金メダル噛付きも「交換不要」と後藤投手 河村市長には世界がブーイング

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金メダルは美味しいのか…?(画像はイメージです)
金メダルは美味しいのか…?(画像はイメージです)

名古屋市長たるもの、気さくな人柄や楽しい会話で市民を笑顔にする機会など、普段いくつもあるだろう。よりによって、他人の唾液からできるだけ遠ざかる必要がある今のコロナ禍で、なぜそんなポーズをとったのか。それに比べて、メダルの所有者である後藤投手はなんと大人なのだろう…と、このニュースは海外でもかなり話題を呼んでいるもようだ。



8月4日、名古屋市の河村市長が、東京オリンピックで金メダルを獲得した女子ソフトボールの後藤希友投手の報告を受けた際、報道陣を前にいきなり彼女の宝物である金メダルを噛んでみせた。

その行為に、「アスリートの汗と涙と努力の結晶に失礼だ」「選手に対するリスペクトがない」「コロナ禍でなんと愚かなことを」「それをやれるのはメダリスト本人だけ」と名古屋市役所には大変な批判が殺到した。トヨタ自動車までもが、市のリーダーとしてあるまじき不適切な行為だとして抗議したという。

ほかのメダリストたちはというと、一生の宝物として本体はもちろん、ケースにすら傷、指紋やホコリが付かないよう丁寧に保管している、という人ばかり。「傷をつけたくないから、報道陣から『メダルを噛んでみて下さい!』と言われることすら本当は嫌だ」と感じているメダリストが多いそうだ。

そんななかで、好きでもないオジサンにメダルを噛まれた後藤選手だが、自身は怒りを一切あらわにしていない。それどころか、メダルが交換されることになり、その費用を河村市長が持とうとしてるという流れに、最新情報によると、後藤投手は「そんな…大丈夫ですよ」と遠慮しているという。結果はどうなるか不明だが、とにかく彼女のその寛大な擁護に、河村市長は改めて自身の愚行を深く反省するべきだ。



この話題は、ここ2日の間に多くの海外主要メディアによって世界に広められた。『南華早報(South China Morning Post)』もそのひとつだが、コメント欄をみると、「ちょっと市長に同情しちゃう。確かに軽率だったけれど、あまりにも嬉しくて、つい興奮して…ってことだよね」という擁護のコメントがある一方、「そもそも何様なんだよ。自分の首にかけてほしいって言ったんだって? 自分は何の努力もしてないのに最低だね。辞任あるのみ」と厳しい声も。

英語版『ヤフースポーツ(yahoo!sports)』のその記事には、「この市長って、新型コロナウイルス感染予防対策をまるでわかってなくない?」「汗と涙と努力で勝ち取った金メダルになんということを。アスリートへのリスペクトが足りない」という想定内のコメントのほかに、こんなコメントもあった。

「誰かの大切なものを噛んで笑いをとる。これって日本の文化なのかも」

「この市長、きっとお腹空いてるんだよ。サンドイッチでもあげてよ」

どうやら、金メダルを獲った選手がそれに歯を立て、嬉しそうにかじるフリをする有名な撮影ポーズを知らない人も多いようだ。近年、海外ではスポーツ離れ、五輪離れが急激に加速していると聞く。せめて開催国の日本の若者だけは…と思うが、実際のところはどうだったのだろう。そちらがやけに気になってきた。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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