悪名高き中国・王林市の「犬肉祭り」は今年も開催されていた コロナ禍でやや小規模に

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中国の王林市・犬肉祭りは今年も開催されていた(画像はイメージです)
中国の王林市・犬肉祭りは今年も開催されていた(画像はイメージです)

中国・深セン市と珠海市が、昨年5月1日から猫および犬の肉の消費を法的に禁じるようになったことをご存じだろうか。折しも新型コロナウイルスのパンデミックにより、中国の人々は世界から「思いもよらぬ動物の肉を好んで食べる国民」という目で見られており、両市の改革はそうした印象の払しょくに一役買った。だが別の土地ではその翌月も、そして今年も、再びあの悪名高き食のフェスティバルが開催されたという。



世界で最も悪名高き食のフェスティバルと言われている、広西チワン族自治区・玉林(ユーリン)市の『犬肉祭り』。長年にわたり、愛犬家に限らず世界じゅうの人々から残虐すぎると猛烈な抗議を受け、しかし、それを無視して2009年から毎年開催されてきた。

このコロナ禍にあって、中国でも野生生物取引業界全般を規制する動きが出てきているにもかかわらず、犬肉祭りは今年も6月21日から30日まで開催された。ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)ほか複数の動物保護団体の活動家により、多くの犬が屠殺寸前に保護されたことを『humanesociety.org』『worldanimalsvoice.com』などが報じている。

夏至に合わせて犬肉を食べる風習がある中国。高齢者は犬の肉は暑気払いに抜群の効果があると強く信じているといい、一方で、若い世代は犬を愛玩動物としてかわいがる傾向が強く、「感染症の危険もあるし、殺して食べるなど野蛮だ」と抗議。国内でも考えは二分されているという。



王林市はこのフェスティバルに関与しておらず、公式ウェブサイトも存在しない。そのためネットで情報らしきものは得られないとして、動物保護活動家らは幹線道路を王林市に向かって走る大型トラックを逐一監視するしかないのが現状だ。

また、運び込まれる約15,000匹の犬のなかには誰かのペットだった犬のほかに、そして狂犬病のワクチンを接種していない野生の個体も含まれ、公衆衛生上の問題もはらんでいる。

辺り一面が血だらけになる屠殺場の鼻を突く臭い、そして生きている犬に串を刺し、火であぶり、熱湯の鍋に突っ込むそのむごたらしさは、毎年のことながら犬の保護に当たった活動家らを絶句させ、憂鬱な気分にさせている。

そんな中、今年のたった一つの救いは、来場者の減少からいつになく小規模な開催となったことだという。しかし、その残虐な食文化が廃れる日を待つことなく、来年こそは絶対に開催させないと彼らも意気込みを新たにしている模様だ。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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