空腹のチーターから見ればただのエサ? ボランティア飼育員が襲われ腕に大怪我 南ア

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動物が好きというだけでは務まらない(画像はイメージです)
動物が好きというだけでは務まらない(画像はイメージです)

このたび南アフリカの小さな動物園に、ボランティア飼育員として派遣された18歳の女性。彼女はチーターにいきなり襲われ、腕から大量に出血して病院に運ばれた。するどい牙が刺さった数ヶ所の穴を縫ってもらったという。『SA peoples news』やイギリスの『EMINETRA』が報じている。



女性はベルギーからやってきたアマンディン・レクイムさん(18)。彼女がビデオカメラで檻の外から録画していたなか、先輩格の男性ボランティアがチーターの餌入りバケツを担いで檻の中へ。すると1頭のチーターが、扉の隙間からいきなり外に飛び出した。

その直後、アマンディンさんは「オーマイガー!」と絶叫し、映像が大きく揺れたところで録画は終了。彼女がチーターに襲われたことは疑いようもなかった。後ほど非営利団体『BLOOD LIONS』のFacebookに投稿された写真をみると、彼女の腕は2回噛まれ、4ヶ所に丸い大きな穴が開いている。背中と足にもチーターに爪で引っかかれた傷があるそうだ。

アマンディンさんは、「背中に回られて肩や首を攻撃してきたため、腕で必死にガードしました。恐怖を味わったのはたった数秒間だけれど、それが途方もない長さに感じられたのです」と説明している。

その園の名前は伏せながらも、「管理者に対しては不信感でいっぱいです」と話すアマンディンさん。理由は、そのチーターには噛み癖があり、2年前にも職員が首と脚に大怪我を負っていたにもかかわらず、それを隠していたからだ。さらに、彼女を襲ったことまで「誰にも言わないで」と口止めしてきたという。

無報酬で頑張るボランティア飼育員たち。その命を軽視していることは明白だと感じたアマンディンさんは、トロフィーハンティングに反対するなど、ライオンの保護においては一番の信頼を得ている『BLOOD LIONS』に相談した。すると、もっと質の良い、飼育のプロがいる別の動物園を紹介され、そちらに移ったそうだ。

同団体によれば、南アフリカに200以上ある動物園や国立公園。そこではここ10年の間に、飼育員やガイドがライオンやチーターに襲われて死傷する事故が50件以上も起きているとのこと。動物と人間との間に安定した関係ができているといった期待は禁物。軽い気持ちでボランティア飼育員に挑戦することは、絶対に危険だと呼び掛けている。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)