タトゥーやピアスで劇症肝炎や感染症に… ブラジルでは自力で穴を開けた15歳少女が死亡

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瞼のタトゥーに憧れた少女は自分で…(画像はイメージです)
瞼のタトゥーに憧れた少女は自分で…(画像はイメージです)

皮膚を傷つけることの怖さは、ずばり細菌感染で炎症が起きることだ。膿を除去する必要があるが、最悪の場合は深刻な容体に陥ることも。海外では、胸にタトゥーを入れたり鼻や瞼にピアスの穴を開けたりといった行為も、思わぬ病気を招く原因になっているようだ。『The Sun』『Metro』『7NEWS.com.au』などが伝えた。



南米コロンビアのカサナレ県で2017年、胸にタトゥーを彫ってもらった当時15歳のルイーザ・フェルナンダさん。彼女は後に感染症を発症し、細菌が脊髄に及んだことから、それ以来ずっと車いすの生活となっている。しかも彼女はそのとき、お腹に赤ちゃんを宿していた。治療中に問題が発生した虫垂に対して大量の薬が投与され、残念ながら流産という悲しい結果になっている。

また、今年3月には米ニューヨーク市のクイーンズ区に住むダナ・スミスさんという37歳の女性について、恐ろしいニュースが伝えられた。鼻ピアスを開けた1ヶ月半後、ひどい腹痛、食欲不振に続き、吐血もしたため病院に急行したダナさん。下されたのは、「劇症B型肝炎。肝臓移植が必要な状態です」という診断だった。

ショッピングモールのピアスショップで鼻に穴を開けてもらったことを話すと、その穴から肝炎ウイルスが侵入した可能性が指摘された。血液、精液、体液などを通じて感染するばかりか、施術の器具を使い回すタトゥーやピアスの穴開けにもリスクが伴うという。それでも、35歳で亡くなった女性から肝臓を譲り受けることが決まり、九死に一生を得たのだった。

そしてブラジルでは先月23日、ミナスジェライス州エンジェニェイロ・カウダスの15歳の少女イザベラ・エデュラダ・ド・スーザさんが、それを自身で試して感染症に罹り、今月4日に無念にもこの世を去った。



この事故について大きな後悔を口にしているのは、イザベラさんの母親だ。「瞼に光るピアスがクールなの。穴を開けてもらうからお金をちょうだい」とねだられて、断っていたのだ。するとイザベラさんは、友人に手伝ってもらいながら自力で瞼にピアスを開けてしまった。薬局で販売されている医療用の針を用いたが、必要なアルコール消毒を「しみるのが嫌」と言って省いていたという。

その3日後には左瞼が大きく腫れ、皮膚科で処方された薬を塗り、飲んだが容体が急変。大きな病院の集中治療室に運ばれたまま、イザベラさんは帰らぬ人となった。

瞼にはたくさんの血管が集中しており、ピアスの穴を開けること自体に危険が伴う。また、その施術を受ける者はそもそも少なく、ベテラン施術者など存在しないと考えるべきだという。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)