秋篠宮家負の法則発令か 「悠仁さまは大きいものがお好き」の恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークが認定を返上

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今月中旬、福井県の勝山市についてちょっと気になるニュースがあった。恐竜の化石がざくざく出てくる地質資源ゆえ、2009年にその分野でのジオパーク認定がなされた同市。さらに秋篠宮家の長男・悠仁さまがトンボを採り、観察する楽しみを覚えた地でもあるが…。



 

◆悠仁さまが気に入った「大きいもの」

2022年11月にメディアが報じていた「悠仁さまは “トンボと大きい物” がお好き」という話題。その “大きい物” として挙げられたのが、2013年8月10日、満6歳にして勝山市の県立恐竜博物館で知った恐竜の魅力であった。

福井県勝山市の地質的な歴史をたどると、昭和57年に中生代白亜紀前期のワニの全身骨格化石が発見されている。恐竜化石の発掘調査事業が続けられてきた福井県では、ほかにもフクイラプトル、フクイサウルスの全身骨格が復元され、恐竜の卵、幼体の骨、足跡化石など学術的に貴重な恐竜化石が多数発見されたという。

 

◆審査のあり方に疑義が

ところが読売新聞は今月16日、『「恐竜渓谷ふくい勝山」ジオパーク認定返上の方針…市「審査のあり方に疑義が生じている」』という記事を出した。

そこにはこんなことが書かれていた。

福井県勝山市は、学術的に貴重な地形や地層がある自然公園「日本ジオパーク」として日本ジオパーク委員会に認定されている「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」について、認定を返上する方針を決めた。市は「認定審査のあり方に疑義が生じている」としている。返上は全国で2例目となる。

 

勝山ジオパークは、恐竜化石の発掘現場や、研究成果を紹介する県立恐竜博物館を核とし、2009年に市全域が認定された。ジオパークは4年ごとに委員会による再認定審査があり、条件付き再認定となった場合には、2年後に審査を受ける必要がある。勝山ジオパークは、23年に条件付き再認定となり、今年再審査を受ける予定だった。

 

市未来創造課によると、23年の条件付き再認定の際、県や博物館との協力協定の必要性を指摘されたといい、「すでに連携はとれているが、弁明の機会が与えられなかった」ことを返上の理由に挙げる。23日、同市のジオパーク推進協議会で正式決定するという。

 

日本ジオパーク委員会の認定を得たジオパークは、全国に48地域あるもよう。認定を返上することになったのは、他に熊本県の「天草ジオパーク推進協議会」があるという。資格・認定の「はく奪」や「取り消し」ではなく、「返上」という表現にも注意が必要かもしれない。

 

◆ジオパークの認定とは

「優れた地形・地質遺産」を持つ地域は、まずは日本ジオパーク・ネットワーク(本拠地:東京都千代田区)に加盟。その後、日本ジオパーク委員会が審査基準を満たしているかどうかを判断する。

認定されれば、自然環境、地質遺産の保護、環境の保全に貢献し、ジオツーリズムなどを通じて地域観光にも寄与し、教育・研究に活用してもらうことに努めながら、さらにユネスコ世界ジオパーク(UNESCO Global Geopark/2015年11月)の審査基準をも満たすよう目指していく。現在国内の10地域がユネスコ世界ジオパークにも認定されているそうだ。

 

◆博物館や県立大学との連携が… 

そしてこちらは今月23日、同じ件でNHKが『福井 勝山市が「日本ジオパーク」認定返上を正式決定』として報じた内容である。

貴重な地形や地質で、教育や観光への活用が期待される地域として「日本ジオパーク」に認定されている勝山市は、「審査のあり方に疑問がある」などとして、認定を返上することを正式に決めました。これは23日、勝山市で開かれた、市や県などでつくる協議会で、正式に決まりました。

 

勝山市は、恐竜化石が多く見つかる貴重な地形や地質があることから、2009年から「日本ジオパーク」の認定を受けていますが、勝山市はおととしの審査で「恐竜博物館や福井県立大学との連携が十分でない」などと指摘され、ことし、改めて審査するという条件付きで再認定されました。

 

23日の協議会では、「ジオパーク」という名称がなくても地域の資源をまちづくり活動に活用していけるとか、県や恐竜博物館はすでに協議会のメンバーで、連携は十分出来ているなどといった意見が出されました。この後、協議会のメンバー20人で採決が行われ、賛成多数で認定を返上することを決めました。

 

