3年後の創立150周年記念事業を成功させたい東大 悠仁さま合格で秋篠宮家はますます寄付を?
東京大学は今月6日、国民が注目するなか学校推薦型選抜の出願を締め切った。おそらく農学部の志願者のなかには、秋篠宮家の長男・悠仁さまのお名前もあるのだろう。現在は第一次選考の審査が行われるとともに、農学部および教養課程の駒場キャンパスで改修や増築の工事が次々と行われている。
そうした状況に、国民が「秋篠宮家はいくらお金を積んだ?」などと騒がしくなっているが、一方で東大は複数の事業について常に寄付を募っている。やむを得ず授業料を年間11万円値上げ、という話も悲しくなるが、母校の資金難を何とか助けようと、同窓生らも懸命に寄付を続けているのだ。
そんななかで感じるのは、秋篠宮家からの高額の寄付という噂が本当だとして、その恩恵を受けているのは現時点では悠仁さまが通うキャンパス、学ぶ校舎だけのようだが、ご入学後はあちこちへの高額寄付(原資は国民が納めた税金であろうに)を求められるのではないかという不安だ。
◆農学部ばかりが工事続き?
ヤフーニュースで今、女性セブンによる『【悠仁さまの進路“本命”】東大農学部の校舎、老朽化が進む他の建物を差し置いて改修 これまでの進学先では“入学準備”ともとれる工事が行われていた』という記事が注目を集めている。
東大は農学部1号館(工事は終了)と5号館(来年の予定)改修工事が行われ、駒場キャンパスも1号館の改修工事に加え、新しい図書館を建設する予定だが、記事ではこの部分が特に気になった。
東大には、歴史ある建物も多く現存するだけに、近年は老朽化対策に力を入れている。2022年には、2019年に策定した「東京大学インフラ長寿命化計画」を改訂。特に老朽化が著しく、優先的に整備すべき建物として23棟をリストアップした。だが、そこに農学部5号館は入っていなかった。
「確かに竣工から50年以上経っている農学部5号館が古いことは事実です。しかし、リストのなかには築90年を超える建物もある。より耐震性などが脆弱な建物を差し置いて、リストにない農学部5号館を改修するというのはいささか不自然です。その上、悠仁さまの東大進学が取り沙汰されるこの時期に、話が具体化するというのも気になりますね」
どの国立大学も資金難だが、東大も例外ではないのだろう。そんな中で、悠仁さまをお迎えするから恥ずかしくないように、などという見栄やサービス精神ひとつで大赤字覚悟の工事・整備などできるわけがない。工事はやはり、破格のお金が入ってきたからできる(できた)のだ。
そして、秋篠宮家が本当に高額の寄付金を納めていたとしても、国民の猛烈な批判をかわすため個人名を避け、どこかの法人を通じて行えば金融機関にも悟られずに済む。悠仁さまが東大に合格するも秋篠宮が高額の寄付をした形跡はない ― こういう顛末が、実は一番「いやらしい」と言われるような気もする。
◆赤門を再び開く工事も寄付金が必要
このたび埼玉県在住のSさんが教えてくださったが、2027年に創立150周年を迎える東大は、ホームページに「東京大学創立150周年記念事業募金を開設」というページを設け、同窓生や関係者に広く寄付を呼び掛けているそうだ。
事業は3つのプロジェクトからなり、目玉は「ひらけ!赤門プロジェクト」。老朽化に伴う耐震性の問題から2021年2月以降閉鎖されていた赤門(旧加賀屋敷御守殿門・国の重要文化財指定)を、創立150周年に合わせ再び開こうというものだという。
Sさんは「ご存じのとおり、赤門は貴重な東大のシンボルで、この補強・修復は少なくとも農学部や駒場1号館の改修より優先したいところです。なのに、東大は悠仁さまのための裏門を開くことを優先させました」と憤りを隠せない様子だ。
どう考えても、その工事は各校舎の改修工事ほどの費用はかからないだろう。悠仁さまファーストでトントン拍子に進む工事や整備はうらやましい限り。他の学部の学生、教職員、関係者の皆さんはどう感じていらっしゃるのだろう。
ちなみに、その赤門プロジェクトに対し、現時点でこれくらいの額が集まっているもようだ。
◆寄付金が頼りの創立150周年記念事業
1,000万円とはちょっと驚くような額である。だが、学力も怪しい息子を東大にねじ込もうとする両親は、しっかりと足元を見られている。東大はこの創立150周年記念事業を成功させるためにも、秋篠宮家からの破格の寄付を期待しているのではないだろうか。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『ヤフーニュース』【悠仁さまの進路“本命”】東大農学部の校舎、老朽化が進む他の建物を差し置いて改修 これまでの進学先では“入学準備”ともとれる工事が行われていた
・『東京大学』2024年11月15日「東京大学創立150周年記念事業募金」について