<米>13歳の少年 貧しいなか必死に頑張る母のために車をゲット

子育てにはお金がかかる。教育費や食費はもちろんのこと、どんどん大きくなる子ども達の成長に合わせ衣類や靴を買うお金も必要だ。それでも3人の子ども達を女手一つで必死に育てているお母さんのために、13歳の息子が宝物を手放し驚くような贈り物をした。
このほどFacebookを更新して「息子がすごい事をしてくれました」「言葉もありません」と書きこんだのは、ネバダ州在住のシングルマザーのクリスタル・プレストンさん。どんなに頑張っても3人の子を支えるのは大変で経済的に苦しいというが、そんな母の背中を反抗期の入り口にある息子ウィリアム君はしっかりと見ていたようだ。
「少しでもママに楽をさせてあげたい。そのためにも車があればどんなに良いだろう。」
そう思ったウィリアム君は、Facebookで中古車を売りに出している人物を発見。当然貯蓄があるわけもなく購入は不可能だったものの、ウィリアム君は車の持ち主に「ゲーム機なら差し出せます」とメッセージを送信したという。本来なら、このような方法で見知らぬ人と接触することはあまりにも危険すぎる。しかし偶然にも売り手が善良な人物で、ウィリアム君の気持ちを知って彼の申し出に「交渉成立!」とのってくれたという。
その後ほどなくして、ウィリアム君は帰宅早々目を輝かせこう語ったという。
「ママのために、車を買ったんだよ!」
「まさか」と思いつつウィリアム君に促され外に出ると、ある女性が車の中で待っていたとのこと。この女性の運転で女性宅に到着したクリスタルさんに必要な書類と車の鍵が手渡され、それを見守っていたウィリアム君は「ね。ママの車なんだよ。」 - 息子の話が事実だと知ったクリスタルさんは、その場で号泣したという。
1999年製だという車は中古ながら立派に走るというから、クリスタルさんの移動はずいぶん楽になることだろう。この件をアメリカのメディアは大きく伝えているが、「少年の気持ちを知り車を譲った善良な大人が一番偉い」「美談ではあるが、SNSの危険性も十分に子ども達に知らせねばならない」という声も多くあがっている。
参照:『CBS News』13-year-old boy sells Xbox, does yard work to buy his single mom a car
(Kayla星谷/エトセトラ)
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