新生・三の丸尚蔵館を管理する「国立文化財機構」【その2】 トップはM子さん支援と噂のMETのあの人とも…

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パネルディスカッションの部にC氏が登場(画像は『CULCON』のスクリーンショット)
パネルディスカッションの部にC氏が登場(画像は『CULCON』のスクリーンショット)

これから三の丸尚蔵館は建て替え工事に入り、管理者も宮内庁ではなく独立行政法人・国立文化財機構に移る。超国宝級の価値を持つ皇室の美術工芸品を扱うことになる同機構の理事長・島谷弘幸氏について、Twitterなどでは「積極的に海外への貸し出しを」という圧力に屈せず、正義と良心で美術品を確実に護ってほしいという声が噴出しているが…。



先の新生・三の丸尚蔵館を管理する「国立文化財機構」【その1】では、自民党政権に次々と経済政策について提言し、「皇室の宝を海外へ」と強く働きかけていたKB工藝社のイギリス人の社長と、今後の皇室・三の丸尚蔵館を管理することになる「国立文化財機構」のトップ、島谷弘幸理事長との関係について触れてみた。今回ご紹介するのは、NYメトロポリタン美術館(以下MET)の日本美術キュレーターであるジョン・カーペXXX氏(以下C氏)だ。

ロイヤルパワーを使って、何とかMETに就職しようとしていると報じられているM子さんに、日本の掛け軸作品の解説を依頼するなど、積極的に手を差し伸べていると話題になっていたC氏だが、やはり彼も島谷氏とは知らない仲ではないようだ。

 

■島谷弘幸氏について簡単に
昨年、理事長として国立文化財機構に招かれ、従来の九州国立博物館(2005年に開館)の館長と兼任することになった島谷氏。長きにわたり東京国立博物館に勤めたなか、東京国立博物館館で2009年10~11月に開催された『特別展:皇室の名宝―日本美の華』を成功させ、副館長まで上り詰めたことが評価されての人事だったようにも思う。

ところが気になるのは、日本の古美術に深く関わりながら、今後の島谷氏に圧力をかけてくるかもしれない「外国人関係者」の存在だ。M子さんのMET就職をサポートするとなると、どんなおいしい見返りがあるのだろう。価値のある皇室の宝が、まさかお礼の代わりに差し出されるのでは…と危惧する人は多い。

 

【METの日本美術キュレーター、ジョン・C氏】

■あるシンポジウムに島谷氏と
こちらの写真は2014年11月、米欧ミュージアム専門家交流事業実行委員会という組織が上野の東京都美術館で開催した、『米欧ミュージアムの日本美術コレクションとその活用』というシンポジウム/ワークショップの様子だ。

東京都立美術館で行われたシンポジウムに島谷氏もC氏も出席(画像は『japan-art.org』のスクリーンショット)
東京都立美術館で行われたシンポジウムに島谷氏もC氏も出席(画像は『japan-art.org』のスクリーンショット)

C氏は挨拶のなかで「東京国立博物館、文化庁、そしてカルコンの皆さまに感謝を申し上げます」と礼を述べていた。日本の古美術の研究家は世界に大勢おり、C氏はそのときMETの日本美術キュレーターになってまだ3年しか経っていなかった。この「出世」の理由のひとつには、Aの宮さまと知り合いだったからということもあるだろう。

Aの宮さまは2007年に東京大学総合研究博物館の特招研究員に就任し、C氏は1年だけだがそこと連携している同大学院の「文化資源学」で客員教授の座に就いていたのだ。

『米欧ミュージアムの日本美術コレクションとその活用』は2014年の11月8日から16日までという長い日程で開催され、研修会あり、夕食会あり、バスでの小旅行ありと、メンバー同士が密度の濃い交流となったようだ。

記念撮影で島谷氏は前列ほぼ中央に C氏も前列だ(画像は『japan-art.org』のスクリーンショット)
記念撮影で島谷氏は前列ほぼ中央に C氏は前列左端だ(画像は『japan-art.org』のスクリーンショット)

なお、カルコン(CULCON)とは、日米文化教育交流会議(The United States-Japan Conference on Cultural and Educational Interchange)の略称だそうだ。



 

■九州国立博物館に招かれる
そして2016年、カルコン美術対話委員会は、九州国立博物館を会場にシンポジウム『世界と日本美術~2000年以降の動向を中心に~』を開催した。主催者は島谷氏だった。

