき姿を教育し指導して下さることが期待される。

 

■旧宮家の名称は多くの国民にとって馴染みはないが、既存宮家の名称はよく知られているため、既存宮家を残すことは共感が得られやすい。



【多様な養子縁組を可能に】では、こういった説明がありました。

 

 

■理想的なのは婿養子。旧宮家の男系男子を婿養子とすれば、婿と養親子関係が成立し、婿が当主を継ぐ形が整う。ただ愛子内親王殿下と佳子内親王殿下は天皇陛下の近親となるため、婿養子を取るなら、その他の皇族女子が相応しいと考えられる。

 

■婿養子は世間から婿を押し付けられたかのように誤解される危険もあるので、婚姻を伴わない単純な、養子縁組も可能とすべきである。例えば高円宮が旧宮家男系男子を養子に取った場合、婿養子なら承子女王殿下の婿だが、単純な養子なら承子女王と「兄弟」の位置づけになり、そして養子となった者が次に高円宮家の当主を継ぐことになる。婚姻を伴っても伴わなくても養子縁組が可能とすべきだ。

 

■さらに言えば、旧宮家男系男子の夫婦養子も認めるべきであろう。夫婦揃って宮家の跡取りとなるということである。単純な養子の場合は養子縁組後に結婚相手を探す苦労がある。皇族のご結婚が困難を伴う事は多くの人が知るところである。夫婦養子なら結婚相手を探す手間が省けるというもので上策である。

 

■家族養子もまたあり得よう。旧宮家男系男子の夫婦が子供と共に宮家に入る事を意味する。

 

■更なる上策がある。今まで述べてきた養子縁組は民法でいう普通養子縁組だった。民法には別に特別養子縁組と言う制度を用意している。普通養子縁組では実親と養親の二組の親を持つことになるが、特別養子縁組では、戸籍上完全に養親の子となり、実親との親族関係がなくなる。

 

■具体的には、皇族女子が特別養子縁組で旧宮家男系男子の妻が出産した赤子を養子に取り宮家で自らの子としてお育てになり、その子に将来宮家当主を継がせる方法が可能になる。例えば三笠宮家の彬子女王殿下は40歳、瑶子女王殿下は38歳でいらっしゃる。選択肢が増える事は甚だ良い事ではないかと思う(令和4年時点)

 

■また一つの宮家が複数の養子をお取りになることもあり得よう。

 

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皇位継承の安定のために、男系男子を確保することは喫緊の課題であるため、旧宮家から養子を取ることを模索なさる宮家は複数あるものと考えられる。天皇陛下が内々に叡慮をお示しになれば、その実現性はかなり高まるだろう。

 

よく旧皇族の11宮家は、崇光天皇から600年以上も前から本家から離れた家系であると指摘される。しかし先人たちは賢いもので、600年間男系の血のリレーの伴走者として存続してきた宮家を、血縁が遠くなるのを放置してこなかった。

 

11宮家一族は昭和22年まで皇族だったのであり、旧宮家からの皇籍復帰は何も600年遡る話ではない。70年程度遡るだけの話である。

 

以上、竹田恒泰氏による寄稿の一部を抜粋して紹介させて頂きました。

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女性皇族は皇籍離脱しても公務を担う事も出来るし、皇室に残っても夫と子は一般人で、当然皇族にもその子が男児であっても皇位継承資格を与えない。つまり天皇陛下の敬宮愛子さまであっても、単なる公務の担い手であるとし、あり得ない養子案が可能になったところで、内親王殿下は天皇陛下の近親となるため、その他の皇族女子が相応しいとあります。

繰り返し、旧宮家男系男子養子案及び宮家当主の用語を使うなどしていますが、旧宮家の当事者が、かつての井上毅に成り代わり一人気炎をあげている印象ですので、悲劇の宮家と言われるご先祖の名誉挽回に固執しているとも受け取れます。もしかすると、本音は皇位継承資格を得ることではないかとちょっと鼻に付きました。

 

また、天皇陛下の叡慮を求めたり、たとえ話をするにしても具体的に女性皇族方のお名前を挙げるのは、内容も不敬で差し出がましいのではないでしょうか。旧宮家男系男子養子案は提唱主張するが、改正されたら既存宮家の方々がしっかり実行して下さいよ? って、なんと虫の良い話なんでしょう。

 

最後に、記事中「平成21年に私が作った皇室典範改正案が政府案となったものの、閣議決定手前で官僚により握りつぶされた…」とあった、皇室典範改正案(抄)の画像も添付します。上策とおっしゃるこの養子案、様々な面で危険性をはらんでいると私は感じます。

 

(関西在住:Cさんより)



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8件のコメント

  • 旧宮家の関係者が皇室問題でポジョントークするのは品のないことでごじゃります。

    麻生氏も同じでごじゃります。

    退場!退場!さぁ退場!

  • 仮にも旧宮家の関係者が皇室の問題に発言するのは「ポジョントーク」です。品のある人なら口を慎みます。

    皇室縁者の麻生氏が皇室問題の「一任を取り付ける」とかあり得ない利害関係者の干渉では?

