牛は牛同士しゃべっていた 「モ~~~ゥ」の鳴き声にもそれなりのバリエーション!

この記事をシェアする
牛は牛同士でおしゃべりをしていた(画像はイメージです)
牛は牛同士でおしゃべりをしていた(画像はイメージです)

カラスの鳴き方には様々なバリエーションがあり、カラス同士がそれにより意思の疎通を図っていることは以前から知られていた。犬も吠え方や甘え声などで要求が異なることを飼い主はちゃんと知っている。なんと牛も同じ、鳴き声にそれなりのバリエーションがあったようだ。



牛の鳴き方を真似する場合、ほとんどの人が「モ~~~ゥ」と言うことだろう。じつに単調だ。だが実はそのモーにも多彩なバリエーションがあるとのこと。牛は意味もなくモーという音を立てているのではなく、互いと会話するためにモーと言っているそうだ。

そんな驚きの事実を突き止め、オンライン学術誌の『Scientific Reports』に論文を発表したのは、オーストラリアでホルスタイン・フリージアン種の牛について研究してきたシドニー大学のアレクサンドラ・グリーンさん、キャメロン・クラークとそのチーム。1頭がポジティブな感情あるいはネガティブな感情を表現すると、それに他の1頭が反応することにまずは気付いたという。

333頭の牛が調査の対象となり、鳴き声から苦痛、興奮、共感、喜怒哀楽などを判断するため、「牛のためのGoogle翻訳」と名付けられた特別な調査ツールが使用された。するとまずは牛の持つ高い社会性が判明。やがて個体それぞれの性格に特徴があり、アイデンティティを主張する知能の高い動物であることがわかってきたという。

食べ物に関する要求や拒否、そして行動への同意、承認や嫌悪、拒否など、牛たちはさまざまな状況で互いに話し合っていることも判明。親子関係も濃密で、親が市場に出荷される時の子牛の鳴き方は「悲しくて泣いている」と言うにふさわしいもののようだ。

研究チームはこのたびの調査結果について、畜産農家は「牛のためのGoogle翻訳」をぜひとも使用し、牛の健康の維持や改善のために飼い主は彼らとよりよい関係を築いていってほしいとまとめている。良好なレビューと需要の増加に応じ、その翻訳ツールが量産される日は意外と近いのかもしれない。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)