『時事ドットコム』によれば、今月５日からいよいよ関係省庁が電話窓口を開設し、旧・統一教会（世界平和統一家庭連合）に関する電話相談をスタートさせた。

安倍晋三元首相の祖父である、岸信介元首相によりいつの間にか日本に導入され、食口（以下・信者）を増やしていった旧・統一教会。文鮮明・韓鶴子夫妻を神のように崇拝し、高額の献金を続けてしまった皆さんは、非常に悔しい思いをしておられるだろう。だが現実として、海外では彼らのヤバさはすでに広く知れ渡っている。金の亡者でしかない夫妻にどうか失望し、怒り、しっかりと目を覚ましていただきたいと切に思う。

「すべてを成し遂げた真の父母様」と呼ばれてきた文鮮明（故人）・韓鶴子夫妻。だが彼らも所詮は人間、しかもカジノを愛する俗物だ。今回ご紹介する記事は以下の3本となる。

■How Well Do You Know Your Moon 『Hak Ja Han and Sun Myung Moon went nightclubbing in Las Vegas, gambling in Atlantic City and bought a $65 million hotel-casino in Uruguay.』

このタイトルを日本語に訳すと、『文鮮明と韓鶴子はラスベガスのナイトクラブで遊び、アトランティックシティで賭博を楽しみ、ウルグアイのカジノホテルを6,500万ドルで購入』となる。

添えられていたこの写真は、夫妻のNYマンハッタンの自宅から車で2時間半ほどの、ニュージャージー州アトランティックシティにあるカジノホテルで激写されたもの。お付きの女性とともに、スロットマシンに興じている韓鶴子氏だ。

アトランティックシティは米東海岸の賭け事が大好きな人々が訪れる、ラスベガスにも負けないカジノ天国。夫の文鮮明氏は、おそらくハイローラー（賭け金のケタが違う人々）専用のコーナーでルーレットにでも夢中になっていたのだろうか。

そして夫妻は1981年、南米のウルグアイの首都モンテビデオ県にある、カジノ付き5つ星ホテルを6,500 万米ドル（現在の為替相場では日本円で約91億1,300万円）で購入したとある。カジノで儲けたわけではなく、主に日本人が納めた献金を積んだおかげだという。

■The Tragedy of the Six Marys 『Suicide of Moon money mule in Uruguay』

こちらは文鮮明・韓鶴子夫妻の元側近だったという人物が、当時の様子を赤裸々に語るサイトだ。記事の最初は、1996年12月19日に日本の週刊新潮が掲載した『統一教会女性信者が自殺した「四千人」南米大移動の謎』という記事を、鮮明な写真つきで紹介している。

記事のタイトル『Suicide of Moon money mule in Uruguay』を日本語に訳すと、『ウルグアイで、統一教会のマネーロンダリングに図らずも加担していた女性が自殺』となる。1996年、4,200人もの旧・統一教会（当時の名称は世界基督教統一神霊協会）の信者が日本からウルグアイ入りしたが、その一人であるナミコ・モトムラさんが3人の子を残し、謎の自殺を図ったというのだ。

文鮮明・韓鶴子夫妻は、奇しくもモトムラさんの死と同じ週にウルグアイでBanco de Creditoという銀行に口座を開設していた。信者を名乗る4,000人もの日本人が次々と来店し、献金の名目でそこに高額の現金を振込み、開設1週間後には残高が8000万ドル（約112億円）に。支店長らの度肝を抜いたという。

そして記事の後半は、夫妻がウルグアイ・モンテビデオ県の沿岸部を気に入り、ひたすら土地の買収と開発を続けたことについて。そのがむしゃらさは現地の人々を仰天させ、モンテビデオ県ならぬ「ムーンテビデオ県」と呼ぶ人たちも現れた。夫妻は東に位置する海辺の有名なリゾート地、プンタ・デル・エステの開発も進め、ホテルや自分たちの白亜の大豪邸を建設したとある。

また、「献金は現金で」が基本だったのか、夫妻は驚くほどの大金をたびたび米国に持ち帰っていた。手荷物や衣類のあちこちに現金が入ったものを隠し持ち、彼らの側近だったこのサイトの運営者も毎回片棒を担がされていたという。

入国時の税関職員の検査には毎度ビクビクし、そこをなんとかすり抜けても、大量の現金を銀行に預け入れようとするたびに支店長に事情を尋ねられた。人々がこの金満夫婦を疑っているのは明白だったが、当時、世界基督教統一神霊協会はアメリカで「非営利の宗教団体」として認められていた。

ガソリンスタンド、生鮮食品の市場、金融業など事業にも投資し、ニューヨークの美しいチューダー様式の豪邸には骨董品が溢れ、子供たちは学費の高い私立学校にボディガード付きのリムジンで通学。それでも夫妻には納税の義務がなく、有り余るお金を握り絞め、暇を見つけてはラスベガスやアトランティックシティに出かけていたようだ。

■How Well Do You Know Your Moon 『Hak Ja Han’s Las Vegas Peace Palace was mainly paid for by the Japanese members』

このタイトルを日本語にすると『韓鶴子が所有するラスベガスの “Peace Palace”と呼ばれる宮殿、建設の資金源はほとんどが日本の信者からの献金』となるだろう。この施設は日本語では「国際平和教育館」と示されており、敷地は相当広い様子だ。

表向きは「世界平和を祈る宗教団体」。しかし文鮮明・韓鶴子夫妻は日本人の信者から大金を巻き上げ、カジノで遊んでいた。

一角には、借金をしてまで大金を寄付させられた日本人の信者の名前が掲げられている。

この国際平和教育館は、ラスベガスの空の玄関口であるマッカラン国際空港のすぐ南にある。「ストリップ通り」の愛称で知られている、カジノホテルが立ち並ぶ目抜き通りとは逆サイドになるが、ラスベガスの歓楽街はそう広くない。ジャンクションもすぐそばで、どこへ出かけるにも便利なロケーションかもしれない。

■まとめ

信者の皆さんは基本的に真面目で素直な性格の人ばかりで、「たたり」などと脅されて怯え、つい霊感商法に引きずり込まれてしまったという。そんな方たちは、自分たちのお陰でラスベガスに御殿が建ったと知ったところで、遊びに行きたいと手を叩いて喜ぶような先ではなかっただろう（歓喜したのはおそらく自民党の議員だけなのでは…？）。非常に悔しい話だが、日本人の信者は彼らにとって金づるでしかなかったようだ。

※ 旧・統一教会の献金問題で悩んでおられる信者や信者二世の方は、フリーダイヤル（0120）090-590にお電話を。平日の午前9時30分から午後5時まで受け付けているそうだ。

画像および参考：
『時事ドットコム』５日から電話相談窓口　旧統一教会問題で関係省庁

『How Well Do You Know Your Moon』Hak Ja Han’s Las Vegas Peace Palace was mainly paid for by the Japanese members

『How Well Do You Know Your Moon』Hak Ja Han and Sun Myung Moon went nightclubbing in Las Vegas, gambling in Atlantic City and bought a $65 million hotel-casino in Uruguay.

『The Tragedy of the Six Marys』Suicide of Moon money mule in Uruguay

『Google Map』国際平和教育館

（朝比奈ゆかり／エトセトラ）