週刊ポスト記事に2つの重要な情報が 「互井先生のお人柄」「悠仁さまはトンボ観察のバイブル書をご存じない?」
4月22日付の『週刊ポスト記事(あの論文の誤りへの指摘を日本トンボ学会が揚げ足取りなどと擁護) 多くのコメントを一気にご紹介』に対し、2名の読者様からとても貴重な情報が寄せられた。
【YOUR VOICE】ではなく、記事として紹介させていただきたいと思う。
◆互井先生はお人柄が信頼できる
わたしは互井先生をよく存じ上げております。
他の先生方が、悠仁さまのトンボ論文には「触らぬ神に祟りなし」を貫く中、真剣に取り組んでくださいました。多分、初めてのことだと思います。
論文をあのタイミングで出すという意図は、大学受験が視野にあり、トンボの調査資料、つまり、悠仁さまのお手元の「記録」を、家庭教師であった飯島健氏がまとめ、科博の清拓哉氏が手直したり加筆したりしたのだろう、そんな風に日本トンボ学会の人々は理解していらっしゃったと思います。
性善説の立場でみるなら、そうなるでしょう。ところが問題は、「記録を取っていた」という部分です。国民から「では観察日誌の公開を」と迫られても誰一人それを目にしていないのか、ついに公開されませんでした。誰が記録したのかさえも、実態はわからないのですから。
互井先生は、長年にわたり自然を愛するトンボ好きの子どもたちと関り、調査し、指導する活動をされています。その活動の中で、先生は発見者が小学生であっても、論文を書くなら主著者はそのお子さんのお名前になり、先生方は共著者として、学名の間違いで「正誤表」を出すといった恥ずかしいことが起きないよう、十分にサポートされるご様子です。
皇族、赤坂御用地といった特殊な状況、そして国民が抱いた疑念をよくご理解されたうえで、互井先生や小関 裕兄さんは、学術的な疑義により「論文」という土俵の上で議論が展開されるよう、その素地というか問題提起をおこなった、しかも慎重に言葉を選びながらだと考えます。
日本トンボ学会で、他の先生方はどなたもそんな特殊案件に切り込もうとはしません。私は立派だと思います。互井先生を尊敬します。今後の議論や展開がどうなるのかを注視したいと思います。
◆「羽化」の表現はやはり正確であるべき
天下の科博がこんなことを言うとは…と、週刊ポストの記事のこの部分を読んで不思議に感じた方は多いのではないだろうか。

筆者はこれを読んだ時、こう思った。
プロ野球をテレビで見ていて、ゲスト解説者(小関氏)がせっかく「~選手の場合はテイクバックがこうで、リリースがこうで、フォロースルー全体としてバッター側から見ると…」と話してくれているのに、テレビ局(科博)が「そのあたり細かいことはいいです。うちは全部 “ピッチング” にしちゃってますから」と遮るようなものだと。
こちらは、別の読者様から寄せられた情報である。
トンボの学術論文を出すような方々、そして指導にあたる方々は、枝重夫先生による昭和51年の著書『トンボの採集と観察』を大切になさっているようなのだ。
その本のなかの「羽化」に関するページは、トンボ観察における最重要の知識を読者に与えており、画像を数点送ってくださった。







科博から皇族が第一著者として学術論文を出すというのに、どなたもバイブルのようなこういった本やウェブサイトを元に、羽化の正しい表現方法を悠仁さまにご指導なさらなかったのだろうか。
◆週刊ポスト記事、タイトルとこの部分が素晴らしい
今でも筆者は、週刊ポストが「小関裕兄さんの論考を否定する内容の記事を書くように」と宮内庁(紀子さま?)から命じられ、あの記事を書かれたのだろうと想像している。
そして、記事のタイトルが『《スクープ》悠仁さまが高校2年時に発表したトンボ論文に、専門家が研究者会報で指摘 「これは厳密には羽化とは言えないのではないか」と問題提起』であったことは素晴らしいと思った。
例えばヤフーニュースでも、ヘッドラインを読んだだけ(実際にその人たちが圧倒的多数だろう)なら、「悠仁さまの論文て、ついに専門家からも疑義の声が出たのね」となるだろう。
そして実際に記事を読むと、秋篠宮さまを怒らせるわけにはいかない日本トンボ学会の苅部会長のコメントより、多くの方がこの部分に感銘を受けただろうと思う。
研究対象の分野の選び方について、皇室ジャーナリストの神田秀一氏はこう言う。
「研究者として国民と競合しないよう、マイナーな分野を選ぶという配慮があるのかもしれません。逆に言うと、そうした天皇や皇族の研究に対して、他の研究者が誤りなどを指摘するのは相当勇気がいることです」
例えば昭和天皇の場合はこんな出来事があったという。皇室記者が語る。
「昭和天皇が皇太子時代の1918年に沼津御用邸近くの海岸で発見した大きな赤いエビは、1922年に新種として『シンパシファエア・インペリアリス』の学名が与えられましたが、その後、1982年に科博の研究員と常陸宮さまの共同研究で新種ではないことが判明しました。学名は取り消されましたが、昭和天皇は研究員に論文の誤りを指摘されても静かに受け止めたという。当時は天皇に学術上の誤りを指摘する研究員の勇気に感心しました」
前出の神田氏は「論文が様々な批評を受けることは研究者として経験を積むということ。根拠のある学術的な指摘であれば、学問の進歩にも繋がるはずです」と語った。
皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、こうして記事の最後に大切なことを国民に教えてくれた。
「羽化」表現に関して問題提起の論考を執筆された小関裕兄さんを、本当に多くの方が正しく評価し、称えておられることが想像でき、とても嬉しく感じた。
◆「大人の事情」のなかでも…
悠仁さまの『赤坂御用地のトンボ相』論文に対する疑義の声は、2023年12月から驚くことに半年間ほど続き、実際に研究論文の執筆をご指導されている先生方がいらっしゃる他に、日本トンボ学会の会員さまかも…と直感させる方がチラホラいらっしゃった。
「頭に入れておいて」「参考にどうぞ」といった感じで、記事にしてほしいということではなく、ご自身が所有しておられる本や図鑑の画像を添付してくださるのだが、非常に高価な専門書であったりすることが印象的だった。
このたび情報を下さった読者様たちを「そうでしょう」と決めつけることはできないが、筆者は「日本トンボ学会の多くの会員さまたちが『赤坂御用地のトンボ相』論文の実情をご存じで、大人の事情を大切にしながらも、トンボの知識のない筆者を時々助けてくださっていた」と、とても有難く感じている。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)