【YOUR VOICE】「皇統は万世一系」はいつ、誰による発想なのか 歴史、科学的な面から考えてみたい

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皇統が万世一系は、「皇国(みこく)」or「神の国」の発想です。

これは、江戸時代中期の本居宣長が元祖です。上田秋成の反論が正当だと思います。宣長の皇国史観は大東亜戦争(この名称からして既に、日本版中華思想である)で大敗するまで影響力を持ち続けた。しかし、バブル崩壊(1990年代)以降、日本会議などの戦前回帰的な皇国史観、歴史修正主義が力を持ってきた。

例えば、2000年の森喜朗内閣総理大臣(当時)「神の国発言」はこちらをご参照ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E5%9B%BD%E7%99%BA%E8%A8%80
(全文の問題個所はフォントサイズが大きくなっています。)

本居宣長は、日本は「四海万国の元本宗主たる国」であると主張した。その理由は色々あるが、皇統が万世一系であること、一度も外国から侵略されたことのないこと、国土が美しいこと、その他数え切れないくらい多くの美点があることを挙げた。

宣長曰く、「宇内に於て皇国に及ふ国なし」。同時に宣長は、中国を国土が大きいだけの二等国と断じ、さらにキリスト教などの偽教を戴くヨーロッパ諸国も日本に及ばないと論じた。かくして、日本の最高神である天照大神は世界の最高神となり、その子孫である天皇は世界の盟主となる。後に言う、皇国史観の誕生であった。

これに対して、上田秋成は激しく反論した。

舶来の世界地図を見るに、日本は東洋の島国に過ぎない。その島国が世界の中心であると説いても、誰も納得しないであろう。また、文字がない国にすら、様々な神話が存在しており、日本神話が世界の絶対的真理であるという保証もない。そもそも、日本神話の中に、天照大神が世界神であるという記述は見当たらないのだ。それぞれの国の人間が各自固有の神話を信じるのが当然であり、天照大神=世界神という宣長の説は、誇大広告である ― これが秋成の主張であった。

上田秋成と『雨月物語』
https://ncode.syosetu.com/n9203bt

私なりに歴史、科学的な面から考えてみました。

1. 漢字、稲作、鉄、仏教、儒教は、中国・朝鮮半島から日本に入った。教えてもらった相手よりも上とは言えない。

日本最古の仏教説話集『日本霊異記』は編者景戒の強い自度の意識を基本に成立したとされるが、実際には所収の各説話中に、明らかに中国の説話・伝承を主とした他国の説話の影響・引用が数多くみられる。
https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=3046

1. 魏志倭人伝の邪馬台国の女王卑弥呼は、相手を侮辱した当て字との説がある

倭:小柄な人びと(矮人)だから倭と呼ばれたとする説を述べ、他にも「倭」を蔑称とする説もあるが、「倭」の字が悪字であるかどうかについても見解が分かれる。

私見:邪と卑の漢字が良い意味にとれない。→中国から日本は、下の国に見られていたことになります。

1. 太陽神はいない
太陽は核融合で輝く。推測年齢は約46億年。日食は、月が地球と太陽の間に来て、月の影が地球上に落ちることによる。仮に太陽神がいたしても、日本単独ではなく、世界や太陽系の神になる。

1. 神から人間は生まれたのではない
ダーウィンが『種の起源』で提示したのは、「猿と人間には共通の祖先がいる。猿と人間はその祖先から枝分かれしてそれぞれに進化した」

(愛知県在住:AMさんより)

画像引用:『神道政治連盟』神政連が目指す国づくり



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