2019年に導入したMRI装置は今どこへ… まさか御仮寓所は秋篠宮家の「病院」として建てられた? 

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ここ何年間もキャノンのMRI装置を使用している様子の宮内庁病院。やはり新しい方が良いらしいが…(画像はイメージです)
ここ何年間もキャノンのMRI装置を使用している様子の宮内庁病院。やはり新しい方が良いらしいが…(画像はイメージです)

先の「夫婦ベトナム観光旅行」前の記者会見がどうにも不評な秋篠宮妃紀子さまについて、筆者は、年齢相応の物忘れとは異なる脳機能の低下がおありなのではと感じた。

生まれ持った知能指数や認知機能は誰しも加齢とともに鈍化・悪化し、心身に様々な兆候や症状が現れてくる。「安心するためにも1度くらいは脳の検査を」と薦められる年齢ではないかと思うが、外部の医療機関ではよからぬ情報や噂が漏れて出てしまう。宮内庁病院ですべての検査を受けられれば、それが理想的だ。

そこで、この病院についてあれこれと調べてみたところ、思わぬ疑問に出くわした。



◆「最新設備が立派」と高評価

皇族、宮内庁や皇宮警察の職員とその家族、さらに職員の紹介状を持つ一般人のみが診察してもらえる国立・宮内庁病院。医師・看護師が50名おり、診察科目は内科、外科、皮膚科、泌尿器科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、歯科だという。

施設こそ古いが、「医療設備は最新のものを揃えている」との評判があるため、この病院にはMRI(磁気共鳴診断)やCT(コンピュータ断層撮影)といった装置も完備されているのだろう。あとは、外部から精神科、脳神経内科、あるいは老年科や老人精神科などの名医をお呼びすればよいのではないだろうか。

ところがここで、ふと疑問に思ったことがある。昨年、今上陛下は前立腺に関するMRI検査を、なぜ東大病院でお受けになったのだろう。宮内庁病院にMRI装置はないのか、それとも古すぎるのか…!?

 

◆MRIもCTも装置は以前からあった

実は2018年4月、宮内庁病院はそれまでのMRI装置の賃貸契約をやめ、以下の理由から新しくキャノン・メディカル・ファイナンス社と契約。宮内庁がHP内の公共調達の適正化について(平成18年8月25日付財計第2017号)に基づく随意契約に係る情報の公表(物品・役務等)というPDFにて発表していた。

磁気共鳴断層撮影装置及び超音波診断装置は,当初の借入期間満了後も各々の装置は支障なく稼働していることから,再借入を検討し調査を行った結果,明らかに市場価格よりも低価格で同者から借入できることが判明したため。(会計法第29条の3第4項)

 

つまり、MRIもCTもかねてから装置は存在し、2018年に異なる会社とリース契約を結んだのは、「低予算で借りられるところ」が見つかったためだったようだ。



◆2019年に「最新式」が欲しくなった!?

ところが、ほどなく宮内庁病院はそれを最新式の一台に切り替えることを要望。宮内庁は2019年2月付でこんな入札公告を出した。

宮内庁病院のMRI装置については2019年2月に入札公告が現れ、4月15日に落札したはずだが…(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)
宮内庁病院のMRI装置については2019年2月に入札公告が現れ、4月15日に落札。おそくとも9月には納入された(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)

 

その2か月後、以下の通り落札に成功したのは、やはりキャノン・メディカルファイナンス株式会社だった。契約金額は1億4,400万円強で、落札率は64.6%。宮内庁は予定価格として2億2,000万円超を用意していたようだ。

MRI装置を借りるのに、2億円超の予算を考えていた宮内庁(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)
2019年、新しいMRI装置を借りるのに、2億円超の予算を考えていた宮内庁(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)

 

そして、その後に皇室で「ある出来事」が起き、国民に驚きのニュースが伝えられた。

 

◆美智子さまが乳がんと診断される

なんというタイミングだろう。宮内庁病院が新しいMRI装置を導入することにした3か月後、上皇后美智子さまは健康診断の乳腺エコー検査左乳腺に腫瘤が認められた。

追加のMRI検査が7月15日に東京大学医学部附属病院で行われ、乳がんと診断されたことから、乳房の部分切除手術が9月8日に同病院にて行われた。

高価で性能の高いMRI装置が宮内庁病院に導入されたのではないのか(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)
高価で性能の高いMRI装置が宮内庁病院に導入されたのではないのか(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)

 

一方、宮内庁では新しいMRI装置のリース料として、それまでのほぼ倍額となる年間5,000万円超の予算を組むようになった。

2019年を境にMRI装置の保守費用が倍にはね上がったのは、装置が新しくなったから(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)
2020年(平成32年)からMRI装置の借上げ費用が倍にはね上がったのは、装置が新しくなったから(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)

 