    民主主義国家の日本においては皇室の問題も国民に広く議論を求めるべきです。

    天皇は国民統合の象徴ですよ。

  • 皇室制度という重大事が一部の政治家たちの密室談合によってコソコソと進められている姿は異常です。しかも、この密室政治家たちは史実性の疑わしい「万世一系の男系継承」を前提に法制度について談合しようとしている。

    学術界の皆様「2600年前の弥生時代に神武天皇が日本を統治していて、それからずーっと途切れる事なく万世一系の男系継承」って本当ですかー?!

    この話、学術的な議論に耐えられますか?無理でしょ?

    史実性の不確かな話を「前提」にして、まるで「事実」かのように平然と語る密室政治家は薄気味悪いカルト臭がいたします。密室政治家は「静謐な議論」などと詭弁を弄して「国民統合の象徴」にかかわる議論から国民を排除しているのです。

    このような国民不在の密室談合政治に対して出されたのが先日の「読売新聞の主張」です。今般、週刊ポストも「愛子天皇」を求める記事を出しましたね。

    密室談合政治家が国民を排除し続けるのなら、メディアの皆様の力にも素直に期待したいと思います。議論を活性化する記事や報道がどんどん出てくれば良いと思います。いや、次から次へと出てくると思います。なぜなら、国民が感じている事が「記事」と言う形で世に出て来ているのです。

    追伸
    「静謐」と言う人には「密室談合政治家」の烙印を押しましょう。

  • この人は身内を三笠宮と養子縁組させたいのだと思います。

    >愛子内親王殿下と佳子内親王殿下は天皇陛下の近親となるため、婿養子を取るなら、その他の皇族女子が相応しいと考えられる。

    愛子さまと秋篠宮家次女を外すのは三笠宮の女王よりも序列が上だからです。
    愛子さまと秋篠宮次女の養子は三笠宮の養子よりも上位になる、つまり三笠宮の養子を狙っているこの人の身内、竹田宮が下位になってしまうのでそれを許さないのです。

    皇室復帰した時に三笠宮の養子が他の養子よりも継承順位が上位になるように牽制しているのです。

  • 皇位継承問題の議論を広く国民に委ねよ!」~たがや亮衆院議員(れいわ新選組)が質問主意書を提出、石破茂首相に答弁求める

    篠原常一郎のインテリジェンスウェポン    2025年6月17日

    上記文言で検索を、、

    >本日(6月17日)、れいわ新選組たがや亮衆院議員が「皇位継承問題の議論を広く国民に委ねることに関する質問主意書」を額賀福志郎衆議院議長に提出。質問主意書は、衆参両院の議員が国会開会中に内閣総理大臣に対して提出できる文書質問で、答弁は閣議決定を経て首相名で行われる。

     (詳しくは本文で)

  • 旧宮家男系男子の方は、私から見れば、街中のただのおっさんに過ぎず、このような方を天皇陛下として敬愛することなどできません。昭和に生を受けた者としては、昭和天皇の子孫の皇族の方に皇位継承をいただきたいと願っており、そうなると、敬宮様たったお一人となってしまうのですが、不幸にも敬宮様の子孫が途絶えてしまった場合、そこで皇室は終わりにしても良いと思っています。

    私の考えは、あくまで一個人の勝手な考えですが、最も大事なことは、日本国民の最大公約数がどうなっているかだと思います。国会議員の方々には、もっと積極的に深く世論調査を実施していただき、その結果を尊重する姿勢を取っていただきたいです。

  • 旧宮家の男子養子案は反対です。絶対反対! 

    竹田田氏は皇族になりたいのではないですか?だから、こんなことを言ってるのでしょう。男子だけに皇位継承させるのはもう無理でしょう。性別関係なく天皇の長子、若しくはお子さまの中のおひとりに。人物本位というのでしょうか。皇族の数が少なければ公務の精査をすればいいのです。

    水族館や植物園に行くことが公務ですか?そういうのは私的で。すると、秋篠宮家の公務ってずいぶん減るのでは?見ているとわざわざ泊まりにしているようにも思いますね。ムダ!公務が終わったらさっさと帰る。昭和と比べると公務の値打ちと言うか軽くも思えてきて。

  • 2024年腐敗認識指数ランキング、日本は年々低下の20位

    2025/02/19 Media

    上記文言で検索を、、

    >2024年の腐敗認識指数の上位3カ国は、180カ国・地域中、100点満点中90点のデンマークを筆頭に、フィンランド、シンガポールと続いています。日本は前年の16位からランクを落とし、71点で20位でした。

    主要国では、ドイツが15位、イギリスは20位、フランス25位、米国28位、イタリアは52位、また、中国は76位、インド96位、ウクライナ105位、ブラジル107位、ロシア154位となっています。隣の韓国は30位、北朝鮮は180カ国中170位になっています。最下位(180位)は南スーダンです。英国、米国、日本が長期的にスコア(順位)を下げているのが気になります(CPI2024を参照)

    (詳しくは本文で)

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