あり得ない場所に詰め込まれていたコカイン 密輸を図った男の矛盾した主張 ベルギー

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あり得ない場所に隠されていたコカイン(画像はイメージです) 
あり得ない場所に隠されていたコカイン(画像はイメージです) 

今年2月、ジャマイカに暮らす母親を訪ねた後、ベルギーに入国したイギリス国籍の男がブリュッセル国際空港で身柄を拘束された。とんでもない場所に大量のコカインを隠していたことが裁判を前に明らかにされ、話題になっている。



男は母親が暮らすジャマイカを飛び立ち、2月8日にブリュッセル国際空港に到着。ところが麻薬探知犬が“ソレ”を嗅ぎつけ、税関職員により別室へと連行された。所持していたのはコカイン127グラム。「自身の快楽が目的」と主張するも、到底そうは思えぬ量だった。

発見された場所は、性玩具として販売されている人工ペニス。税関職員の誰もが「手に触れたくない」モノに詰め込まれていた。かつて、幼い娘がいる女が可愛い人形に詰め込んで密輸を図ろうとしたことがあったが、こちらも見事に見破られていた。

「気持ち悪くて触りたくない」「まさかここには入ってないだろう」といった先入観や感情を持たない麻薬探知犬の実直な仕事ぶり。彼らの大きな手柄というほかない。

その後、男はコカイン密輸の容疑でベルギーにて起訴された。求刑の内容は懲役36か月。6月24日の出廷を命じられたが、なんと「健康上の問題を抱えており、3年もの服役は困難だ」と申し立てたという。

弁護人によると男には腎不全の持病があり、ナトリウム摂取量を制限るための特殊な食事療法、そして適切な運動を続ける必要があると医師に命じられているとのこと。これに苦々しい顔をする検察側と裁判官。人工ペニスに大量のコカインを忍ばせて運び、そんな体で「すべて自分のため」と主張することの矛盾に被告本人は気づいているだろうか。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)