インセル男の無差別殺人事件こんどは英国で 「ボディビルで鍛えても女性にモテず腹が立った」 

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インセル男は怒りの動画を投稿していた(画像はスクリーンショット)
インセル男は怒りの動画を投稿していた(画像はスクリーンショット)

イギリスの南西部の町プリマスで、性的な欲求不満を爆発させた22歳の童貞の男が自身の母親を殺害し、その後に通りに出て無差別殺人を繰り広げた。日本ではそういう男性を「非モテ」として話題にすることがあるが、欧米などでそれはインセルと呼ばれ、気軽に行ける風俗店があまりないこともあり、その悩みは日本以上に深刻かもしれないという。イギリスのメディア『Metro』が事件について詳しく報じている。



事件は現地の12日夕方に起きた。容疑者のジェイク・デイヴィソン(22)は散弾銃で自身の母親であるマキシン・デイヴィソンさん(51)を射殺し、通りに出ると通行人の43歳の男性とその3歳の娘を射殺。続いて移動先でも4人に向けて銃を乱射させ、計5人の死亡が確認されているという。

その後、デイヴィソン容疑者は自殺。厳しく規制されているはずの銃の免許をどう取得し、銃を手に入れたのか、銃乱射の動機は何だったのか、テロではないのかなど、被疑者は死亡しても、それらの解明は求められている。

実は、YouTubeに動画を投稿していたことがわかったデイヴィソン容疑者。それは、顔面や体型がブサイクな自分を「負け犬だ」と認める自虐的な内容だった。彼女も見つからず、社会的にも孤立し、ボディビルダーを目指して筋肉ムキムキの体を手に入れても、それでも女性に相手にされないフラストレーションと性的欲求不満を、どうにも解消できないというのだ。

こちらは英メディア『Metro』が紹介した、その動画だ。

いつしか女性への嫌悪の感情が募ったのか、母親をも忌み嫌うようになり、同時に「アメリカは銃社会で羨ましい、憧れる」「俺はターミネーターになる」などと言うようになっていたデイヴィソン容疑者。数ヶ月前に「君はメンタルヘルスに問題があると思う。専門的治療を受けたほうがいい」と助言した友人もいたという。

また、インターネットにある「インセル(Incel)」のコミュニティーにも参加し、童貞としての悩みを告白していたデイヴィソン容疑者。インセルとは、健康な男性で恋愛の対象は女性でありながら、まったくモテずに童貞だという男性たちのこと。インボランタリー・セリバシー(Involuntary celibacy)の略語だ。

インセルは、欲求不満の爆発からまれに無差別殺傷事件を起こすことがある。2014年5月には、米カリフォルニア州のアイラビスタという町で、当時22歳だったエリオット・ロジャーという男が6人を殺害、14人を負傷させて自殺。2015年10月には米オレゴン州のコミュニティ・カレッジで当時26歳の男子学生が9人を殺害、8人を負傷させ、やはり自殺した。

またカナダでは2018年、ソフトウェア開発の仕事に就いているアレク・ミナシアンという28歳の男が運転していた車が、故意に歩道に乗り上げ通行人を次々とはね、10人が死亡、16人が重軽傷を負い病院に搬送された。犯行動機について、警察に「100人以上を殺すことが目標だった。女性に相手にされない欲求不満と怒りを抑えきれなかった」と供述して話題になった。



これらの事件のように、無差別殺傷事件の後に本人が自殺する例は実に多い。最初に自殺を考え、どうせ死ぬならその前に社会を、人々を不幸と恐怖に巻き込んでやろうという考えが生まれると見られている。特にインセル男は女性から見下されていると感じた後、女性への嫌悪や憎悪の感情が募ることが多い。この変化には注意が必要だという。

この事件に、日本で今月6日に東京・小田急線の車内で起きた、36歳の刃物男による無差別致傷事件を思い出さないわけにはいかない。その男も犯行動機として「幸せそうにふるまっている女性が腹立たしかった」などと供述していたのだ。

性的欲求不満を解消させてくれる性風俗ビジネスは、やはり必要。従事している女性たちに、もっと感謝の気持ちを持つ必要があるのかもしれない。そして社会も、童貞や処女でいる人を決して「負け組」などと呼んで、揶揄してはならない。それも大きな差別、蔑視であることを覚えておきたいものだ。

動画および画像:『Metro』Plymouth gunman was body-building virgin who said he was too ugly to have sex

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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