パネルディスカッションの部にC氏が登場(画像は『CULCON』のスクリーンショット)
パネルディスカッションの部にC氏が登場(画像は『CULCON』のスクリーンショット)

そこにはまたしてもC氏の姿があり、このシンポジウムの閉会の挨拶を担当したのは、なぜか麻生セメント株式会社の麻生泰社長だった。

九州国立博物館といえば麻生グループ? 寬仁親王妃信子さまの兄・泰氏(画像は『CULCON』のスクリーンショット)
九州国立博物館といえば麻生グループ? 寬仁親王妃信子さまの兄・麻生泰氏(画像は『CULCON』のスクリーンショット)

 

■麻生太郎氏に寄せられる期待
麻生一族の名が登場したついでに、やや論点はずれてしまうが、筆者が思わず期待してしまったある週刊誌の記事をご紹介してみたい。今年2月に週刊ポストが放った『麻生太郎氏が皇室問題懇談会座長に 注目される妹・信子さまが詠んだ歌』だ。

1月18日、寛仁親王妃信子さまを妹に持つ自民党の麻生太郎氏が、皇族数の減少対策が急務となっている「皇室問題懇談会」の座長に就任した。そして、まさにその当日の歌会始の儀で信子さまはこう詠まれたという。

〈成人を姫宮むかへ通学にかよふ車窓の姿まぶしむ〉

愛子さまを大切に見守ってこられた信子さまだが、週刊ポストによれば、他家のお子さまを題材に詠むことは歌会始の儀では異例のことだそうだ。麻生氏がこれを妹である信子さまからの何らかのメッセージと受け止め、さらに民意に寄り添ってくれることを期待せずにはいられない。

 

■三の丸尚蔵館収蔵品について話し合うメンバーは?
さて、こちらは宮内庁がHPで発表した「三の丸尚蔵館収蔵品の保存・公開の在り方に関する有識者懇談会」のメンバーだ。島谷氏とKB工藝社の社長の名があるのは想定内だったが、なんとロバート・キャンベル氏の名も。持ち前の頭脳明晰さで、あのイギリス人の暴走を食い止めていただければ何よりだ。

有識者懇談会メンバーには島谷氏やKB工藝社の社長のほかにロバート・キャンベル氏の名が(画像は『宮内庁・公表資料等』のスクリーンショット)
有識者懇談会メンバーには、島谷氏やKB工藝社の社長のほかにロバート・キャンベル氏の名も(画像は『宮内庁・公表資料等』のスクリーンショット)

それにしても、KB工藝社の社長をここに呼ぶ理由は収蔵品に不具合が見つかった時のことを想定してか、あるいは建築で使用される金箔や漆塗りの相談のためか。こんなことで修復や施工業者の入札は公平に行われるのかと、そちらも心配になる。オイシイ部分をすべてKB工藝社がさらって行く気がしてならないのだ。

 

■まとめ
菅政権下で明確に打ち出された、価値ある皇室の美術工芸品を積極的に海外に貸し出そう(そのまま戻らない可能性も大あり)という政策。これだけ円安(インバウンドを最大限に増やそうという作戦だろうか)が進めば、黙っていても日本に大勢の観光客が訪れるだろうに、何も海外にまで持ち出さなくたって…と心から思う。

それをすることでうまい汁を吸うのは一体誰なのか。その人々が狙うおいしい見返りは、具体的に何なのか。そして、その結果M子さんのMET就職が有利に働くようなら、国民はM子さんやAの宮家に対し穏やかな気持ちではいられなくなるだろう。

私たちのさまざまな不安や悪い予想が決して当たらず、取り越し苦労だったと笑って言えるよう、とにかく島谷氏の良心と正義に期待したいものだ。



画像および参考:
『japan-art.org』シンポジウム/ワークショップ「米欧ミュージアムの日本美術コレクションとその活用」2014開催報告書

『CULCON』2016カルコン美術対話委員会シンポジウム『世界と日本美術~2000年以降の動向を中心に~』

『週刊ポスト』麻生太郎氏が皇室問題懇談会座長に 注目される妹・信子さまが詠んだ歌

『宮内庁・公表資料等』宮内庁三の丸尚蔵館収蔵品の保存・公開の在り方に関する有識者懇談会

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)