歯と毛髪が入ったガラス瓶を発見した男性 禁断の「魔除け術」に触れ身震い

日本では“魔女の壺”などと呼ばれることがある、ウィッチボトルというものをご存じだろうか。これは1,600年代を中心に一般家庭にも浸透した西洋の魔除け術で、古い家屋を解体すると壁の裏や床下からそれが出てくることがかつてはあった。さすがに、ここ何十年間は「ウィッチボトルを発見」というニュースも減っていたが、このほどイギリスで…。
『Metro』や『Fox News』が伝えたところによると、ウィッチボトルが発見されたのは、英シュロップシャー州のオスウェストリー。発見したのは、金属鑑定のプロだというクリス・ラングストンさん(48)だ。
6月30日、金属探知機を手に自宅からほど近い林のなかに踏み込んだクリスさん。あるところで、古めかしいガラス瓶数本が積まれていることに気づいた。アンティークを思わせる人形や食器もあったという。
そのうち高さ11.5cmの瓶に手をかけたクリスさんは、中身を見て手が震えた。液体に浸かった歯と髪の毛の束が入っており、液体は黄色い。自宅に戻りネットで色々と調べると、西洋に17世紀から伝わる魔除け、厄除けの方法だとある。家や家族を守るため、ガラス瓶に尿、髪の毛、爪、歯などを入れて壁の中や床下に隠されるのだという。

現場には顔面が割れた女の子の人形の頭部も落ちていた。専門家はその写真に、「人形は19世紀に流行したアーマンド・マルセイユ製の磁器人形で、ガラス瓶はビクトリア朝時代のもの。つまり、120年以上前のウィッチボトルなのでしょう」と指摘したが、クリスさんはあることを知らされ身震いした。
ウィッチボトルは人目につかず、誰にも触れられないことが大事だといい、自分はそれに触れてしまったのだ。「自分が呪われたり、恨みを買ったりということがないか不安です」とクリスさん。だが、森林のなかに捨てられてしまった段階で、魔除けの力も祈願の力も消えてしまったと考えられるそうだ。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)