これはちょっと意外だった。勝山のジオパークは当然、地元の博物館、国立大学といった教育施設とは、細部にわたって常に連携しているものと想像していたからだ。そういった連携を抜きに、どう知的環境を維持してこれたのだろうか。

そういえば2013年、勝山市で秋篠宮家をアテンドした環境保全推進コーディネーターの男性は、その頃に福井大学の特任准教授に就任したばかりであったが、ESD推進(持続可能な発展を目指す教育)、自然環境の保全と地域の持続的発展の両立、調和を図るなど、かなりの尽力があったとされる。

さらに、日本ユネスコ連盟中部西ブロック活動研究会で発表を行うなど、ESD推進を理念に掲げるジオパークにもおおいに関与していたのであろう。だが、ある事件がきっかけで失脚し、以後その方の力や人脈を頼ることは困難になったと思われる。




◆「天草ジオパーク」はなぜ返上?

日本で初めてジオパークの認定を返上したという「天草ジオパーク」。そちらの返上理由も気になってくるが、2019年11月、日本経済新聞は『日本ジオパーク初の返上へ 天草、交流人口が増えず 九州・沖縄』という記事で、こう伝えていた。

 

貴重な地形や地質が残る自然公園「日本ジオパーク」に認定されている「天草ジオパーク」(熊本県天草市など)が、認定を返上する方針を固めたことが12日、分かった。日本ジオパークネットワーク(東京)によると、認定を返上すれば日本ジオパークで初めて。

 

同市など2市1町でつくる天草ジオパーク推進協議会は来年3月の離脱を予定しており、理由を「費用負担が大きい一方、交流人口の拡大につながらなかったため」と説明している。天草ジオパークは1億年前の地質が残り、2014年に認定された。

 

認定後、再認定を4年に1度受ける必要があり、18年の審査で「天草の魅力を十分に伝えられていない」などと指摘されて条件付き再認定とされた。天草ジオパーク推進協議会で議論したところ、「解説板の設置などにかかる費用対効果が見られない」などと日本ジオパークからの認定返上を推す意見が出たという。

 

日本ジオパーク委員会は、認定したジオパークの宣伝、集客活動に力を貸すもようだが、それに関して天草ジオパーク推進協議会の人々は「費用負担が大きいのに、来場者が思ったようには増えない」という不満を抱えていたということになるだろう。

 

◆勝山市は「審査」がどう問題だったのか

勝山市の「審査のあり方に疑義」とは、一体何があったのだろう。日本ジオパーク委員会の公式ウェブサイトから、『募集と審査(要領,ガイドライン)』というページを紐解いてみることにした。

その「日本ジオパーク委員会審査基本方針(2021 年 2 月 5 日第 41 回日本ジオパーク委員会決定)」には、こんなことが書かれていた。

 

認定する上での基本方針(画像は『日本ジオパーク』のスクリーンショット)
認定する上での基本方針(画像は『日本ジオパーク』のスクリーンショット)

 

所々を抜粋し、まとめて紹介させていただくとーー。

 

日本ジオパーク委員会は、地質遺産の価値の評価と、その保全、活用の仕組みと取組を中心に審査をします。審査では、「ジオパークを目指す地域は、持続可能な地域社会の実現のために、ジオパークとして、その地域にあったやり方で住民、行政、研究者などが、ともに考え続けているかどうか」を重要な判断基準としています。

 

ユネスコ世界ジオパークや日本ジオパークでは、上述の目的を達成するため様々な実践が行われています。審査を受ける地域は、そうした成果を十分に踏まえたうえで、世界や日本のジオパークの質をこれまで以上のものにする活動を示す必要があります。

 

日本ジオパーク委員会の審査は、プレゼンテーションや現地調査を実施します。日本ジオパーク委員会は、現地調査を、調査員と被調査地域の人々とがより良いジオパークの実現に向けて共に考え、学び合う場としても位置付けています。

 

2.1.2 新規認定審査で評価するポイント

・活動主体が、ジオパークの考え方を十分に理解しているか
・活動主体が、地域の地質遺産について理解し、保全し、その価値を伝えているか
・活動主体が、ジオツーリズム等の方法によって、地質遺産等の地域資源活用を図ろうとしているか
・ジオパークの活動を今後、進めていくための仕組み、体制ができているか
・これまでに申請地域で行われてきた研究、保全、教育、ジオツーリズム等の事業や活動が、日本ジオパークになることにより、より発展することが見込めるか
・既に開始している活動や認定以降に始めようとしている事業や活動が、ジオパークの理念に照らして適切かどうか
・地殻変動や地震活動、火成活動等によって引き起こされる災害の経験・知見を基に、どのような防災・減災活動が行われているか