ちなみに東京大学医学部附属病院のウェブサイトを調べてみたが、乳腺専用MRIは現在もまだ導入されていない様子だ。

ここなら最新の乳腺MRI装置があるのかと思いきや…(画像は『東大病院』のスクリーンショット)
ここなら最新の乳腺MRI装置があるのかと思いきや…(画像は『東大病院』のスクリーンショット)

 

なお各医療機器メーカーとも、その時期に超鮮明な画像を可能にする最新型のMRI装置を続々と発表していた。たとえばキャノン・メディカルシステムズは、最上位機種として2019年から「Vantage Galan 3T/ZGO」や「ハイエンド3T MRI/Vantage Centurian」を、次々とデビューさせていた。

しかし価格が10億円を軽く超えるようになり、ポンと購入できる医療機関は多くはない。一般的には8年や10年のリース契約となり、精度が上がった分、保守費用も高くなったという。

せっかく新しい装置が導入されるのだ。高齢者の乳がんは進行が遅いわけだし、間もなく宮内庁病院に納められる新しいMRI装置を待ってみてもよかったのでは…?



◆新しくなったMRI装置。しかし…

外部の医療機関からその道の権威をお呼びするとしても、宮内庁病院に最新のMRI装置があり、それで精密検査を受けられるなら安心だ。問題は「果たしてそれが活用されているのか」ということだ。

なぜなら今上陛下は昨年、腫瘍マーカーである前立腺検査PSAの値値が正常よりやや高いことから11月にMRIによる精密検査を受けられたが、そちらも東大病院だったではないか。どんなに遅くとも、2019年9月中には新しい装置が宮内庁病院に納入されたはずで、その後は一体、どこでどなたが使用したというのだろう。

 

ちなみに装置の契約満了日は、平成36年(令和6年/2024年)3月31日だそうだ。

宮内庁病院のMRI装置は平成36年3月末までのリースであるという(画像は『JETRO』のスクリーンショット)
宮内庁病院のMRI装置は平成36年3月末までのリースであるという(画像は『JETRO』のスクリーンショット)



◆突拍子もない仮説/病院かもしれない御仮寓所

サイゾーウーマンや女性自身が報じていたが、秋篠宮邸には改修・増築工事の前から「看護師が詰めている部屋」なるものがあったという。おそらく今も体制は変わらないだろう。

隣は看護婦の詰め所という環境で悠仁さまは生まれ育ってきた(画像は『女性自身』のスクリーンショット)
隣は看護婦の詰め所という環境で悠仁さまは生まれ育ってきた(画像は『女性自身』のスクリーンショット)

 

2019年2月に秋篠宮家の御仮寓所が完成 ~ 美智子さまの乳がんが発覚 (最新のMRI装置が必要だと納得させるよい理由に) ~ 新しいMRI装置の導入と、タイミングがどうにも合いすぎている。なのに今上陛下が前立腺肥大を患われても、精密検査をそれで受けられないとは一体どうしたことか…。

かつては「葬祭センターみたいな雰囲気だ」と感じていた御仮寓所(写真・左の中段)だが、なんとなく全国どこでもある中規模病院の建物のようにも見えてきた。業者もこれなら違和感なく医療機器を搬入、設置してくれることだろう。

左の中段が分室(旧ご仮寓所)。全国どこにでもある中規模病院のデザインとどこか共通する(画像は『Google検索』のスクリーンショット)3
左の中段が分室(旧ご仮寓所)。全国どこにでもある中規模病院のデザインと、どこか共通するのでは…(画像は『Google検索』のスクリーンショットを合成したもの)

 

住人が減った後に、電気関連の工事が複数箇所で追加されているというのも、医療機器の充実を図るため? 引っ越しを「自分たちでやる」と言い出したのも、業者に絶対に見られなくない “診察室” でもあるから? ひょっとしたら、秋篠宮家のどなたかが定期的な精密検査が必要な状況で、宮邸とつながる2億円通路も実は通院姿を隠すため?

……もう、いちいち筆者の妄想をかきたててくれるご一家である。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『JETRO』宮内庁 – 入札公告(物品・サービス一般)磁気共鳴断層撮影装置1式

『東大病院』乳腺・内分泌外科

『宮内庁』落札者等の公示令和 元年5月21日

『宮内庁』公共調達の適正化について(平成18年8月25日付財計第2017号)に基づく競争入札に係る情報の公表(A)

『宮内庁』公示事項選 ― 上皇后陛下の再検査の結果とご手術について

『宮内庁』公共調達の適正化について(平成18年8月25日付財計第2017号)に基づく随意契約に係る情報の公表(B)

『宮内庁』平成31年度歳出概算要求額総表 皇室費所管 (皇室費)

『女性自身』悠仁さま 改修後のお部屋は異例の広さに…17歳当時の天皇陛下を上回るレベルか

『エトセトラ・ジャパン』佳子さま、もしや屋上でプライベートパーティーでも…? 1人で暮らす御仮寓所の屋上に新たな電設工事