<洋楽マニア>誰もが好む音色 引く手あまたのサックス奏者デヴィッド・サンボーン

先に、老若男女を問わず万人にサックス(サクソフォーン)の魅力を広めているケニー・Gの珠玉の3曲をご紹介しました。彼よりも10歳ほど年長で、やはり万人に愛されてきたサックス奏者の1人がデヴィッド・サンボーンです。艶やかで美しいメロディのなかにもしっかりと効いたメリハリ ― それが武器でしょうか。
サンボーンはスムーズジャズ(本当の発音はスムースジャズですね)界での活躍はもちろん、ロックやポップス系のレコーディングに多数参加してきました。1983年にはかのローリング・ストーンズまでが、アルバム『アンダーカヴァー』の1曲においてサンボーンをレコーディングに招いています。こちらではポップスの色も少し含んだ、なおかつ秋という季節にぴったりの“ワイン片手にしっとりと”系のスムーズジャズ2曲をお聴きいただきたいと思います。
■『Neither One Of Us (Wants to be the First to Say Goodbye)』
筆者の宝物でもある1983年のアルバム『Backstreet』のうち、今なお大好きな1曲です。女性コーラスが時々そよ風のように入ってくる心地よさが特徴です。懐かしいグラディス・ナイト&ザ・ピップスの美しながらもドロッとしたあの曲が、サンボーンの手にかかればここまで洗練されてしまう…そう感動したことが今でも忘れられません。
動画:2chann『YouTube』David Sanborn ~ Neither One Of Us (1983)
■『Rain On Christmas』
もうすぐクリスマスということで、1981年のアルバム『As We Speak』からデヴィッド・サンボーンが贈る美しいクリスマスのメロディがこちらです。
動画:2chann『YouTube』David Sanborn ~ Rain On Christmas (1981)
デヴィッド・サンボーン、いかがでしたでしょうか。こういうスムーズジャズが筆者にはやはり最高に心地よいジャンルなのです。また、制作された年に左右されないジャンルかもしれません。ほかにもまだまだ特に美しい曲がありますので、次回も少しずつご紹介したいと思います。お楽しみに…!
画像:『Facebook』David Sanborn
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
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