「上海ファッションウィーク2013でデビュー」と謳う栗原菜緒さん 疑われてしまう理由はココだ

こちらで今年3月、紀子さま実弟の妻で下着ブランド『ナオ・ランジェリー』の女社長である栗原菜緒さんについて、「インタビューで元・外交官を名乗っていたけれど本当に…?」という記事を書いたことがある。そして今、新たに同ブランドが2013年の『上海ファッションウィーク』で華々しいデビューを飾った、と謳ってきた点が世間の注目を集めているようだ。
この件の発端は、YouTuberでジャーナリストの篠原常一郎さんが「ナオ・ランジェリーのデビューが『上海ファッションウィーク2013』だったというのは怪しい」と動画で暴いておられたことにある。女性たちがチームを組んでリサーチを行っておられるという篠原さんご夫妻。お次はどのような話が飛び出すのかと、とても興味深い毎日だ。
■似つかわしくない客層?
菜緒さんがYouTubeにアップしておられた『SHANGHAI FASHION WEEK 2013 / NAO LINGERIE』という動画を見て、筆者も正直かなり驚いた。観客席の客層がとにかく「???」なのだ。バイヤーさんを含む世界のファッション業界の人々ではなく、男性がギラギラとした目で身を乗り出し、カメラを構え、半裸のような女性たちを無我夢中で眺めているようにしか見えないのだ。

■では、何のショーだったのか
こちらは上海で2013年10月22~23日、上海市静安区延安西路にある「上海展覧中心」を会場に開催された『上海モードランジェリー2013(Shanghai Mode Lingerie 2013)』についての動画だ。
最後のクレジットにNao Lingerieの名が確認できるので、お時間の無い方は4分42秒目からご覧いただきたい。写真のモデルさんがパープルの下着姿でランウェイを歩いたのは、実はこのショーだったようだ。

この「上海モードランジェリー展」は、レースを含む下着の各種素材を扱う国際見本市の「アンテルフィリエール上海展」とのコラボとして開催され、日本でも一般社団法人・日本ボディファッション協会が取りまとめ役となって、業界の人々に広く案内されていたようだ。

■まとめ
『上海ファッションウィーク』は世界の著名なデザイナーがオートクチュールの美を競い合う場で、20年ほどの歴史がある。さらに5年ほど前からは「世界で最も注目が集まるショー」と報じられるようになり、観客席も業界トップの人々やセレブで埋め尽くされているという。
ナオ・ランジェリーがデビューを飾ったとみられる上海モードランジェリー展も、同ファッションウイークの一環だとおっしゃるのかもしれない。だが動員数や客層などを比較してしまうと、『上海ファッションウィークでデビューした』と表現するのは、どう考えても盛り過ぎでは…という気がしてならない。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
参考および画像:
・『YouTube』 SHANGHAI FASHION WEEK 2013 / NAO LINGERIE
・『YouTube』Shanghai Fashion Week 2013 Spring/Summer
・『FIBRA2FASHION』 Shanghai Mode Lingerie 2013
・『vimeo』 Shanghai Mode Lingerie 2013
・『日本ボディファッション協会』上海モードランジェリー展 アンテルフィリエール上海