突然ではあるが、あなたは皇室のネタを扱う『皇室カフェ』という名のブログを訪問されたことがあるだろうか。

天皇御一家を敬愛しておられるものの、深く読んでみると秋篠宮家推しであることに気付かされる。読者のターゲットは誰？なぜ誰にもここまで気づかれずに活動してきたの？という不思議さもあるようだ。さらに、そのブログにはトンボ論文について大変気になる話が綴られていたという。

◆ひょんなことがきっかけで…

先日、弊ブログのX（Twitter）のアカウントに長い間使われてきた「受験生は夜も懸命に勉強」というUnsplashのイメージ画像を、ハーバード大学の一角にある美しい門の写真に変更した。

理由は、Xで相互フォロー中の「うのきぬこ」さんが例のトンボ論文に関してあれこれググっておられたなか、ちょっと気になるブログを発見したとポストされたことにある。ブログに使用していたアイコンの写真が同じものだったらしく、「これもエトセトラなのか？」ということになったようだ。

そこで先方のブログを確かめてみると、Word Pressから選択できるテーマ（全体的な構成、デザインのこと）は完全に異なっているものの、ひとつずつ記事を見ると、雰囲気からエトセトラの記事を簡素化し、リライトしているのかも…と感じる部分が結構あった。

そして、トンボ論文に関する重要なポイントに奇妙なミスと説明があるという。うのさんによる発見をご紹介させていただきたい。

「正誤表」を発表したのは、日本動物分類学会ではなく国立科学博物館である。うのさんがブログ主さんに問い合わせをされたため、後ほど記事のその部分は削除なり修正なりされたと思う。

いずれにせよ、エトセトラが適当なことを書いているなどと言われるのは困るため、とりあえずこちらはXのアイコンの画像を変えてみた。

◆国民の知らぬ間にトンボ画像が差し替えられた可能性

なんと記事には、当初こうも書かれていたそうだ。

捏造疑惑が報じられた際、論文を発表した機関（日本動物分類学会）はすぐに独立した第三者による調査を行いました。 この調査により、前述したミスは確認されましたが、捏造の意図はないことが確認されました。 その結果、問題点は誤解やミスに起因するものであり、捏造ではないという結論が下されました。これにより、論文の信頼性は大きく損なわれることなく、修正後に再度評価されることになりました。

 

修正後の論文では、主に以下の点が改善されました：

 

③ 修正後の論文内容について

データの正確性 　調査結果に基づいたデータが再確認され、間違ったデータや不正確な記述が修正されました。

 

写真の適切な引用 　トンボの写真の出典を明示する形で引用され、オリジナルの写真が適切に使用されました。

 

解釈の精度向上 　トンボの生態に関する解釈が科学的根拠に基づいたものに変更され、過剰な推測部分が削除されました。

日本の国民の知らない所、つまり水面下で国立科学博物館（その記事では残念なことに、日本動物分類学会と誤ってしまったようだが…）が、こんなことを画策し、また実行していたと疑いたくなる。

■学名ミス、池の誤認、タイポといった「8か所の修正」だけは公表しておこう。トンボの生態についても、科学的根拠に基づいた解釈だけに変更しておこう。

■捏造が疑われているトンボの写真は、別の写真に差し替えて、出典も明らかにしよう。

もしもこれが極秘の情報、かつ真実であればとんでもないことだ。うのさんはさっそく科博に「このような情報があるようですが」と問い合わせてみたが、数日間経っても返事がないそうだ。

◆ライターさんは預かった情報を書いただけの可能性

これだけ「国立科学博物館が悠仁さまの『赤坂御用地のトンボ相』論文を学術論文として掲載した」と報道されているのに、どうしてそのブログの記事は「日本動物分類学会の学会誌に掲載されている」などと伝えてしまったのか。

日付や付与された番号などは正しいため、おそらく単純に日本動物分類学会と国立科学博物館を混同してしまったのだろうと思うが、念のためうのさんがブログ主のyumeさんに問い合わせてみたところ、「貴重なご意見をありがとうございました」として、ざっとこんな内容のお返事があったそうだ。

今回はJ-stageに記載の学会誌『TAXA』の該当ページを引用した。参考にしていただきたい。

 

インターネット上でもある程度論文は閲覧できるが、詳細は所蔵検索をして大学図書館などで『TAXA』を閲覧されるとよいと思う。

 

原著論文には筆頭著者のメールアドレスがあるため、そこに連絡をしてみるという手段もある。

この感じからすると、Yumeさんご本人はミスがあったと理解していらっしゃらなかったことがわかる。まとめ記事として構成がとても上手なので、yumeさんは今年6月あたりからライターさんとして雇われ、しかし皇室に関しては失礼ながら実はあまり詳しくなく、テキストは誰か別の方から預けられていたという可能性もありそうだ。

◆秋篠宮家推しであろう

このとおりタイトルに「佳子さまさま」とあり、「悠仁さまの成績最下位説はガセ！優秀だった」などと言い切っているようだ。おそらく秋篠宮家推しなのだろう。それで、トンボ論文の話題についても「情報にちょっと手を加えて悠仁さまを擁護したい」となってしまったのだろうか。

また、「秋篠宮さまは安西孝之氏に激似」という巷の噂、そして「父―本人―息子の三代が一致するか、DNA鑑定を」と国民がうるさくなっているという話は、まったく取り上げられていない。その代わり、『【真相】佳子さまだけ可愛いのはなぜ？DNAが違う説は100%ガセなの？』という記事がある。ん…？こんな話あっただろうか。

ただ、不思議なのは2023年7月から記事を多数出しているというのに、今上派の人たちがこのブログの存在に殆ど気づかなかったことだ。読者層としてのターゲットは、いったい誰なのだろう。

◆まとめ：それでもどうか正しい情報を！

実は、もう1人の方がWayback Machineで調べてくださったが、このブログは数カ月前まで別のライターさんが担当していた可能性が高いそうだ。以前のプロフィールにはこうあったという。

「日本の皇族の方々に大変興味があり、わかりやすくお伝えすることが私のミッションです。このブログを通じて皇族の方々の新しい一面を発見したり、日本の文化や伝統についてもっと知りたくなったりするかもしれません。」

もしや、日本に暮らす日本語に精通した誰かが、自国に向けて皇室の情報を発信していた…!?

それが例えば中国だとすると、ちょっと厄介な気がする。YouTube、X、amebloやnoteなどは中国では閲覧できず、弊ブログのURLもどうせ超厳しいネット検閲システムの「グレートファイアウォール」でブロックされていることだろう。

そんななかで、中国の人たちが翻訳機を使用してこの「皇室カフェ」サイトだけを閲覧できているとしたら、情報源としての責任は重大であろう。特殊な情報を知り得る組織から情報が入ってくるのかもしれないが、yumeさんにはどうか常に正しい情報だけを発信していただきたい、そう願うばかりだ。

（朝比奈ゆかり／エトセトラ）

画像および参考：
・『皇室カフェ』皇室カフェへようこそ！