 

つまり、上に挙げられたうち1つ、あるいは複数の項目で「条件を満たさなかったのに認定の判断が下った」ということなのだろう。日本ジオパーク委員会は会議議事録・資料を順次公開しているため、そちらにも注目が集まりそうだ。

 

◆まとめ

秋篠宮家、特に悠仁さまにおいて、もしも知的な印象が強く、国民の支持や信頼を得ているような状況なら、小中学生のお子様がいるご家庭などから「悠仁さまも楽しんだというし、うちも勝山のジオパークに出かけてみよう」といった声が自然と上がっているように思う。

あちこちの観光地を訪れた際、皇族がお越しになったことを誇る写真パネル、献上品、使用された豪華な食器などを拝見するとテンションはぐっと上がるもの。審査のあり方の問題とは別に、“悠仁さま効果” による集客はあったのかどうか、そちらも気になってしまった。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『NHK』福井 勝山市が「日本ジオパーク」認定返上を正式決定

『読売新聞』「恐竜渓谷ふくい勝山」ジオパーク認定返上の方針…市「審査のあり方に疑義が生じている」

『日本経済新聞』日本ジオパーク初の返上へ 天草、交流人口が増えず 九州・沖縄 2019年11月12日

『日本ジオパーク委員会 Japan Geopark Committee (JGC)』募集と審査(要領,ガイドライン)

『日本ジオパーク委員会 Japan Geopark Committee (JGC)』会議議事録・資料

『FRIDAY』福井大准教授が教え子を殺すまでの「禁断の5ヵ月」全詳報2015.3.19

 

4件のコメント

  • この“トンボと大きいものが好き”というニュースが出た時に、ヒサヒトサンは何歳なのだろうと思いました。

    こういうのは幼稚園児とか幼稚園に入る前のお子さんの好きなものではないでしょうか。これを何の臆面もなく出して来るあたりがこの一家と周りのカタカタのうましかな所だと思うのですよね。

    大層な肩書の吉田氏は皇嗣職大夫として、最近はこの一家の嫁の公務に付いて回っているようですが、“朱に交われば赤くなる”の諺同様なんだが威厳が無くなった感じがするのは私だけでしょうか。

  • やはり、あのトンボ博士も原因の一つだろうと考えます。あのような事件が起きては大学との共働関係など保てるわけもなく、子供の安全にも関わる危機だからです。

    研究者が犯人だったという、まるで山村美紗のサスペンスにあるような展開に、地元ではすっかり嫌気が差し、しかも悠仁さん推しの男系派日本会議稲田議員がいて、あれこれと要求されても困るんでしょう。

    恐竜とトンボの二点で悠仁さんは福井県と絡みつこうとしましたから、どちらも有り難くない話。恐竜はジオパーク構想とは関係なく、福井県の顔になったので、もう余計な干渉は受けたくないとの本音も感じられます。

  • 麻生氏の目的…読者さまの陳情書

    2025年05月31日「ブログ、ブルーサファイア」でご覧を、、

    >子さんの出産の報を受けて

    麻生太郎 殿

    本来男系女系という概念は必要ないと考えるが、御党がどうしても女系天皇を容認できず、男系を守りたいのであれば、先ずは現在皇室にある男系の女性皇族に継承資格を認める必要がある。

    今ある男系の女性皇族、とりわけ天皇の皇女であられる愛子内親王に継承資格がないのにも関わらず、一般人として生まれた旧宮家男子を復帰させ、そこに男子が出生すればその子が継承資格を持つ、そのような道義や国民感情に反した法案に賛同を得られるはずもなく、すなわち「旧宮家男子の復帰よりも男系の女性皇族に継承資格を認めるのが先」である。つまり、現在の典範第一条を「皇統に属する男系の男子」から「皇統に属する男系の子」と改正する。

     (詳しくは本文で)

  • お皿さまの本心が出た!

    2025年05月31日「ブログ、ブルーサファイア」でごらんを、、

    >この記事では、私たちが「まさか」と思っていたことに無神経に触れています。

    "小室眞子さん 第1子出産
    眞子さんの子供が男児だった場合、皇族や皇位継承者になる可能性はあるのか。″ 

    ないよ!
    話題にすること自体がおかしいし、く〇っています。
    もう二度とこのことを文字にして記事を書かないでいただきたい。

     (詳しくは本文で)

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