だからメンヘラは恐ろしい… 「友人」に7歳の愛娘を殺された女性の苦悩

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愛娘はハサミで惨殺されていた…(画像はイメージです)
愛娘はハサミで惨殺されていた…(画像はイメージです)

こちらが「友人」だと思って接していても、精神面の病気を抱えている人との付き合い方には、やはり一定の緊張感が必要なのだろう。全面的に気を許してはならないということを、改めて感じさせる事件の話題がカナダ・アルバータ州から伝えられた。



カナダの『CBC News』が、アルバータ州エドモントンのある民家で今月18日の夜に起きた陰惨な殺人事件の話題を伝えた。ベラ・ローズ・デスロジャーズちゃんという7歳の女の子がハサミで体を刺され失血死したもので、加害者は、女の子の母親が「友人」と呼ぶタトゥーアーティストの男だった。

この家庭は昨年7月に一家の大黒柱であったベンさんが自殺を遂げており、未亡人となったメリッサ・デスロジャーズさんは、気丈に振る舞うしっかり者の長女ベラ・ローズちゃんに勇気をもらいながら生きる日々だった。「まさか『おやすみなさい』のキスの後、翌朝むごたらしい遺体となった娘を発見するなんて…」と話し、絶句している。

ベラ・ローズちゃんは慈善活動へのボランティア参加などにも熱心で、スクールや町内でも大変評判の良い少女だった。次女リリーちゃん(4)も姉の遺体を目の当たりにしており、悲しみ、喪失感のほかにショックと動揺が非常に激しいという。

メリッサさんは夫を自殺で亡くしたことから、SNSではうつ病ほか精神面の問題を抱えている人々のよき相談相手になっており、「メンヘラ」と呼ばれて邪険にされていたその男にも「友人になる」として相談に乗っていた。当日は、心療内科に付き添ってあげる予定で彼を自宅に招き入れていた。

犯人の男について、いまだ「動機が不明」としているエドモントン警察。メリッサさんの面倒身のよい、親切な人柄があだになったと考えられる事件だが、事情聴取を行うにも錯乱がひどいため男には精神鑑定が必要で、氏名を公表することは難しく、正式な起訴にも至っていないという。

男女を問わず、常軌を逸した突拍子もない行動を起こす者がまれにいる。「図らずも精神錯乱を起こし」と弁護士は表現するのだろうが、まず間違いなくメンヘラに違いない。それがもしも計算されつくした行為だとしたら、人格障害の可能性も高い。こういう人間から自分や家族を守るためには良い人になりすぎず、「君子危うきに近寄らず」という精神も大切だ。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)